第2回万酔会@国立能楽堂研修能舞台
99/12/4

成上り

成上り

11年振りに狂言を出しました 太郎冠者はお年を召すといいですね

 万酔会として独立して2年目。今年は国立能楽堂の研修能舞台で公演しました。
 今回は、私自身も11年振りに狂言を出すことになり、98年の時のように本番をしっかり見たわけではないので、詳しくは公演を語れません。様子は、後半の3番だけですが、なんじゃもんじゃのKSTさんの感想や、その掲示板に登場するC.CATさんのを参考にして下さい。
<連吟> 「山崎通ひ」・「海人」
東大・早稲田大狂言研の女子と男子が分かれて連吟。レベルも落ちていなく、しっかりと謡い上てくれました。下手な狂言師の地謡よりいい。私が学生の時には、「海人」は稽古してもらえませんでした。羨ましい(^^;。
<狂言> 「二人大名」
見せ場の「起上がり小法師」もぴったり転がってました。
大名乙の上下がなかなか脱げなかったようですが、目立つことなくOK。
<狂言> 「鐘の音」
同じ主を演るにしても、僕にはあれだけ座っている自信がありません(^^;。
<狂言> 「膏薬練」
薬種比べの口上で、それぞれアドリブの薬種を入れたんですが、気づいた方は居られたでしょうか(^^;。
 
〜休憩〜
<小舞> 「名取川」
稽古も本番も見ていません。
<狂言> 「成上り」
ワキ座に立つまでは緊張していなかったのですが....(^^;。大昔に最後の稽古(ゲネプロ)で台詞を一行スキップする絶句をしたことがあったし、高校演劇部時代にも本番で絶句を経験していて、「絶句だけはしちゃいけない」と次の台詞を頭の中で確認しながら、演ってしまった(^^;。
 難しい型は少なく台詞で、シテをサポートする役なんですけど、結果としてどうも満足はいきません。一本調子だった.....  成上りの主従は、「古株のぐうたら社員」(=太郎冠者)と、なんでも一人で切り盛りするけども、社員旅行もちゃんとやる「中小企業の社長」(=主)の関係。堅ぶつな主にはなれたような気もするけど..... 後で、先生に主はいろんな風に出来るんだよと言われてしまった。分かってはいるんですけど、身体と声が付いてこない(;_;)。
 救いは、太郎冠者が稽古を含めて最高の出来だったことですね。太郎冠者は年を召してからの方がしっくり来ます。年輪を経てから、冠者は1回演ってみたいです。
 舞台では20代に見えると言われて喜んでいたんですが、これでは行けませんね(^^;。
<狂言> 「富士松」
この面白さはまだまだぴんと来ません(^^;。
<狂言> 「船渡聟」
同期の聟は、まだ実生活では婿入りしてません(^^;。

社会人になってすぐに大阪へ赴任。大阪在住じゃ稽古は無理だと思っていました。転職して時間の自由になる仕事をしていることも大きいですが、万作一門の大阪公演がレギュラー化して万之介先生が来阪する日程も増えて、稽古も大阪や名古屋で出来るようになったことが大きいです。本狂言だけなら、こういうパターンで稽古可能なのでしょう。小謡や小舞も稽古したいけど、毎月在京していないと辛いですね。