1999/11/20
関西大学リーグ
同志社大学 VS 京都産業大学

同志社VS京都産業
5926前半00
4TRY0
3GOAL0
0PG0
0DG0
33後半0
5TRY0
4GOAL0
0PG0
0DG0



感 想
同志社圧勝。まさかまさかの大差完封勝ち。
たしかに今年の同志社は結構強い、という噂は聞いていました。大西という逸材を得たことで、SOがスクラムの後ろに浅く立って攻撃を仕掛けるウェールズ型のバックスラインを導入し、新しい攻撃スタイルを構築。ワールドカップのシンポジウムでの話では、慶応大学の上田監督も非常に興味を持っている様子でした。

SO大西選手は噂に違わぬ攻撃センスを披露し、多くのオプション攻撃の起点となって、バックスを自在に操っていました。その結果がこの試合での9トライ。確かに怪我人だらけで万全ではない京産大相手でしたが、それでもこの攻撃センスは非凡なものを感じさせます。力強いNO8、球出しの早いSHとの連携も抜群で、攻撃力だけなら関東の強豪チームに対しても互角以上。所々見られたパスミス、ノックオンなど、プレーの精度を更に高めれば、伸び代もまだまだありそうです。

問題は大西選手が怪我などした場合。
今の同志社の攻撃は彼が支えていると言っても過言ではないだけに、万が一、そんな事になるとすべての目論見が泡と消えるかもしれません。こういう形(SOがそのチームの浮沈を握っていたような)は、振り返れば、本城選手の時の早稲田、平尾選手の時の同志社などがありますが、その二人よりもタックルが強く、ディフェンスが良いだけに、怪我をする確率が高そうなので、そのような事態にならないことを祈ります。

大学選手権では関東勢の当たりの強さにどこまで絶えられるか? 或いは、厳しい試合を経験しなかった事が、競り合いになった試合展開の場合にどう影響するか?その辺が課題でしょう。

去年、一昨年と、関西リーグでは図抜けた強さを見せた京産大が大学選手権ではあっけなく敗退した事もあり、この強さを鵜呑みに出来ない部分も少々ありますが、それでも、この試合での強さは、久々に関西のファンに夢を見させてくれる可能性を持ったチームと言って良いでしょう。

現時点での実力を比べると、関東学院が頭1つ抜けて、次いで慶応。その次に、流通経済、同志社、早稲田、帝京、大東文化、が横一線で並んでいる状況だと思いますが、あくまでも学生のこと。一発勝負でもあり、モチベーション次第で勝敗はかなり変動する可能性を秘めています。

今日の結果で、関西1位の同志社の相手は、一回戦が対抗戦5位のチーム(日体大か筑波?)となり、ここは間違いなく突破するでしょうが、問題は二回戦の相手となるリーグ戦2位チームで、恐らく流通経済大学になるでしょう。試合会場は花園が予想されます。地元の利を上手く活かして久々に国立の舞台を踏む事になるのか、それとも流通経済大学が念願の国立進出を果たすのか、非常に興味深い一戦になりそうです。(この組み合わせは、まだ全然決定ではありませんけどね)

ところで、西京極は禁煙じゃないのでしょうか? タバコをすぱすぱ吸っている観客が随分カメラに映っていましたが・・・。

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