ThinkPad560Xは、560系の中でも完成度の高い決定版と呼べるモデルです。(最終型としてパフォーマンスの高い
560Zもありますが、こちらは結構高価ですね、、、(^^;)
手元のこの
560X(65J)は、筐体やバックライト破損でボロボロでしたが、使い勝手の良さと手ごろなスペックから、手持ちの小型デジカメと組み合わせてライブカメラ化してみました。
560Xは
560/Eに比べると基本的なデザインは全くと言っていいほど変化はありませんが、、チップセットとビデオチップの変更により
CPUスペック比以上の機能&性能強化が図られています。
それにしても
560を見る度にいつも感じるのは、筐体の基本デザインの完成度の高さですね。
バランスの良いサイズとスリムなボディは、本シリーズが比較的ロングセラーとなった理由の全てを物語っているかのようです。
さすがに最新OSでは苦しくなってきたものの、まだまだ愛用されている方が多いようですね。
フロッピードライブ用のコネクタ部分の蓋です。
初代
560ではプラスチックの開閉蓋でしたが、560Xではゴムの蓋になっています。
蓋自身の弾性からFDD接続時に邪魔(^^;に感じることもありますが、破損や外れて紛失してしまう心配は少ないです。
一方のPCカードスロット側は、初代560のFDD側と同じ蓋タイプから、560Xでは柔らかい樹脂の蓋になっています。
手元の560Xでは、この蓋が思いっきり破損(ちぎれて紛失)していました、、、(^^;
更に底面筐体にまで亀裂が入るという、力任せに蓋をちぎってしまったのでは?というような状態でした。(泣)
ここまでのケースは極端だと思いますが、破断しやすいのは確かなようです。
この画像では、蓋を紛失した
560Xに無線LANカードを入れています。
電源と電波が捕まる範囲内であれば、静止画ライブカメラを好き勝手に移動して設営できるようにしてあります。
560Xではチップセットに
Intelの
430TXを採用することにより、パワーマネージメントや周辺パフォーマンスだけでなく、目に見えて違う点として
USBポートが 560系では初めて搭載されることになりました。
登場当時はあまり使い道の無かったポートかもしれませんが、最近はUSBがなければ周辺機器の接続に困るようになってしまいましたね、、、
私が本機をライブカメラPCにしたのも、このUSBポートのおかげでカメラの接続が簡単なことと、CPUファンと排気ファンを持たないことから騒音やファン故障の危険性が無いことが主な理由です。
底面及びメモリースロットの様子。
搭載可能なメモリーは 144pin
EDOのみで、128MB増設も可能なようですが、Windowsのセッティングを調整(ビデオ系のリソースの手動設定)をする必要があるそうです。
基本的には
64MB増設までが無難と考えたほうが良いと思います。
ということで、本機・無線LANカード・USBカメラ(Che-ez!
SPYZ)にフリーウエアの「ListCam」を組み合わせて静止画ライブカメラを構築してみました。
ListCam
は非常に素晴らしいフリーウエアで、あとはPC本体とカメラを用意すれば、非常に低コスト且つ高機能なライブカメラを構築できます。
動体検地機能もありますので、ほぼリアルタイムに近い画像をアップしていくこともできるというのは、なかなかのスグレモノだと思います。
こんないい加減な形で設置しています。(^^;
カメラはカーテンレールにぶら下げているだけ、560XとACアダプタはタンスの上にポン置き、無線LANでLANケーブルは不要のお手軽環境です。
ちなみにコンセント下のモールに繋がっているのは光ファイバー(Bフレッツ)です。
CD-ROMドライブを持たず、フロッピードライブも外付けのスリムマシンですが、画面解像度やCPU性能こそ最新のモデルにはかないませんが、使いやすく安心感のあるモデルです。
中古品でもジャンク扱いであれば
560Eとそんなに変わらない値段で見かけることもありますが、使い勝手の良さと性能から考えれば、560Xの方がお奨め度は高いです。
何よりも USBポートが付いていると言うだけで、使い勝手や拡張性が格段に良くなっていると思います。
CPU Intel MMX Pentium 200MHz
RAM 32MB Max 96MB (144p EDO)
HDD 2GB (E-IDE)
LCD 12.1" SVGA/TFT (800x600)
VGA NeoMagic Magic Graph 128XD (V-RAM: 2MB)
FDDはともかく、CD-ROMドライブが外付けオプションとなっているので、初心者の方にはセッティングが難しいと思います。
それ以外の点では、性能・使い勝手・拡張性ともにバランスが取れているので、Windows98クラスのOSでちょっとした文書作成やメール・ウェブブラウズなら、十分期待に応えてくれると思います。
- CPU換装は専門業者で無いと対応できません。費用も高いので、まずはメモリとHDDの強化からスタートしましょう。
- ハードディスクは内蔵固定式ですが比較的換装は容易です。但し認識できる容量は 8GBまでのようですので、ディスクドライブ自体を調達できるかどうかが重要なポイントとなります。
- メモリは EDOのみ対応で SD-RAMは使用できません。128MBメモリを使用する際には Windowsではリソース変更をしないとダメなようですので要注意です。
- PCカードスロットは CardBus/ZVポート対応です。USBポートも内蔵しているので、560シリーズ中でも拡張性はかなり高いと思います。
(2002/02/03 記)