1999/1/3
全国社会人大会 予選リーグ
東芝府中 VS 神戸製鋼

東芝府中VS神戸製鋼
120前半016
0TRY0
0GOAL0
0PG0
0DG0
12後半16
2TRY1
1GOAL1
0PG3
0DG0


溝辺(関東学大) FW中道(同 大)
薫田(筑波大)弘津(同 大)
中村(筑波大)清水(明治大)
釜沢(大東大)トッド(ビロング高)
安田(専修大)小泉(早 大)
渡辺(日体大)広本(日体大)
臼井(大東大)小村(明 大)
小野(専修大)伊藤(法 大)
村田(専修大)HB堀越(早 大)
島崎(佐賀工)ミラー(プケ高)
和田(東海大)TB増保(早 大)
新里(浪速工)元木(明 大)
マコーミック(Cチャーチ高)吉田(京産大)
森田(東洋大)大畑(京産大)
松田(関東学院大)FB岩淵(青学大)



時間試合経過得点
前半神戸製鋼ミラーがPGをねらうも2度失敗。0-0
HALF TIME
6分東芝府中は神戸製鋼陣22m付近でのペナルティから速攻でプロップが突進。ラックとなってSH村田がラックの真ん中をするりと抜けてゴール下にトライ。7-0
15分神戸製鋼、左中間35mPG成功。(オフサイド)7-3
20分神戸製鋼、右中間35mPG成功。(オフサイド)7-6
25分東芝府中は神戸製鋼陣10m付近でのスクラムでバックスが縦一列に並ぶラインを形成。一斉に右に動きボールを回すが、元木のタックルにマコーミックがボールをファンブル。こぼれた球を拾った神戸製鋼SOミラーが快走。戻ってきた東芝府中WTB森田のタックルをも振り切り、中央まで回り込んで50m独走トライ。G成功。7-13
35分神戸製鋼、中央20mPG成功。(神戸製鋼の連続攻撃の前に東芝府中たまらずおかしたオフサイド)7-16
40分東芝府中は神戸製鋼ゴール前中央でのラックから左に展開。WTB和田への飛ばしパスが決まって左隅にトライ。G失敗。12-16


感想
社会人の東西の両雄、神戸製鋼と東芝府中の対決。
前半は互いに無得点で華麗なトライを見に来たファンにとっては思い切り肩すかしを食ったような試合展開。前日の大学選手権と比べれば、面白味に欠けるという見方もあります。くわえて、ゴール前まで攻め込みながらのイージーなノックオンや無用なラフプレーもありました。それでもゴールライン付近での攻防はやはりこちらが数段レベルが上。

五カ国対抗や南半球マッチなどを見てもわかるように、このゴールライン付近でのディフェンス力の差が世界と日本との差です。簡単にトライを奪うことだけに欣喜雀躍していると、どんどん世界から取り残されます。その点ではさすがにこの2チームは日本を代表するチームであり、しっかりしたディフェンスを見せてくれました。

トライを応酬する試合は確かに見てて面白いかもしれませんが、野球で言えば乱打戦。今日の試合は白熱した投手戦といえます。もちろん日本最高峰の試合にしてはイージーなミスが多すぎたのは確かです。ただ、その原因には、ジャパンでの試合のため、ワールドカップ予選、アジア大会と続いた強行スケジュールを強いられた選手が多く、疲労の蓄積やコンビネーション不足などもあったのではないでしょうか?互いにまだまだ仕上がり途中。あと一ヶ月もすればこの両チームの本当の姿が見られるはずです。

これで、敗れた東芝は決勝トーナメントでいきなり三洋電機と激突することになります。その試合には守護神ゴードン選手が復帰できるようですが、もし敗れれば日本選手権に出場することさえできず、3連覇の夢は無惨に散ることになります。逆に三洋電機が敗れれば今年も悲運に終わります。
今日の東芝の敗戦は余裕の産物なのか、はたまた…。
1月17日午後二時の秩父宮。今シーズン一番の注目カードがやってきます。

ちょっと戯れごとを…・。
今日の試合で神戸製鋼の全得点を叩き出したミラー選手。確かになかなかのもので、特にキック力はワールドクラスです。
ただ、彼は一見冷静のようですが、実は非常に熱くなりやすい性格ではないでしょうか。関西リーグの試合で必要以上にレフェリングに苛立っていたのを見た記憶があります。どこかで試合中にいざこざを起こしそうな予感がするのです。あのセミイ選手のように…。(テレビでは放映されませんでしたが、ひょっとしてこの試合でもなんかあったのでしょうかね?)

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