1998/10/25
早稲田大学 VS 筑波大学
早稲田VS筑波
2910前半1529
2TRY2
0GOAL1
0PG1
0DG0
19後半14
3TRY2
2GOAL2
0PG0
0DG0

安藤(1年)FW藤井浩(4年)
大内(3年)小柳(3年)
正木(4年)大谷(3年)
高田(3年)井上(4年)
山崎隆(4年)大久保尚(4年)
大瀬(4年)広瀬(2年)
香川(4年)中山(4年)
江原(2年)向井(3年)
辻(3年)HB田中大(1年)
武川(1年)松岡(1年)
西辻(1年)TB瓜生(2年)
福田(4年)福永(4年)
高野(2年)安曽(3年)
横井(2年)横須賀(4年)
山崎弘(2年)FB今崎(4年)


時間試合経過得点
3分早稲田は筑波陣でのペナルティをもらうと速いリスタートで左展開。左WTBまで回して一度ポイント。再び今度は右に大きく展開。FB山崎選手からWTBの横井選手にボールが回りそのまま筑波ディフェンスを振り切り右隅に飛び込みトライ。G失敗。5-0
13分筑波、中央10mPG成功。(早稲田オフサイド)5-3
16分筑波は早稲田のキックをキャッチしたFB今崎選手が自陣からカウンター。するすると早稲田ディフェンスをすり抜け、サポートした13番へパス、そのままインゴールにトライ。G成功。筑波逆転。5-10
24分筑波は早稲田ゴール前に攻め込む。縦を突いた後、右に展開。FB今崎選手がうまくギャップを突いて右隅に飛び込み、トライ。5-15
36分早稲田は筑波陣22mライン内でのペナルティから早いリスタート。右へ大きく振るとWTBの横井選手がスピードで振り切り、右中間にトライ。G失敗。10-15
HALF TIME
9分早稲田はハーフウェイライン付近から左オープンに展開。FB山崎選手が抜けると、WTB西辻選手が余った形になり、中央まで回りこんでトライ。G成功。早稲田逆転。17-15
筑波は自陣からFWの突破で大きく前進。早稲田陣に入るとプロップ藤井選手が突破して快走。最後はフォローしたフッカー小柳選手にパスが通り、ゴール下にトライ。G成功。筑波再逆転。
(プロップとフッカーがサポートして何十mも走りきる、という国内では滅多に見られない珍しいトライでした)
17-22
24分早稲田は筑波陣で連続攻撃。右オープンに展開すると横井選手が余り、右中間にトライ。G成功。早稲田またまた逆転。24-22
34分早稲田はキックをキャッチしたFB山崎選手がカウンター。自らゴロパントを蹴り筑波バックスと競り合った後、フォローしたフッカー正木選手が持ち込んで左中間にトライ。G失敗。29-22
37分筑波は自陣から繋ぎ、FWがゴール前まで攻め込む。もう一度ポイントを作って右に展開。最後はWTBの横須賀選手が振り切り、中央まで回りこんでトライ。G成功。同点。29-29

感想
ジャパン対韓国戦の余韻が残ったまま、一夜明けて。
家にいながら、このゲームが生中継で見られるということは、なんのかんのと言ってもスカパーに感謝すべきのかもしれません。

結果的には逆転また逆転の希に見るシーソーゲーム。
試合展開としてはハラハラドキドキで面白かったのですが、内容的にはお世辞にも点差ほどの好ゲームとは思えません。両チームとも攻め込んでの単純なミスが目立ちすぎました。
それでも早稲田はこの前の青山学院の試合に比べれば、「良くぞ持ち直してきた」と称えるべきなのでしょうか?青山学院戦の無茶苦茶なディフェンスを見た限りでは、到底筑波に勝てるなどとは思えませんでしたから。

アタック面では西辻、横井、山崎といった潜在能力の高い選手達が良いプレーを見せてくれました。特に横井選手はトイメンとの一対一では非常に強いところを見せました。一年生SOの武川君も全体的なゲームメイクはまだまだですが、時折変則的なステップで筑波ディフェンスを突破していました。
第一関門を何とか『引き分け』という結果で通り抜けた早稲田。来月は日比野御大も復帰します。早稲田は変われるのか?大いに見モノです。

筑波は勝てる試合を落としたという気がします。
後半再逆転した後、自陣からでも時折無謀と思えるほどの積極的な展開を試みましたが「あれだけ勝負をかける必要がどこにあったのか?」非常に疑問に思いました。ゲームメイクの失敗といえます。後でメンバー表を見るとハーフバック団は二人とも一年生。「ああ、なるほど」と納得しましたが、もう少し上級生がチームをまとめていれば、結果は違うものになっていたでしょう。
SHの田中君にはもう少し一つ一つのパスを大事にして欲しいと思いました。
若さを露呈したHB団ですが、この経験と悔しさを糧にして将来大きく飛躍して欲しいものです。

日本の最高峰とも言うべきジャパンの試合を見た後なので、レベルの差が目について、つい辛口になってしまいます。ただ前日生観戦した流経大対大東大の試合と比較してもレベル的に見劣りしたのは確かで、今年の対抗戦グループには、いまだに暗雲が立ち込めてるように思えるのですが・・・。

※追記
今泉選手の解説を初めて聞きましたが、非常に面白いですね。自身の経験を交えながらの、なかなか味のある解説振り。(特に真正面のゴールキックを狙う時に「絶対外さないだろう、と思われると逆の意味でのプレッシャーもあるんですよ」というセリフには思わず笑ってしまいました。簡単なのを良く外したもんね、彼は)
彼の新たな一面を発見した気がしました。

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