1998/12/20
全国大学選手権1回戦
京都産業大学 VS 流通経済大学

京都産業VS流通経済
3914前半1428
2TRY2
2GOAL2
0PG0
0DG0
10後半13
1TRY1
1GOAL1
1PG2
0DG0


時間試合経過得点
1分京産はFL池上が突破。一度ポイントを作り、SHからNO8平田、WTB坂倉とつないで、あっという間に左隅にトライ。G失敗。5-0
10分流経は中央15mPG成功。(ラインオフサイド)5-3
15分京産は流経陣ゴール前でペナルティをもらうとスクラムを選択。ワンプッシュして右に展開。SO山岡がうまくタックルをかわして右中間にトライ。G失敗。10-3
22分京産は流経陣G前でのペナルティからNO8平田がチョン蹴りでそのまま持ち込み、左中間にトライ。G成功。17-3
25分京産は流経G前10m付近でペナルティをもらうと素早く右へ。ボールを受けたLO大内がタックルをかわして右中間にトライ。22-3
30分流経は左中間30mPG成功。22-6
39分京産は自陣から左オープンに展開。流経バックスがラック付近で巻き込まれていたせいか、CTBが独走になり、最後はディフェンスをステップで翻弄して50m走り切ってトライ。G成功。29-6
HALF TIME
3分流経左中間30mPG成功。(オブストラクション)29-9
15分流経は京産22mライン内でのラインアウトからモールを押し込み、サイドをFL横山が突破。そのままインゴールへ。右中間トライ。G失敗。29-14
31分京産は流経G前5m右サイドでのスクラムを押し込み左に展開。ボールを受けたSO山岡が逆にブラインドの右サイドに走り込み右中間にトライ。G失敗。34-14
34分京産はモールを押し込んでからサイドをFL池上が突進。最後はプロップが右中間にトライ。G失敗。39-14
39分流経は京産G前10m付近でのスクラムからサインプレー。真っ直ぐに走りこんできたFBニールソンがボールを受けると、そのまま突破してゴール下にトライ。G成功。39-21
41分流経は自陣から左に展開。FBニールソンが抜けると、WTB田嶋にラストパス。左サイドから中央まで回り込みトライ。G成功。39-28


感想
京産はいきなりフルスロットルでエンジン全開。
試合開始早々のストレートパンチで京産が常に主導権を持ったまま、試合が流れました。

とにかく京産のフォワードの集散は、ラックであれ、オープンスペースであれ、常に流経に一歩先んじ、ボール支配力は圧倒的に京産大。流経が京産を破る為にはマイボールのセットプレーを確実にモノに出来るかどうかがカギと思っていましたが、そのラインアウトでミスが目立ちました。

スクラムも京産は破壊力十分で、流経ボールでも容易な球出しを許してくれません。なおかつモール、ラックでも完敗とあっては、勝てというのが難しい注文です。結局、後半、勝敗が決まった時間帯に連続トライをあげ、点数的にはそこそこの差になったものの、前半20分以降、常に京産がセーフティリードを保っての流れの中では、如何ともし難いものがありました。

流経は、リーグ戦でも見せていた、しっかりとしたディフェンスで終始踏ん張ってはいましたが、想像以上の京産のパワーとスピードに圧倒された感じです。時折、サイドを意外と簡単に抜かれる場面もあり、失点につながりました。
さすがに国立への道は生半可なものではないようです。

それでも最後まで勝負をあきらめることなく、終盤間際に2トライを返すところなどが、このチームの真骨頂。点差だけでいえば、昨年の明治との50点差を、今年は現時点での優勝候補筆頭(と、わたしは思います)の京産大と11点差と1年で大幅に縮めたことになります。
来年はニールソン君あたりが主将となって皆を引っ張り、今年以上の素晴らしいチームになってくれるのを期待したいと思います。

今年の京産大の強さは本物のようです。
特にこの日も目立ったのは岡本、池上、平田の第三列。間違いなく大学最強です。東の雄、明治にも川上、阮、斎藤という破壊力十分の素晴らしい第三列がいますが、総合力ではこちらの方が上ではないでしょうか?特に平田選手。スピード、突破力に加え、抜群のパスセンス。常にライン参加して、バックスに自在にパスを繋ぐ姿は見ていて惚れ惚れします。7人制なら今すぐにでもジャパン入りできそうです。

それと留年して残ったSOの山岡選手。状況判断の良さと正確なキック、華麗なステップが目に付きました。
次は関東学院戦。
立川主将や淵上選手の動きがどうも本調子になく、現時点では京産がやや有利と見ます。

MAIN