2001/12/23

法政大学 VS 同志社大学

法政大学VS同志社大学
4113前半1433
28後半19


法政対同志社の試合は数年前の早明戦のようだった。

ゴール前でペナルティをもらっても徹底的にスクラムを選択し、法政フォワードを粉砕。一つは認定トライ。もう一つは押し込んで田中が押さえ込んでトライ。総合力では法政が勝っていたはずだが、同志社は完全にフォワード戦に徹して勝負を挑んだ。

前半はそれが功を奏し、互角の戦い。
しかし後半途中から法政も両プロップを交代させる荒技に出た。さすが知将武本監督。両プロップが代わった後は、同志社G前のスクラムで逆に法政が押し込んでプロップがトライ。このカタチのトライが生まれた事で勝負の趨勢は決まった。
同志社は自分の形が作れなくなり、前半の徹底的なフォワード勝負は、逆に同志社FWのスタミナをも奪ってしまったようだ。徐々に法政の早い展開とスピードについて行けなくなっていった。

これはやはりフィットネスの差だろう。
法政は前半、いつもの法政らし厳しいディフェンスが見られなかったが、後半は前に出るタックルで局面を打開。ポイントポイントでターンオーバーし、トライに結びつけた。

同志社も法政のパスをインターセプトしてロック堀越がトライを奪い、6点差に追い上げる場面もあったが、結局41対33と点の取り合いになり、リーグ戦で関東学院を目標に鍛えられてきた法政が、総合力と厳しい試合経験の差で上回っていた。
しかしながら負けた同志社も関西リーグでは3位となりながらも意地を見せた試合だった。

これで法政は準決勝ではリーグ戦で敗れている関東学院との再戦になるが、まだまだ分が悪いのは間違いない。モチベーションの高さだけでは、その差は切り開けまい。どんな策を練って挑んでくるのか? 武本監督の腕の見せ所といえる。

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