2001/9/19

法政大学 VS ケンブリッジ大学

法政大学VSケンブリッジ大
1912前半1524
2TRY2
1GOAL1
0PG010
0DG0
7後半9
1TRY0
1GOAL0
0PG3
0DG0




法政大学は良くやりました。
まさかここまで善戦するとは思ってもいませんでした。

セットプレーは互角以上。
とくにスクラムは強烈で再三ケンブリッジを押し込んでいました。3つのトライのうち2つはフォワードの押しで取ったもの。もう一つはラインアウトからの連続攻撃で右オープン展開で大きくゲインした後、今度は左一杯にボールを振ってバックスが左隅に飛び込んだもの。綺麗なトライでした。
ラインアウトもケンブリッジがそれほど競ってこなかったせいか、マイボールはかなりの確率でキープ。
それでもあと一歩及ばず。

勝てた試合なのに、最後にはやはり簡単なミスを続けて犯して得点を奪えず負けてしまう。どうしていつもこうなるのでしょうかねえ…。

ターンオーバーから一転してチャンス!!となると平常心を失い慌ててしまうのか、必ずイージーミスを犯してしまう。気の弱い日本人の宿命なのか…。
やはりメンタル面の弱さとしか言いようがないでしょう。

例えば逆の場合、外国のチームが一転してチャンスとなった時、往々にして日本のチームは簡単にトライを奪われます。外国チームがそういう場合にミスをしたのを見たことは殆どないのですから。口が酸っぱくなるほどこのサイトで言いつづけていますが「メントレ」。これしかありません。
日本のラグビー指導者の方々、そろそろ気がつきましょうよ、その重要性にさ。「気合い」とか「根性」とかとは全く違ったものですよ。

試合のもう少し細かいところに触れると、ここまで法政が善戦できたのはレフェリングの解釈の違いも多少あったかもしれません。
再三再四、ケンブリッジのキャプテンが今日のレフェリー下井さんにクレームをつけてましたから。
やはりすぐ寝込んでしまうプレーに対してでしょうか? 極東の国ジャパンでは、こんなに寝込んでも許されるのか!! こう憤っていたのかもしれません。下井さんを責める訳ではありませんが、早くグローバルスタンダードのレフェリングで大学も社会人も試合をしないと日本はどんどん世界から離されていってしまいます。

今回来日のケンブリッジは強いと聞いていたのですが、慶応も法政もここまで善戦したとなると最後の関東学院は勝っちゃうかもしれませんね。というか私の予想では必ず勝ちます(ああ、言い切っちゃった…)。この時期の関東学院のまとまり具合は、他の大学に比べると群を抜いていますから。

ケンブリッジが日本のレフェリングに上手く対応して「じゃあ、僕らもそんなプレーをしよう」なーんて思わない限り、関東学院優勢は揺るぎません。
なんか今日の法政の善戦に水を差すような発言ばかりですが、試合自体は先日のジャパン強化試合よりはよっぽど面白かったです。

簡単にPGを狙って同点にしようなんて姿勢は全くなかったですから。それでしっかりラインアウトからトライに結びつけたのですから大したものです。
個人個人のタックルもしっかりしていましたし、後半20分はケンブリッジがなりふり構わぬパワープレーでタテタテと突いてきたのに、簡単にはゲインさせませんでしたから。

そのうえ、乾坤一擲とも言える右オープンに大きく飛ばしたときにはウイングの(誰だっけ名前忘れました、ゴメンナサイ)ビッグタックルが決まって、一転ターンオーバー。大チャンスだったのですが、その後法政もミスを犯して相手ボールに。
でも場内やんややんやの大歓声でした(といっても3000人程度の観客でしたからたかが知れてますが)。
まあ、なんといっても、後半、ケンブリッジをノートライに抑えたのは立派です。

OBと現役のメンバー構成比率が良くわからなかったのですが、現役が結構多かったとしたら、今期の法政もかなり期待できます。

まあ、とりあえず今日はこんなところで。

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