2001/12/23

関東学院大学 VS 明治大学
関東学院VS明治大学
4215前半1431
2TRY2
1GOAL2
1PG0
0DG0
27後半17
4TRY3
2GOAL1
1PG0
0DG0


前半17分に関東のディフェンスギャップをついてセンターが抜け、明治FBがトライ。
それまで再三関東がG前まで迫りながら明治の早くて厳しいディフェンスの前に得点できなかっただけに、このトライは明治フィフティーンを勇気付けるトライになったはずだ。王者関東学院対しても「いける!!」という感じを抱いたのではないか?
逆にこれがなければ、かなり大差がついていたのでは、とも思う。
それでも慌てない関東はじっくりとPGで3点を返す。

早明戦観戦記でも書いたが、明治のSH藤井はフィットネス能力が高くて素晴らしい選手だ。フォワードとバックスを見事に操っていた。
関東はやはりSO今村の負傷がかなり響いていた。1年生SOも無難にこなしてはいたが、僅かながら歯車のずれが生じている。
今村が国立で戦列復帰できるのかが関東学院2連覇の鍵を握っている。彼が完全復帰できるなら、現段階で連覇の確率は80%以上と言っても過言ではない。
 
試合は、その後、関東は連続攻撃でバックスリーを活かし、最後はG前でボールをつないだ角濱が飛び込んでトライ。10対7と逆転。
明治は33分ゴール前ラインアウトからモールを押し込んでトライ。
前半終了間際、関東は今日2度目のトライを角濱が決め再逆転。

後半になると、関東はG前からフォワードの突進でゲイン。WTB水野が抜け、明治ゴール前に迫った後の相手ボールラインアウトを奪い、最後はプロップがトライして突き放す。これで27対14。この辺からやはりフィットネスの差が出始める。
後半20分の松原の一時負傷も痛かった。そつのない関東学院は、その隙を突いてフォワードの突進を継続してボールをつなぎトライを奪う。34対14とした段階で勝負は決まった。

その後明治もプロップ石井が左隅に飛び込んで今日2つ目のトライを奪い5点を返すが、関東もモールからNO8山口が飛び込んでトライ。
結局フォワード戦の優劣が勝敗を決めた。
スクラムもラインアウトもフィットネスも関東学院フォワードは全員レベルが高い。

それででも、なかなかの好試合。
負けた明治だが、今年の明治はかなりレベルの高いチームだったと思う。もちろんフォワードが今までのチームほど強くなかったのは事実だが、それでも総合力ではかなり力があった。それだけに、その明治を余裕を持って打ち破った今年の関東の強さは際立っている、と言える。
準決勝の法政戦も、互いに知り尽くしているだけに、関東学院優勢は動かしがたいところだ。

この試合はテレビ観戦だったのだが、スカパーにお願いしたいことがある。
というよりも解説者に誰を選ぶのかは協会らしいので、協会にお願いしたいのだが、解説はやはり両校とは無縁の第三者チームOBにすべきだ。

どんなにS田氏が協会重鎮の肩書きを持っている人だとしても、明治OBなのだから明治びいきの解説になるのは明白ではないか。
関東学院ファンが聞いてたらあまり気持ちの良いものではないだろう。
明治がチャンスを迎える度に、「回せ!」とか「左だ!!!」とかの音声が入ってくるのは耳障りで聞き苦しい。

だいぶ前の有馬記念で、自分が馬券を買ったメジロライアンがG前で突っ込んで来た時、「ライアン!!ライアン!!!!!」とアナウンサーの声をかき消すほどの大声で叫んだ故大川慶次郎氏じゃないのだからね、S田さん・・。
関東のトライに不満気な発言をするし。こういう解説はしてはいけません、という見本のような解説・・・。

S田さん、自戒してください。
解説しているときの貴方は、明治OBではなく協会の人間だという事を忘れないように。(協会内にはそういう方々が多すぎます。だから派閥などと言われるのです)

3年前だったか、国立での日本選手権準決勝、トヨタ対サントリー戦。
試合も見ずにピッチに背を向け女性記者をからかっていた貴方の写真はいまだにこのHPに残っているのだから・・・。 m(__)m


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