2003/10/18

日本代表 VS フランス代表
日本代表VSフランス
2916前半2051
1TRY2
1GOAL2
3PG2
0DG0
13後半31
1TRY4
1GOAL4
2PG1
0DG0


久保が顔を歪めた。浅野が泣いた。
試合後インタビューを受ける箕内の顔も満足感よりは悔しさが滲みでていた。
本当に満足したのは応援していたジャパンのファン、或いは日本中のラグビーファンではなかったか。
フランスに大善戦しながら悔しそうな顔を浮かべるジャパン。
こんなジャパンをWC前に誰が想像しただろうか?

スコットランド戦の健闘は本物だった。
栗原のPGで先制しながらその後5分間で簡単に2つのトライを奪われた時、やはりスコットランド戦は幻影だったのかと思った。
密集サイドを簡単に突破され、スペースを作られ奪われた最初のトライ。タックルミスの連続がで奪われた2つ目のトライ。前半8分で14対3。すでに大敗の予感さえしていた。

しかし、ジャパンはそこから見事に修正した。
箕内のキャプテンシーか、ジャパンが復活した。
フランスが2本、ジャパンが1本PGを決め、20対6と離されたものの、コニア、パーカー、箕内、大久保、難波などの体を張ったプレーが強いジャパンを再び呼び戻した。

ミラーのロングタッチキックでフランス陣22m付近に攻め込むとビッグプレーが飛び出す。
ラインアウトを大久保が正確にキャッチし、ラックを作り、苑田、ミラー、難波と繋ぎ、コニアが強烈なスピードでストレートラン。フランスラインを一気にブレイク。タックルに来たドミニシをも交わし、中央まで回り込みトライ。フランスがスコットランド戦のジャパンを見て研究したことが裏目に出たのだ。

スコットランド戦では同じような形でミラーがループし、ウイングの小野澤まで回してトライを奪ったプレー。
あのプレーがフランス選手の頭の中にあったに違いない。センター陣がやや外に被り気味になり、空いたスペースにコニアが素晴らしいスピードで入って来た為、対応出来なかったのだ。ゴールも決まり、20対13。前半終了間際に栗原がもう1本PGを決めて、20対16の4点差で前半終了。スコットランド戦の善戦に酔ったジャパンのファンも、フランス相手にここまで健闘するとは誰も思っていなかっただろう。

本当に奇跡が起こるのか?いや、起きてくれ、皆がそう願ったに違いない。
だが、やはりフランスは強かった。結局残り20分、フィットネスの差か、ジャパンゴールライン前に攻められると、もうジャパンにはそれを凌ぎきる力は残っていなかった。
(とりあえず今日はここまでです。ごめんなさい)

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