1998/1/2
明治大学 VS 日本大学
【大学選手権準決勝】






明治大学
31-6
日本大学
22-19
53
5
T
0
25
3
3
3
G
0
2
2
0
PG
2
1
0
0
DG
0
0
0

黒崎(3年)
FW
横山(4年)
山岡(3年)
草野(4年)
平田(4年)
川村(2年)
鈴木(4年)
岡田(4年)
石井(3年) 
安田(3年)
川上(2年)
古屋(4年)
岡本(4年)
鷲谷(3年)
阮(2年)
龍(4年)
田中(4年)
HB
柳(4年)
伊藤 宏(4年)
日原(3年)
山品(4年)
TB
池田(4年)
山口(3年)
野杁(1年)
松添(2年)
沢木(4年)
福田 茂(4年)
北条(2年)
岩倉(2年)
FB
田原(2年)


日大は国立競技場の雰囲気に飲まれたのでしょうか?それとも単に私の過大評価だったのでしょうか?
やはり勝敗予想に私情は禁物のようです。

前半開始直後のノーホイッスルトライは、この試合の主導権をいきなり明治側に与える要因になってしまいました。経験、実力に勝る明治が早々とアドバンテージを取ってしまっては、勝負の行方は決まったも同然。日大が勝つとしたら、大東大初優勝時のように、明治が本当の実力を発揮する前に点差を広げるパターン、と見ていたのですが。逆に言えば、敢えて明治が前半から集中して戦ったことを評価すべきでしょう。

ポスト元木として期待のかかる沢木選手ですが今日は今一つでした。折角の大観衆の前で彼のスーパープレーを披露して欲しかったところでしたが。

今年の明治は今までとは全く違ったタイプのチーム。
フォワードの大雑把な力のラグビーではなく、スピード溢れた繋ぎのラグビーと堅いディフェンスを見せてくれます。早稲田の『アタッキ(ク)ル』が今年の石川組の戦いによって死語と化したように、明治フォワードを形容する時に必ずその代名詞となった『重戦車』という言葉も、もはや意味を持たなくなってきたのかもしれません。

一つのスタイルに固執するチームでは、天下取りが至難の業になりつつあることの証なのでしょう。オールドファンにとっては寂しいことかもしれませんが、日本ラグビーの発展の為には避けて通れない道なのだと思います。

今年の明治の強さは認めても、決勝は関東学院がやや有利と見ます。関東学院の懐の深い戦い振りは一枚上。いかに明治といってもなかなか崩せないのではないでしょうか。

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