ThinkPad701C(S)
シリーズは、ファンの間では「バタフライ」の愛称で親しまれている大変有名なモデルです。
性能的には既に旧型化してしまっていますが、未だにその魅力に惹かれて、本機を探されている方も多いようです。
この
7TMモデルは、そんな初めてバタフライに触れてみたい方に比較的お勧めしやすいモデルです。
全備状態の
701C。
以前は中古でも結構な値段でしたが、最近は状態の差こそあれ、手頃な値段で放出されるようになっています。
それにしても、本当に何度開閉しても楽しい、どこを見ても飽きないマシンです。
ヘンなパソコンは他社でも色々とありましたが、本機ほど、そのアイデアが見事に形になったものはないんじゃないでしょうか?
フロッピードライブの接続状態。
パラレルポート兼用コネクタにフロッピードライブは接続されますが、後方に開いているゴムキャップがとても硬いです。
このゴムキャップは本体との一体感があり、紛失の心配は少ないのですが、取り扱いにやや難ありといったところです。
このゴムキャップ、中古なんかでは稀に紛失していることがあります。
(部品取りのために無理やり引き抜いたことがありますが、そう簡単には抜けませんので、頻繁な開閉で切れて紛失してしまっているのかもしれません)
このパラレルポートコネクタはハーフピッチタイプとなっていますので、プリンタと接続する際にはこの様に変換ケーブルを接続します。
実際に中古で701C(S)を入手する際には、この変換ケーブルは紛失している場合が非常に多いですから、入手後にプリンタ接続を考えている方は注意が必要です。
(ポートリプリケータ側のパラレルポートを利用するという方法もありますが、ポトリも紛失している場合にはどうしようもありません)
なんでもなさそうな形状の変換ケーブルですが、単独での入手は困難です。
稀にインターネットオークションで見かけますが、結構な値段だったりすることがあります。
オーディオジャック付近のクローズアップ。
5TJでは塞がれていたところにモデムジャックがあります。
モデム内蔵とは言え、すでに過去のモデルですので、通信速度は
14400bpsと高速ではありません。
(Fax用モデムとしてなら問題ない性能ですが・・・)
ポートリプリケータのチルトフットを起こして本体に取り付けた状態。
傾いて撮影してしまったので、実際には本体の傾斜はずっと緩いです。(苦笑)
ポトリのチルトフットはアイデア物ですが、起こしたり畳んだりする際にポトリの付け外しが必要で、ちょっと煮詰まっていない感じです。
本体側面の四角いフタは、PCカードスロットのカバー部分で、ケーブル貫通部分の閉鎖板がくっついています。
このPCカードスロットカバーも、上述のパラレルポート変換ケーブルと共に中古では紛失している例が多いです。
701C(S)の
ACアダプターです。
プラグの歯は格納可能なようになっていますが、中古では時々扱いが悪いのか破損しているものを見かけます。
(歯自体が折れてしまったり、外れそうなものも見たことがあります)
出力仕様が一般のモデルとは若干違うようですが、手元のモデル(560等)で試したところでは、相互に使いまわしができました。
(当然ながら保証外の使い方になりますので、自己責任にてお願いします)
7TMオリジナルと同じく、Windows3.1を入れてみました。
さすがに
DX4-75MHzでも、この位のOSなら快適に動作させることができます。
キーボードの展開等、本稿で紹介していない部分は 5TJの項もご覧ください。(^^)
CPU Intel DX4-75MHz
RAM 8MB Max 40MB (72p/SO-DIMM/3.3V)
HDD 720MB (E-IDE)
CD-ROM 無し
LCD 10.4" TFT-VGA
VGA CT65545 (V-RAM : 1MB)
MODEM 内蔵 14.4k
古いモデルですので、セットアップ以上にパフォーマンスの問題が大きいでしょう。
でも本当に本機が気に入ってしまえば、そんなことは気にならないかもしれませんね・・・(^^)
- CPUの処理能力と画面の解像度に我慢すれば、Windows98でも稼動可能です。
- メモリーは 3.3V 72p SO-DIMMで、最近は入手が難しくなりつつあります。
最大で 32MB-DIMMにより計40MBまで増設できます。
増設時にはメモリスロットカバーの爪を破損しないように、又、BIOSセットアップでハイバネーションサイズの設定も忘れずに。- ハードディスクはパック式で、換装は比較的容易です。
固定穴は内ネジ用となっていますが、枠は樹脂製ですので自力で穴あけ改造して外ネジタイプのドライブを組み込むこともできます。- 中古で購入する際には、ポートリプリケータの有無と爪破損のチェック、外付けFDDとパラレルポート変換ケーブルの有無を確認しましょう。
(運用方法によっては、これらが破損していたり紛失していると、大変苦労を強いられます)
(2001/05/03 記)