日本 | VS | 韓国 | ||
17 | 10 | 前半 | 7 | 21 |
1 | TRY | 1 | ||
1 | GOAL | 1 | ||
1 | PG | 0 | ||
0 | DG | 0 | ||
7 | 後半 | 14 | ||
1 | TRY | 2 | ||
1 | GOAL | 2 | ||
0 | PG | 0 | ||
0 | DG | 0 |
時間 | 試合経過 | 得点 |
4分 | 日本は韓国陣22m内での連続攻撃からSH大原が左隅に飛び込んでトライ。G成功。 | 0-7 |
16分 | 韓国は日本陣10m付近からショートパント。日本のバックスがファンブルしたところを韓国FLが拾ってスピードで突破。そのまま左隅にトライ。G成功。同点。 | 7-7 |
36分 | 日本は韓国ゴール前で攻撃を繰り返すが、韓国の露骨なオフサイドやオーバーザトップの前にゴールラインを割れず、仕方なく左中間10mでペナルティゴールを狙って成功。 | 10-7 |
HALF TIME | ||
15分 | 日本SO広瀬が韓国陣22m付近に上げたキックを韓国FBがファンブル。日本バックスが殺到し、広瀬がボールを取ると、く右に走りこんできたFB松田にパス。松田がそのままゴールラインを超えて中央まで回り込んでトライ。G成功 | 17-7 |
29分 | 韓国は日本G前でのラインアウトからモール。FWが押し込んでトライ。 | 17-14 |
34分 | 日本陣に攻め込んだ韓国は右ラインアウトから素早く展開。一度ラックになった後、ボールを素早く拾った韓国FLがラックの真ん中を突破。そのままスピードに乗ってゴールまで走りきり、右中間にトライ。G成功。 | 17-21 |
感想 いやあ、久々にいやなものを見てしまいました。 折角明日から大学選手権が始まるというのに。まさか負けるとは。 ひどくレベルの低いレフェリングと、露骨な韓国の反則と、それに対応できないジャパン。 不快感でいっぱいです。見ていて気持ち悪くなりました。日本中のラグビーファンはさぞやオカンムリなことでしょう(もちろん私もですが)。結局『外人抜きの日本は韓国より弱いのだ』とアジア中、或いは世界中にアピールしてしまったのですから。あの忌まわしい『ブルームフォンテーンの145点』に勝るとも劣らない屈辱です。 ただしジャパンの選手達にとっては逆にこの結果が良い薬になるかもしれません。というよりもそうなって欲しいと思います。 9月のアルゼンチン戦から始まった文句のない4連勝で、監督も選手も少し天狗になりかかっていたのではないでしょうか? 思いきり冷や水を浴びせられたことで、自分達の本当の実力が再認識できたかもしれません。 そうです。ジャパンは本当は強くなどないのです。 考えても見て下さい。 『圧倒的な4連勝』とはいっても、戦った相手は若手主体のアルゼンチン(実力的にはこれはかなり強かったが)、韓国、台湾、そして選手資格の関係でパシリムの主力が殆ど抜けて骨抜きになった香港です。別にトンガやサモア、フィジーにカナダ、ましてやイングランドやウェールズ相手に勝ってきたわけではないのです(南アやニュージーランド、オーストラリアなどは口が裂けても言えませんから、敢えてここでは比較の対象にはしませんが)。 日本人の悪い癖です。 喉元過ぎればすぐに熱いのを忘れてしまいます。 ついこの間まで、監督批判や戦術批判などが横行していたはずなのに、WC出場が決定するやいなや、もう監督讃歌だし、ジャパン賛美の嵐でした。これじゃあまるで、何も知らずに真珠湾攻撃の成功に沸いた時代の日本とまるで変わりないじゃないですか。 みんなお調子者なのです(これまた私もですが)。 4連勝という結果と平尾監督のマスコミへの頻繁な露出などで、あやうく「WCでもそこそこやれるのじゃないか?」という雰囲気に流されるところでした。おお危ない危ない。これでようやく目が覚めました。もっと冷静に自分達の足元を見つめましょう。決定力の無さなどはこの試合でも露わになりましたし、選手層の薄さも解消されていません。まだまだジャパンの課題は山積みなのです。 WC本大会まであと1年足らず。前にも書いたように、日本選手権が終わったら積極的に海外に出かけ、もういくらでもテストマッチを行って下さい。テストマッチの積み重ねによる強化無しには本大会での健闘など及びもつきません。 とにかく来年の秋には「WCにむけてはあの韓国戦は非常に意味のある敗戦だった。あの試合で負けたお陰でここまで来れた」と振り返ることのできるように、ジャパンのこれからの一層の精進を望みたいと思います。 ああ、本当に負けて良かったなあ、と…・。思いたいですね…。 |