1999/10/23
関東学院大学 VS 大東文化大学
関東学院VS大東文化
4827前半1024
3TRY1
3GOAL1
2PG1
0DG0
21後半14
3TRY2
3GOAL2
0PG0
0DG0


時間試合経過得点
3分関東学院、中央15mPG成功。(オフサイド)3-0
8分関東学院は大東G前スクラムからSH増田が右ブラインドを突いてパスダミーですり抜け右中間にトライ。10-0
11分大東文化、右中間20mPG成功。(ノットリリースザボール)10-3
18分大東文化は、ハーフライン付近でのスクラムから左展開。右WTBがライン参加して大きくゲイン。最後は左WTB五十嵐が中央まで回りこんでトライ。G成功。10-10
23分関東学院は、ラックを連取して右に左に連続攻撃。最後は左オープンに展開し、WTB四ノ宮が左中間にトライ。G成功。17-10
25分関東学院は、大東文化陣左サイドでのスクラムから左オープンに展開。一時攻撃であっけなく抜けてFB角濱がトライ。G成功。24-10
33分関東学院、右中間20mPG成功。27-10
HALF TIME
関東学院トライ。G成功。34-10
大東文化トライ。G成功。34-17
関東学院は中央付近でのスクラムからSO淵上がギャップを上手く抜けてゲイン。パスを受けたCTB吉岡がG前左隅まで迫り、ラック。素早く右にボールを回し、角濱、四ノ宮とつないで右中間にトライ。G成功。41-17

大東文化は自陣22m付近でペナルティをもらうと、一瞬の隙を突いてLO白水が素早くリスタートし自ら独走独走約70mを走りきって中央にトライ。G成功。41-24
35分関東学院は、ラインアウトからラックを作り右オープンに展開。CTB萩谷が抜けてボールはWTB四ノ宮へ。FBをスワーブで振り切り右隅にトライ。48-24


感 想
ワールドカップで質の高いプレーを毎日のように見せられた後では、大学生のプレーが貧弱に見えるのは仕方の無いこと。
それでも、この日の関東学院は、
"堅くパックされたスクラム"
"正確なプレースキッカー"
"的確な状況判断のスタンドオフ"
"決定力のあるウイング"
"高いラインアウトジャンパー"
"選手全員に浸透しているボール継続の意識の高さ"
など多くの面でレベルの高いプレーを見せてくれました。

大学レベルの試合内容としては、まずまず互いに良い面を出し合った好ゲームでした。結果的にこの点差は、反則や個人個人のプレーに対する意識の違いではないでしょうか。大東文化は、潜在能力の高さは感じられるものの、完成度、成熟度としては関東学院との間にかなりの開きが見られました。

関東学院は唯一不安視されていたスクラムハーフのポジションも、増田選手がいい形でボールを出し、要所では自らサイドを突破したり、と池村選手の穴を見事に埋めました。
チームとしてみると、今日の関東学院は、ボール継続の意識の高さ、完成された組織的な動きなど,強い時の神戸製鋼を連想させました。今の状況では一歩も二歩も他校をリードしているといっていいでしょう。
果たしてこの関東学院に勝てる大学チームは存在するのでしょうか?
たとえば、とてつもなく強力なフォワードで徹底的にゴリゴリいくチーム、或いは、強い精神力でハートのあるディフェンスをするチーム、徹底した展開力でボールをつなぎ走りまくるチームなどがわずかにその可能性を残していそうですが、現段階ではかなり厳しそうです。ただしやはり大学生のこと。精神的な部分ではまだ脆さが存在しているので、どこで何があるかはわかりません
試合後、選手ひとりひとりと握手しながらまわる春口監督の姿が印象的で、強さの秘密を垣間見た気がしました。


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