ベストフィフティーン

VOL1:【1997年3月31日作成】

代表
所属
リザーブ
所属
プロップ
中道紀和
神戸製鋼
高橋一彰
トヨタ
プロップ
満島史隆
明治大学
溝辺
東芝府中
フッカー
薫田真広
東芝府中
坂田
サントリー
ロック
安田桂
東芝府中
赤塚
クボタ
ロック
桜庭吉彦
新日鉄釜石
田沼
リコー
フランカー
伊藤剛臣
神戸製鋼
高橋一聡
伊勢丹
フランカー
中村航
東京ガス
天野
サントリー
NO8
ゴードン
東芝府中
小泉
神戸製鋼
スクラムハーフ
堀越正巳
神戸製鋼
村田
東芝府中
スタンドオフ
岩淵健輔
青学大
広瀬
トヨタ
センター
元木由記男
神戸製鋼
仙波
関東学大
センター
マコーミック
東芝府中
吉田
神戸製鋼
ウイング
秋山公ニ
東芝府中
増保
神戸製鋼
ウイング
大畑大介
京産大
森田
東芝府中
フルバック
松田努
東芝府中
今泉
サントリー

第一列

難しいのは、スクラムの強さをとるか、機動性やセンスをとるか、ということです。

確かにセットプレイからの安定した球出しも重要ですが、

方向性としては、球出しを極力速くすることに重点を置き、

機動力と展開力のある一列にした方が良いんじゃないでしょうか。

そういう意味で神鋼の中道選手は最高だと思うんですが・・・・。

押すだけで、パスのできないプロップなんて時代遅れです。

それと最近のフッカーは、スローイングの練習などしていないのでしょうか?

そう思いたくなるほどスローイングの下手さ加減には目を覆いたくなるものがあります。

四半世紀前、オールブラックスジュニアを破ったときのスローワーだった石田さん(フランカーでしたが)

の練習はすごいものだった、 というのをラグビー雑誌で読んだ記憶があります。

今の日本の選手ももっと練習して欲しい、と思います。

ロック

ロックに求められるのはラインアウトと密集での強さだ、といいますが、それは否定しません。

しかし、やはり走れなければいけません。

とにかく密集付近で寝たままだったり、のろのろと歩いていたりするフォワードほど

見苦しいものはありません。

(ほら、そこのあなたのことですよ、あなたの。)

5ケ国対抗や南半球マッチを見ていても、歩いてる選手なんて何処にもいません。

フランカー

これが日本ラグビーの一番のキーポイントです。

相手を一発で倒すハードタックル。ボールを何処までも追いかけるスタミナ。

オープンサイドとブラインドサイドの役割をもっと徹底した方が良いんじゃないでしょうか?

(第一回ワールドカップのニュージーランドのように)

オープンサイドには、スピードとスタミナのある伊藤剛臣選手。

ブラインドには、激しいタックルでサイド突破を止め、

攻撃時には自らが突破役となれる中村航選手(旧姓井沢)

そしてエイトにはやっぱりゴードン選手の力を借りて、と思ったんですが・・・・。

辛口解説の村田さん(元日本代表コーチ)が言われていたコンタクトムーブ

(第三列の三人が一体となってプレイする)を実現するにはだれが良いんでしょうか?

スクラムハーフ

堀越選手はやはりすごいと思います。

その戦術眼、パスワーク、確実なバッキングアップなど、目を見張るものがあります。

たしかにスピードは一時ほどないかもしれませんが、まだまだ捨て切れません。

(どうしてセレクションマッチに出なかったんでしょう?)

村田選手はそのスピードが最大の長所です。

社会人決勝のノーホイッスルトライなんて、まさに彼ならではのトライでした。

ただ昔からよくチョンボをするのが気になります。専大時代の交流試合だったと思いますが、

ゴール前でトライをねらうべきところを、何を思ったのか彼は(主将でした)PKの指示を出しました。

後で気づいて方針を変えようとしましたがレフリーに認められず、

結果引き分けで、涙をのんだことがあったはずです。

パスなどの判断ミスも限りなく多く、『スーパープレイもするが、ぽかも多い』

サントリーの今泉選手によく似ています。

スタンドオフ

釜石の松尾選手以来、これは!というスタンドオフがなかなか出てきてくれません。

もう10年くらい前になりますが、大東大一年の時の青木選手(現リコー)を見た時、

日本を背負って立つスタンドオフの出現だ!と思ったのですが、

どうも彼はあの頃が一番素晴らしかったようで、

その後は、恐らくすぐ太る体質なのでしょうか、体の切れが悪くなり、

(秩父宮の観客席でジャパンのリザーブとして座っていた青木選手を見た時がっかりしたのを覚えています)

私たちの期待には応えてくれませんでした。

広瀬選手も悪くはないのですが、今一つ煌きに欠けるような気がします。

そういう意味では青学の岩淵選手に期待がかかります。

七人制で相当高い評価をされている、ということなので15人制でも大いに活躍してもらいたいところです。

センターバック

これはもう、競馬でいうところの『一点勝負の大本命ガチガチ銀行馬券』みたいなもので

元木選手とマコーミック選手で決まりです。

この二人の、朽木をなぎ倒すようなタックル(トヨタの朽木選手をではありませんよ、念のため)

もう想像しただけでもよだれが出てきそうです。

まさしく鉄壁のディフェンスで、いかな外国選手といえども

このセンターラインを突破するのは容易ではないでしょう。

アタックでも二人の力は群を抜いています。

元木選手に平尾誠二監督のような戦術眼が備われば、鬼に金棒でしょう。

(実際にマコーミック選手は興奮すると赤鬼のようになる、と聞いていますが。

そうすると元木選手が金棒でしょうか・・・・)

ウィング

スピードとディフェンス力。日本のウィングに最も必要なのはこの二点です。

ボールを持ったら対面をスピードで振り切る走力、逆に一対一なら絶対抜かせないディフェンス、

この二点を完璧に兼ね備えたウィングは今の日本には存在しません。

(もっともそんな選手がいたら、今頃日本でプレイなどしていませんが・・・・)

どちらかなら優れている、という選手はたくさんいるんですが・・・・。

増保選手はかなり良いセンいっていますが。

ラグビーファンなら誰でも知ってるあのワールドカップでの事件がいまだに気にかかります。

相撲取りは酒で体を作る、といいますが、ラグビー選手はそういうわけにはいきません。

グラウンドでゲロをはくのは明治の満島選手だけでもう充分です。

(満島選手のはテレビで思いきりアップになりました・・・・)

東芝の森田選手のスピードや秋山選手のトリッキーさ、あるいは京産大の大畑選手のパワフルな走法

などにも期待したいところですが、まだまだ流動的かも知れません。

伊勢丹の吉田選手はもうカムバックしないのでしょうか?

怪我を治し、ディフェンスを強化して、ぜひもう一度チャレンジしてもらいたいところです。

老け込むにはまだ早すぎます。

フルバック

このポジションは今のところ松田選手で決まりかと思っていましたが、選考からもれたようです。

セレクションマッチで怪我でもしたのでしょうか?心配です。

一時は、日本人で唯一オールブラックスになれる可能性を持った男などと言われ、

(故大西鐡之祐師などもそう言ったらしいです!)

本人もその気になってニュージーランド留学までした今泉選手ですが、

今やその面影はどこにもありません。

『ぽかも多いがスーパープレイもする』彼のセールスポイントから

スーパープレイがなくなったら、単にぽかばかりする選手です・・・・

あの歴史に残る早明戦の80M独走トライのようなことの出来る彼なのですから、

もう一度あんなプレイをジャパンの試合で見せて欲しいものです。