2004/12/10

日本代表 欧州遠征大敗に関する
日本ラグビー協会の姿勢に関して




日本ラグビー協会のHP内「ビジョン」のページにこんな一文がある。

3 日本協会の価値意識(バリュー)
・ 誠実――競技を管轄し、事業活動を執行するに際しては、常に誠実でなければならない。
・ 尊敬――尊敬は競技が発展し成功を収めるための鍵である。ルールに敬意をはらいそれを尊重すること、関係者とファンに対して敬意をはらうこと、競技者に対して敬意を払うこと、すべて共通である。

誠実=適切な情報開示の義務を果たすということだ。今、経済界ではCSR(企業の社会的責任)というのが誠実な企業の価値判断基準になっている。経営的側面・環境的側面・社会的側面という三つの側面から企業が判断されるのだ。利益追求だけではなく、如何に環境に負荷をかけない企業活動をするか、或いは社会的な貢献度はどうなのか?などの部分からも判断されるのだ。協会も同様。「事業活動を執行するに際しては、常に誠実でなければならない」というのはまさにこのことではないのか?100点取られ、惨敗したゲームについては何のコメントも載せず、ほおっかむりする。これのどこが誠実と言えるのか?「ファンに対して敬意をはらうこと」とあるが、「くさいものに蓋」式のファンの批判に何ら耳を傾けない協会のどこが「ファンに対して敬意を払っている」のだ? 格好の良い宣言を出したのは良いが、現実はまるでその正反対をいっているではないか。猛省を促したい。勝負だから負ける事もある、惨敗する時もある。しかし、それに対してノーコメントでは、何ら未来に希望が見えないではないか。負けた原因は何か?どこに問題があったのかを冷静に分析し、反省すべき点はきちんと反省し、改善策を提示し、ファンに対して説明責任(accountability)を果たす。これこそが今の日本ラグビー協会に求められる誠実さである。

このHPで何度同じようなことを書いてきた事だろう。いい加減うんざりしてくる。トップリーグ結成によって日本のラグビーは強くなった?昨年のWCで善戦したから今回の遠征でもそこそこ良い戦いができるはず?全く考えが甘いとしか思えない。井の中の蛙もいいとこだ。自分たちと同様、否それ以上に世界の強豪国は次回WCの覇権を狙って日々進歩努力しているのだ。今年の北半球チームの強さはまさにその現れだ。もっと世界を見よ。98対0で惨敗した一週間後のイングランド対オーストラリア戦を見たか?まさにあれこそが本物のラグビーだ。見て感動するラグビーだ。協会幹部、強化委員長、代表監督、そして今回の屈辱を味わった選手諸君。肝に銘じて欲しい。ラグビーとはあくまで勝負なのだということを。そして自らの国と自分の誇りに賭けて、強化委員長や代表監督は相手を徹底的に研究し綿密な戦略や戦術を立て、その戦術を選手たちに浸透させる事に心血を注ぎ、選ばれた選手たちは、その戦術を納得・理解して試合に臨み、体を張ったプレーをすることが、どれだけ観客やテレビの前のファンを感動させるのか、ということを。
WC招致をアピールするための試合だと?考えても見よ。これが逆の立場だったなら・・・。どこかのスポーツ弱小国が自分たちの国でWCを開催したいと言って若手主体の選手たちを連れてきて、日本代表と対戦し、ラグビーだったら100点試合。サッカーだったら10対0のような試合、野球だったら20対0で5回コールドのような試合結果だったら、日本のスポーツファンやスポーツマスコミがその国でWCをやる事に積極的に賛同するかどうかを。その国でのWC開催に賛成する人間がどれだけいると思うかを。協会の方々、ヨーロッパ中で笑われてますよ、貴方たちは。「この結果がWC招致に悪影響を及ぼす事はない」なんて言われてほっとしている貴方たちは、社交辞令と本音の区別もつかない世間知らずの大馬鹿者だよ。悪影響を及ぼしたに決まってるではないか、こんな試合を本場のファンやマスコミに見せつけたのだから。それでなおかつ誰も責任を取らない?いったいそんな国や社会や企業が他のどこにあるのだ?教えて欲しい。今回の欧州遠征の結果についての責任は誰かがきちんと取るべき、それが、協会のHPに大上段に振りかざして掲げている「誠実」という意味だと思うが如何だろうか?それが出来ないと言うのなら、きちんと説明責任を果たし、さもなくば、少なくとも「3 日本協会の価値意識(バリュー)」などという宣言文は、きれいさっぱり削除することこそが 日本協会の使命(ミッション)である。

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