2001/11/4

慶応大学 VS 明治大学
慶応大学VS明治大学
3112前半05
2TRY0
1GOAL0
0PG000
0DG0
19後半5
3TRY1
2GOAL0
0PG0
0DG0



学生の試合にしては互いに緊張感のある、気迫の感じられる素晴らしい試合だった。
今年の明治は良いチームになった。ひたむきと言う言葉のあまり似合わないチームカラーだったが今年は違う。個々の選手が懸命にボールを追う姿。気迫のタックルは感動的ですらある。

それでも慶応が勝った。一昨年の優勝以来、チームの試合運びに余裕がある。選手が慌てない。かといって受けて立つわけでもない。メンタル面のトレーニングをかなり行っているのではないだろうか?関東学院と良く似ている。勝ち方を知っている手強いチームだ。

試合を総括すれば、前半20分の攻防が勝敗の趨勢を決めた。
慶応は1年生ハーフがやや緊張気味だったのか、パスに狂いが生じ、攻めてミスが見られ、タックルの餌食になった。明治の気迫はものすごく、厳しいタックルが随所で見られた。
互いにG前まで押し込んでは相手の厳しいディフェンスで押し返され、0対0が続いた。

どちらが先制するか? これがポイントになった。結局慶応が明治のミスを素早くついて、抜け目なくトライに結びつけ、先制。
このあたりはここ2、3年で上田総監督のもと、力をつけた慶応の自信に満ちた戦い方が感じられた。
選手では慶応のセンター鈴木の強さが目だった。

二本目のトライは、明治が自陣20mに蹴り込まれたボールをSHがタッチに蹴り出そうとして空振り。諦めずに追いかけた慶応のセンターが素早く拾い上げて左隅にトライ。10-0と差が開く。難しい角度のコンバージョンも決めて12-0とさらに差が開いた。

後半も先制したのは慶応だった。明治G前にプレッシャーをかけ、キックをチャージしてトライ。明治のイージーミスをすべてトライに結びつけた。
明治も終了間際に、ウイングが抜けて、伊藤がトライを上げるが、時すでに遅かった。

結果だけを見ると、31対5と慶応が完勝したように見えるが、点差ほどの力の差は感じられなかった。ただ、これで明治が自信を喪失するのではないか、という不安が芽生えた。モチベーションをどう立て直すか。これからが田中監督の手腕が問われるところだろう。

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