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関東学院 | 20-9 | 明治大学 | ||
10-8 | ||||
30 | 2 | T | 0 | 17 |
1 | 1 | |||
2 | G | 0 | ||
1 | 0 | |||
2 | PG | 2 | ||
1 | 1 | |||
0 | DG | 1 | ||
0 | 0 |
久富(1年) | FW | 黒崎(3年) |
作田(4年) | 山岡(3年) | |
上田(3年) | 平田(4年) | |
三浦(4年) | 鈴木(4年) | |
宮村(3年) | 石井(3年) | |
宮下(3年) | 川上(2年) | |
神辺(4年) | 岡本(4年) | |
箕内(4年) | 斎藤(2年) | |
池村(3年) | HB | 田中(4年) |
淵上(2年) | 伊藤 宏(4年) | |
萩原(2年) | TB | 山品(4年) |
萩谷(3年) | 山口(3年) | |
吉岡(2年) | 松添(2年) | |
四宮(1年) | 福田 茂(4年) | |
立川(3年) | FB | 岩倉(2年) |
木曜日に降った大雪の影響がどう出るのか、心配しながらの国立競技場入り。
観客席こそ多少の雪が残っていましたが、グラウンドは見事な緑色。総出でグラウンドを整備したという関東学院ラグビー部の選手達のお陰でした。 (この話は、スポーツ紙を読むと、関東学院の選手のことだけが書かれているのですが、明治の選手達は手伝わなかったのでしょうか?ちょっと解せないのですが・・・) (注)やはり明治の選手も手伝っていたようです。そればかりではなく中央の選手や高校生ラガーマン達も。 試合のポイントは何といっても後半25分過ぎの攻防。 23-17と6点のリードながら、明治の怒涛の押しにゴールラインを背にしてひたすら耐える関東学院。何度も危機的状況に陥りながら、『一人一人の気迫あふれるタックル』と『冷静な組織ディフェンス』という一見相反するようなプレーを関東学院は見事に両立。その激闘のせいで足がつってしまったのは押していたはずの明治のプロップ黒崎君。その後もグラウンドにうずくまるのは明治のフォワードばかり。 昨年の早稲田戦の悪夢を振り払うために、コンタクトフィットネスの練習を徹底して続けてきた関東学院の成果がここで現れます。そしてその後の僅かなチャンスを見逃さず逆襲に転じ、淵上選手がトライを奪う、という鮮やかな勝利。今年の関東学院の懐の広さをこの大舞台で見事に披露してくれました。 (ゴール前を鉄壁のディフェンスで凌ぎ切り、ワンチャンスをトライに結び付けるという戦い振りは、往年の早明戦や昭和63年の早稲田対同志社戦、或いは同年の早稲田対東芝府中戦、はたまた平成二年の早稲田対大体大の大学選手権準決勝の試合のビデオを見るようでした) 「関東学院の選手と監督のモチベーションが問題」とした私の心配は杞憂に終わったようで、選手全員の勝利に対する執念と闘志には感動すら覚えました。 勝利を決定付ける劇的なトライを決めた淵上選手。昨年から煌いていた才能が本格的に開花したようです。ステップ、スピード、判断力、そして見事なボディバランスと全てが一級品。早くジャパンの仲間入りをして、岩淵選手と正SOの座を争って欲しいものです。 常に冷静にフィフティーンをリードしていた箕内主将、プレッシャーのかかる場面でも、決して気負うことなく冷静にPGを決め続けた神辺選手、素晴らしいスピードで明治ディフェンスを切り裂いたフルバックの立川選手などの活躍もありましたが、今回の初優勝は春口監督も言うように、部員全員の勝利なのでしょう。 メンバーを見ると卒業するのはわずか4人。関東学院黄金時代の始まりかも知れません。 ただ、来期は明治を始め、今期苦汁をなめた各大学が目の色を変えて向かってくるはず。如何に今期のようなモチベーションを維持できるかがカギでしょう。 テレビ中継について一言。やはり片方のチームに関わりのある人間に解説を頼むのはおかしいと思います。公正中立を旨とするNHKがこういった放送をするのは大いに疑問。高い受信料を払う気がしなくなります。両チームのOB以外にまともな解説を出来る関係者がいないのならともかく、宿沢氏や日比野氏、堀越氏など、ややロートル(失礼!)の方も入れればいくらでもいるのですから。 これって確か、『放送局ではなく協会が選出する』というのを昔聞いたことがありますが、今でもそうなのでしょうか? だとしたらラグビー協会の姿勢に問題がありそうです。 シンビン制度についても同様。「ハーフタイムも10分の内に入れる」というのは誰が考えても変。こんな摩訶不思議なルール設定にした協会関係者の顔が見たいです。 国立競技場での感想も一つ。 場内アナウンスでは、反則に対する詳しい説明を随時していたようですが、はっきり言ってバックスタンドの観客には全然聞こえません。『仏造って魂入れず』のような、ちょっと中途半端なファンサービスでした。 |