1999/12/26
大学選手権二回戦
慶応大学 VS 日本大学
慶 応VS日 大
4310前半1929
1TRY3
1GOAL2
1PG0
0DG0
33後半10
5TRY2
4GOAL0
0PG0
0DG0



時間試合経過得点
10分日大は慶応大学ゴール前での慶応ボールのスクラムをプレッシャーをかけて奪い返し、ペナルティを得ると再びマイボールスクラムを選択し、押し込んで左中間にスクラムトライ。ゴール成功。0-7
13分慶応、左中間25mPG成功(オーバーザトップ)3-7
18分日大は、慶応陣22mライン内右サイドでの連続攻撃からCTB今利が内に切れ込みディフェンス次々に交わして右中間にトライ。ゴール失敗。3-12
28分慶応は日大ゴール前でのフォワードの連続攻撃から、最後はLO阿久根が飛び込んで左隅にトライ。ゴール成功。10-12
33分キックをキャッチし自陣から回した日大は、WTB北篠が抜けて大きくゲイン。再びFB永松が抜けてラック。右に展開しSO武井が相手のギャップを抜いてゴール後ろまで回り込みトライ。ゴール成功。10-19
HALF TIME
3分慶応は日大ゴール前スクラムからNO8がサイド攻撃。ラックから右展開し、CTBがポイントを作り、FBから右WTB浦田にボールが渡り、右隅にトライ。ゴール失敗。15-19
10分日大は、慶応陣でのマイボールラインアウトからFL横瀬がボールを持って突進。30m走りきって右隅にダイビングトライ。ゴール失敗。15-24
21分慶応は、日大陣左サイドゴール前でのマイボールラインアウトかモールを押し込んで右中間にトライ。ゴール成功。22-24
25分慶応は、日大陣22mライン内での連続攻撃からCTB田中がスピードでディフェンスを振り切り右中間にトライ。ゴール成功。慶応逆転。29-24
32分慶応は、自陣でのスクラムから左ブラインド攻撃。WTB栗原が左サイドを大きくゲインしてゴール前へ。こぼれたボールをSH牧野がうまく拾いインゴールに飛び込み左中間にトライ。ゴール成功。36-24
35分日大は、慶応陣左サイドゴール前でのマイボールラインアウトからモールを作り、崩れるが、FL横瀬がラックの上を豪快に飛び込んで右隅にトライ。ゴール失敗。36-29
41分慶応は、日大ゴール前でのラックから右展開。WTB栗原がいったんボールを落としそうになりながら、何とか持ちこたえ、北條のタックルを振りきり、右隅に飛び込みトライ。ゴール成功。43-29

感 想
やや力が上かと思われた慶応でしたが、思いのほか大苦戦。
それを演じたのは日大のスクラム。前日の同志社とどちらが強いか?と期待させるほどの迫力で慶応を押しまくります。随所で厳しいディフェンスを見せ、慶応もたじたじ。9点リードで前半を折り返した日大は、後半20分過ぎまで何とか持ちこたえます。大学NO1WTBの評判通りの北條選手の走りや、ルーキーSO武井選手の落ち着いたプレーなど目立った部分も多くありました。

しかし、今年の慶応の強さは残り20分を切ってから。
チャンスを確実にモノにし、3つのトライを奪って安全圏に。日大にすれば、要所要所でもう少しペナルティキックやゴールキックがきっちり決まっていれば最後まで競った試合に持ちこめたのに、と悔やまれます。慶応の栗原選手が万全でないながらもかなり角度のあるキックを正確に決めていただけに、やや残念です。安易な反則が多かったのも響きました。

これで慶応は、対抗戦の早慶戦、大学選手権一回戦の法政戦に続いて三試合連続の逆転勝ちを治めました。総合的な力もさることながら、精神的なタフさが目に付きます。上田監督のカリスマ性もあるのでしょうが、どんなにリードを奪われても選手が常に落ち着いているように見えます。

準決勝の同志社戦のポイントはやはりスクラムでしょうか。
日大にもかなり押されたことを思えば、どこまで耐えられるのか? スクラムで圧倒されるようなら同志社有利ですが、そこそこ持ち応えられえれば、そして魂のタックルが炸裂すれば、厳しい試合をモノにしてきた経験が生き、僅差で勝つのではないでしょうか?野澤選手などけが人の回復具合も気になりますが・・・。

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