仙台市立台原中学校を昭和48年に卒業したみなさんへ
冬の終わりとも春の始まりともつかない3月の終わり。
凛として冷たく、それでいて柔らかな風がすっと肌を撫でていく時期。
昭和48年3月、ぼくらは台原中学を卒業し、別れ別れになりました。
あれから四十年以上の時が流れました。
でも、ぼくのポケットには、台中時代の忘れられない思い出が今でもたくさん詰まっています。
ツンと鼻の奥をくすぐる樹木の緑の香り
陽の差し込む窓から見える風景
角がまるくなった消しゴム
0.5mmのシャーペン
カッターの傷跡の残った机
赤ペンで滲んだ答案用紙
傘置き場に忘れさられた一本の傘
蝶番の壊れた下駄箱
体育館の床に貼られた白いテープ
風になびく暗幕
誰もいなくなった教室
砂煙の舞いあがるグラウンド
たいせつな仲間たちの笑い声
ぼくは今でも思うのです。
いくつになっても、いつになっても、ずっと忘れない思い出が中学時代にあったのだと。
人生において最も光り輝いて、切なく、ほろ苦く、
甘酸っぱい思い出の詰まった時期は中学生の時だったと。
もうすぐ、あと二年ほどで、ぼくらは還暦を迎えることになります。
四十年以上の時を経て、あの幼かった中学生たちがどんな大人になったのか。
それぞれの歩んできた人生を、昔の思い出話を交えながら、気軽に語り合えたら
どんなに楽しいことでしょう。
もちろん、「何を今さら」と思われる方もいるかもしれません。
それでも、ぼくはみなさんに会いたい。
そんなわけで、このホームページを立ち上げました。
できるだけ多くの台中時代の同期生に再会できることを願っています。
そして、ぼくだけではなく、みなさんの再会の場になることも───。
昭和48年3年7組卒業 相澤
平成27年5月19日