慶応大学 | VS | 明治大学 | ||
31 | 12 | 前半 | 0 | 5 |
2 | TRY | 0 | ||
1 | GOAL | 0 | ||
0 | PG | 000 | ||
0 | DG | 0 | ||
19 | 後半 | 5 | ||
3 | TRY | 1 | ||
2 | GOAL | 0 | ||
0 | PG | 0 | ||
0 | DG | 0 |
学生の試合にしては互いに緊張感のある、気迫の感じられる素晴らしい試合だった。 今年の明治は良いチームになった。ひたむきと言う言葉のあまり似合わないチームカラーだったが今年は違う。個々の選手が懸命にボールを追う姿。気迫のタックルは感動的ですらある。 それでも慶応が勝った。一昨年の優勝以来、チームの試合運びに余裕がある。選手が慌てない。かといって受けて立つわけでもない。メンタル面のトレーニングをかなり行っているのではないだろうか?関東学院と良く似ている。勝ち方を知っている手強いチームだ。 試合を総括すれば、前半20分の攻防が勝敗の趨勢を決めた。 慶応は1年生ハーフがやや緊張気味だったのか、パスに狂いが生じ、攻めてミスが見られ、タックルの餌食になった。明治の気迫はものすごく、厳しいタックルが随所で見られた。 互いにG前まで押し込んでは相手の厳しいディフェンスで押し返され、0対0が続いた。 どちらが先制するか? これがポイントになった。結局慶応が明治のミスを素早くついて、抜け目なくトライに結びつけ、先制。 このあたりはここ2、3年で上田総監督のもと、力をつけた慶応の自信に満ちた戦い方が感じられた。 選手では慶応のセンター鈴木の強さが目だった。 二本目のトライは、明治が自陣20mに蹴り込まれたボールをSHがタッチに蹴り出そうとして空振り。諦めずに追いかけた慶応のセンターが素早く拾い上げて左隅にトライ。10-0と差が開く。難しい角度のコンバージョンも決めて12-0とさらに差が開いた。 後半も先制したのは慶応だった。明治G前にプレッシャーをかけ、キックをチャージしてトライ。明治のイージーミスをすべてトライに結びつけた。 明治も終了間際に、ウイングが抜けて、伊藤がトライを上げるが、時すでに遅かった。 結果だけを見ると、31対5と慶応が完勝したように見えるが、点差ほどの力の差は感じられなかった。ただ、これで明治が自信を喪失するのではないか、という不安が芽生えた。モチベーションをどう立て直すか。これからが田中監督の手腕が問われるところだろう。 |