1998/1/24
クボタ VS 東京ガス
【東日本社会人リーグ入れ替え戦】








クボタ
21-17
東京ガス
22-3
43
3
T
2
20
4
0
3
G
2
1
0

PG
1
0
1
0
DG
0
0
0

三邑(京産大)
FW
菊池(大東大)
田中(京産大)
尾関(日体大)
中島(法政大)
小林(行田工)
松本(大体大)
ワシントン(プリンスベン大)
赤塚(明 大) 
今西(早 大)
久保(日 大)
細川(秋田工)
石倉(専 大)
五十嵐(日体大)
トロケ(リアホナ高)
中村(大東大)
西田(明 大)
HB
宮島(明 大)
山口(龍谷大)
中瀬(法 大)
中村(専 大)
TB
吉村(早 大)
文平(明 大)
守屋(早 大)
ブラウン(豪ナショナル大)
斎藤 力(日体大)
菅沼(筑波大)
武井(相模台工)
川田(中央大)
FB
斎藤 幸(秋田工)



一部二部の入れ替え戦という一見マイナーな試合。
「まあ、ガラガラだろう」と思ってのんびりと足を運んだ私の予想とは違って、会社がバスをチャーターしてまで動員した応援団の存在などもあり、結構な盛り上がりを見せてくれました。

まず開始4分、ゴール前で5mスクラムを押し込んでNO8トロケ選手がトライして、クボタが先制。東京ガスも7分にクボタゴール前のスクラムから展開し、斎藤選手が内に切れ込んでディフェンスを弾き飛ばし、ゴール下にトライを奪います。15分には中瀬選手が中央20mのPGを決めて、3点リード。クボタも21分、フランカーの石倉選手が左ライン際を抜けて左隅に飛び込み、14-10と再逆転。36分にも、東京ガスゴール前で得たペナルティでスクラムを選択。押し込んで赤塚選手がトライを奪い21-10とします。

40分に、東京ガスは22mライン内でペナルティを得ると速攻。スクラムハーフからパスを受けた中瀬選手がパスダミーを見せて相手ディフェンスを交わし、そのままゴール真下へ。前半は21-17とクボタリードで終了します。
前半はロックの赤塚、NO8のトロケ選手を軸にしたクボタの強力フォワードの突進を、東京ガスのフランカーとセンター陣が良いタックルで防いだという印象でした。

後半に入ると、2分に、東京ガスゴール前10m付近のラインアウトからトロケ選手が突破、右中間にトライを奪い、クボタがリードを広げます。
東京ガスも中瀬選手がPGを決めて追いすがりますが、ここまで厳しいタックルを決めていたフランカー細川選手の負傷退場などもあり、ディフェンスに綻びが見え始めます。25分、前半と同じように東京ガスゴール前のスクラムを押し込むクボタ。コラプシングのペナルティを得ると、素早いリスタートからトロケ選手が飛び込み今日3つめのトライを奪い、33-20。
33分にもスタンドオフの山口選手がトライを奪って38-20となったところで勝負あり。クボタはこの後38分にもダメ押しのトライを挙げて、43-20で勝利を奪い、念願の一部昇格を決めました。


赤塚、トロケの両巨漢選手を軸にしたクボタは、徹底したフォワード戦での勝利。その破壊力はなかなかのものです。赤塚選手も一時期に比べると少しシェイプアップしたのか、大分走れるようになってきました。(それでもリスタートの時に一人のんびりと歩いているのは余り感心しませんが・・・)
一部の強豪チーム相手でもそれなりの戦いが挑めそうです。

敗れた東京ガス。中村主将の掛け声も空しく、これで二部転落。法政を優勝に導いた中瀬選手も強風のためかこの日はノータッチやミスキックなどが多く不調で、残念な結果に終わりました。守屋選手や宮島選手など、大学チームで名前を売った選手も何人かいるのですが、全体的に力不足。二部でも厳しい将来が待っているかもしれません。

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