1998/4/5
早稲田大学 VS オックスフォード大学









早稲田
7-17
オックスフォード
5-40
12
1
T
3
57
1
6
1
G
1
0
5
0
PG
0
0
0
0
DG
0
0
0

石嶋(ワールド)
FW
シャープルス
正木(4年)
コラード
山口(フジテレビ)
ルーベン
 栗原(サントリー)
ロバーツ
田中(明治生命)
アイゼンハワー
平田(九州電力)
リーネン
山羽(三井物産)
ケラハー
吉上(九州電力)
オースラー
月田(4年)
HB
ポロック
守屋(東京ガス)
ジェンセン
青柳(サントリー)
TB
マーシュ
山崎(4年)
ペレット
山本裕(住友商事)
ラーセン
山本肇(三菱重工相模原)
アドレン
今泉(サントリー)
FB
ウッドファイン


試合経過
前半8分、早稲田陣22m付近のスクラムからオックスフォードFBが左から右に回り込み、ボールをもらって突破し、右隅にトライ。(5-0)
11分、ゴール前のラックから簡単にオックスフォードフランカーが持ち込みトライ。(12-0)
28分、早稲田陣に入ると奇麗に繋がれて最後は1が右中間にトライ。早稲田の防御は全員のタックルが高すぎてなんともお粗末。(17-0)
32分、オックスフォード陣でのマイボールスクラムから、トップスピードで走り込んできた山崎に月田が絶妙のタイミングでパス。突破すると13にラストパスが奇麗に通り、中央に早稲田初トライ。(17-7)
前半は何とか早稲田も健闘。10点差で折り返す。

後半開始早々、早稲田陣でのラインアウトからモールになり、オックスフォードのフッカーがするりと空いた内を簡単に抜けて、そのまま走り込みゴール右にトライ。(24-7)
7分、早稲田陣でのオープン攻撃からオックスフォードのFBが抜けると、早稲田FB今泉と一対一。頭上を超えるショートパントを上げて簡単に振りきり、そのボールを自分で押さえて右中間にトライ。(31-7)
22分、ゴール前でのスクラムからモールになるとオックスフォード3が簡単に抜けて右中間にトライ。(38-7)
23分、オックスフォードのミウチ(!)が右サイドを突破して大きくゲイン、SHからSOと繋いで中央にトライ。(45-7)
27分、ボールを繋いで、最後は18ウールフェードが左中間にトライ。(50-7)
37分、ようやく早稲田もマイボールラインアウトから右に展開。FB今泉がライン参加。強い当たりで突破する(まるでFWのようだ・・・)と山羽-田中と繋いで、インゴールに飛び込む。(52-12)
40分、オックスフォードが早稲田陣22mに攻め込む。人数では2対3と防御側の早稲田の方が多かったのに、マークがずれてオックスフォードFBが抜けてトライ。(59-12)
感想
早稲田の魂、今何処に?
第一試合終了後、何故か30分ものインターバルがあったのには閉口しました。
横浜消防音楽隊の演奏や、異常にトチリが多く、あの赤坂アナ(?)にも似た、ハイテンションで暑苦しいしゃべりをする場内アナウンスの雰囲気もラグビーには異質の感じがしました(親王殿下の名前を間違えたのは流石にヤバかったんではないんですかね?今頃クビになってたりして・・)。
やはりサッカーのノリとラグビーのノリは根本的に違うような気がします。(ラグビーというよりもアメフトを見ているような気がしちゃいましたもん)。


試合の方は、第一試合での現役中心の関東学院の健闘から、大いに期待を持たせた早稲田でしたが、OBが殆どなのにもかかわらず、昨シーズンを象徴するかのようなお粗末なディフェンスのオンパレードで大敗を喫してしまいました。現役の選手達に模範となるような早稲田のプレイを教えてくれるどころか、不甲斐ないプレーがOBにまで乗り移ったかの様でした。

折角、第三回WC決勝の笛を吹いたエド・モリソン氏(メンバー発表のアナウンスの時、思わず「おおーっ」と選手の時よりも唸ってしまいました)を招聘したのに、残念な内容の試合でした。予想通りというか、オーバーバーザトップを再三取られ、チャンスを何度か不意にする場面が見られましたが、すぐ倒れ込んでしまう日本ラグビーの悪癖は、やはりいまだにグローバルスタンダードからはかけ離れたものであるようです。モリソンレフェリーもあきれたのか、後半は少々流し気味にしていたようですが・・・。

早稲田ラグビー部監督に新しく就任した日比野御大は、京産大戦での敗戦を踏まえて、今シーズンの課題を「個人個人のパワーアップからだ」と分析したらしいのですが、本当にそうなのでしょうか?
前の試合での関東学院の現役選手達の溌剌としたプレーを思うと「今シーズンの早稲田は何処まで復活してくれるのか?まだまだ不安の方が大きそうだ」と感じさせるような、OB達のプレー振りでした。

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