1998/1/17
トヨタ自動車 VS 関東学院大学
【日本選手権一回戦】








ト ヨ タ
26-15
関東学院
47-7
73
4
T
2
22
7
1
3
G
1
6
1
0
PG
1
0
0
0
DG
0
0
0

木村(大体大)
FW
久富(1年)
中嶋(京産大)
作田(4年)
高橋(大体大)
上田(3年)
椎村(龍谷大)
三浦(4年)
金城(大体大) 
宮村(3年)
石井(三好高)
宮下(3年)
竹本(中京大)
神辺(4年)
上野(大体大)
箕内(4年)
大原(大体大)
HB
池村(3年)
広瀬(京産大)
淵上(2年)
ツイドラキ(CP大)
TB
矢口(2年)
大藪(龍谷大)
萩谷(3年)
勝野(日体大)
吉岡(2年)
オト(大東大)
四宮(1年)
仙波(関東学大)
FB
萩原(2年)



第一試合での明治の大善戦から、関東学院にも勝機があるのでは?と期待を持たせた第二試合。
こちらの方は思いがけない大差になってしまいました。
これはやはりモチベーションの問題。敗者復活から勝ち上がって王座獲得を狙うトヨタと、一応の目標をすでに達成した関東学院。地力に劣る学生側が隙を見せればこれだけの大差が簡単につく、ということをあらためて証明してしまいました。

もっとも前半はトライ数4-2で得点は26-15とそれほどひどい試合だったわけではありません。ただし関東側に単純なミスが多く、やらずもがなのトライが、後半も含めれば明らかに3つ以上はありました。後半、淵上君が仙波選手を振り切れずにゴール前でタッチに押し出された後、逆にトヨタに切り返されトライを奪われたあたりで勝負は決まりました。
あまりにもお粗末なミスを連発した関東学院には、恐らくは今シーズン初めての罵声が観客席から浴びせられました。観客の期待が大きかったことの表われでしょうか?

関東学院にとっては、この試合まで驚異的なゴール成功率を誇った神辺選手の右足が、何故かこの日は不調で決まらなかったことや、箕内選手が試合途中に足を痛めたのも響いたようです。
期待の淵上選手も「ドロップゴールの空振り」という滅多に見られぬ珍プレーを披露。フォワードから良い球が出なかったこともあり、大学選手権の決勝とは別人のようなプレー振りでした。

圧勝したトヨタ自動車。確かにフォワードの破壊力は相当なものですが、関東学院のミスからの「ごっつあんトライ」が多く、それほど強いという印象ではありませんでした。サントリーも次の試合にはしっかりと立て直してくることが予想されます。まだまだサントリーの方に『一日の長』がありそうです。

ニュージーランドから招聘したポイデンレフェリー。ラック、モールなどの見極めの良さはさすがに一流なのでしょうが、スローフォワードの見逃しが再三あり、「走れてないのかな?」と思いました。(南半球は今は真夏のはず。雪の残る国立競技場の寒さは相当応えていたのかもしれません)。
スコアボードの時計が40分になる前(まだ30秒ほどありました)にハーフタイムの笛が吹かれるという経験も初めて。場内から大きなブーイングがあがったことも付け加えておきましょう。
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