イングランド | VS | スコットランド | ||
15 | 7 | 前半 | 6 | 9 |
1 | TRY | |||
1 | GOAL | |||
PG | 2 | |||
DG | ||||
8 | 後半 | 3 | ||
1 | TRY | |||
GOAL | ||||
1 | PG | 1 | ||
DG |
前半13分、G前スクラムからイングランドNO8ヴニポラがサイドを突いた後、そのボールを再びロックのクルーズが持って突進しボールダウンでトライ。Gも決まり7対0と先制。 16分、ジャパン戦でも活躍したスコットランドSHレイドローがPGを決めて7対3。 WOWOWの放送を見ていて思ったのは大西君の解説が的確だということだ。SHが蹴るハイパントのキック処理がポイントになりそうだと言っていたら、まさにそのボール処理にもたついたイングランドがペナルティを取られた。 37分、イングランドの反則をレイドローがしっかり決めて7対6と1点差に。 あらためて、レイドローは球捌きが素早く、状況判断も見事で運動量も多く、キックも正確という素晴らしい選手だなあと思う。 この時間帯、スコットランドの早く激しい出足が目立つ。 前半終了間際、スコットランドが攻め続けるがなかなかゲインできず、最後DGを狙うが僅かに外れて前半終了。 後半10分、イングランドがボールを右ラインで素早くつないで右隅に素晴らしいトライを奪う。特にプロップのパスが見事。ジャパンが強くなってきたのは認めるが、第一列であのようなパスを瞬時に放れる選手が日本国内にどれほどいるだろうか? 「この選手はパスが素晴らしいんです」と彼が途中出場した途端、解説の菊谷君が触れたのだが、その数分後にまさにそれを見せられた私としては、菊谷君の知識に舌を巻くしかなかった。 ゴールキックキックは外れるが、12対6とイングランドが点差を広げる。 後半は俄然イングランドペース。 この試合、ボールがタッチを切った後のお互いのクイックスローの多さに唖然とした。どれだけフィットネスに自信があるんだ、と唸った。 後半22分、イングランドPG決めて15対6とさらに点差を広げる。 さあ、ここからが本当の勝負。 29分、スコットランドはレイドローがPGを決めて15対9と6点差に。 1トライ1ゴールで引っくり返せる点差に迫り、その後スコットランドも良い攻めを見せるが、イングランドディフェンスが堅く、点を奪えない。最後はイングランドがボールをキープし続け、試合終了。エディーイングランドは緒戦を勝利で飾った。 試合前私はWCの勢いを持ち込んだスコットランドが勝つのではないかと思っていたのだが、後半のイングランドディフェンスが素晴らしく、イングランドに凱歌が上がった。 数週間で立て直せるほどラグビーは甘いスポーツではないと思うが、それでもエディーの指導や指示(特に後半持ち直したこと)が的確だったのは間違いないのだろう。 スコットランドはWCのジャパン戦を観ても分かるように、選手が機敏で展開力もかなり高いのだが、最後のトライまでに到達しないのは、やはりインパクトプレーヤーが少ないからか。一人で局面を打開できる、或いはトライを奪えるような力強い選手がいれば、6ネーションズでも優勝を奪える力はあると思うのだが。 ここ数年(約9年間)、ラグビーを真剣に見た観戦記を書いていないので、かなり私の眼鏡は曇ってしまったと思う。 おかげで、勝敗のポイントを的確に書くことすらできない自分に唖然とする。 わずか数週間で、エディーがイングランドを立て直したとは信じられないのだが、それでもこの結果だ。 今後のイングランドの試合を見守っていきたいと思う。 シックスネーションズを久々に見たが、やはりWCと遜色ない、最後まで緊張感のある試合には痺れた。 大西、菊谷の両氏の解説は、二人とも海外ラグビーにかなり精通しており、現役選手としての的確な目線も混じり、シックスネーションズの解説者としては申し分ない。 元日本代表だったような選手が、海外ラグビーの個々の選手に興味と知識があり、しっかりした解説ができるのは素晴らしいことだ。 昔の代表選手の解説などを思い出すと隔世の感がある。 もちろん、当時はスカパーなどもなかったわけで、海外の試合や選手のプレーを観る機会が少なかったので仕方ないところかもしれないが。 とまあ、久々にジャパン戦以外の観戦記を書いてみた(2007年9月23日に書いた南ア対トンガ戦以来約9年振り)が、当時と違って海外ラグビーの知識も貧弱で、我ながら情けない観戦記になった。 今後は少しずつ試合を観る目をもう一度養って、もう少しましな観戦記を書きたいと思う。 |