1998/2/8
関東代表 VS A C T







関東代表
0-49
A C T
12-45
12
0
T
7
94
2
7
0
G
4
1
5
0
PG
2
0
0
0
DG
0
0
0

村上(東芝府中)
FW
ザミット (26才)
長谷川(サントリー)
カプート(25才 C5)
中村(サントリー)
ノリエガ(26才 C22)
 赤塚(クボタ)
ギフィン(28才 C3)
ファーガソン(日野自動車)
ラングフォード(29才 C4)
セミシ(三洋電機)
ロビンソン(28才 C15)
バーア(クボタ)
フィネガン(25才 C14)
オルソン(サントリー)
コーカー(32才 C27)
永友(サントリー)
HB
コーディングリー(21才)
淵上(関東学院大学)
マクレーン(24才)
タマニ(日野自動車)
TB
ロフ(22才 C25)
グドルナバヌア(NTT東京)
ハワード(24才 C12)
新里(東芝府中)
モートロック(20才)
森田(東芝府中)
ハーディ(26才 C5)
フレンド(明治生命)
FB
バーソロミューズ(20才)

*ノリエガはアルゼンチンでのキャップ数。


前半開始2分、ペナルティゴール。
6分、モールから6番が持ち込んでトライ。
11分、ペナルティゴール。
13分、中央トライ。
16分、CTBが抜けてサポートの選手へ渡してトライ。
23分、スクラムから左ブラインドへトライ。
35分、自陣ゴール前から一気に切り返して、プロップが独走、繋いでトライ。
38分、モールからNO8が右中間。
40分、左WTBのトライ。
後半に入ってもトライを連取。
2分、6番。
8分、7番。
15分。
18分。
29分。
32分。
34分には、逆サイドを狙った日本のキックオフボールを取った11番がそのまま抜け出し、最後は12番に渡り、あっという間のトライ。

正確なパスとハンドリングに裏打ちされた、スピーディ、かつ力強いランニングと分厚いサポートによるトライは、経過のメモを取る余裕さえも与えてくれません。
結局14トライを奪う猛攻で、ACTはまさに赤子の手を捻るかの如く、関東代表を一蹴しました。
今回のACTは『スーパー12』を直前に控え、そのセレクションも兼ねるとあっては、気合の入り方も二年前の時とは全然違っていました。試合開始からエンジン全開で、そのプレーの凄さは想像以上。9人のワラビーズ、一人のアルゼンチン代表を擁するメンバーとはいえ、全く試合になりませんでした。

当たりの強い外人選手を要所に配置し、SOに淵上、CTBに新里という可能性を秘めた選手を起用した今日の関東代表。外人選手は個々の能力ではジャパン以上とも言えるだけに、「そこそこ良い試合をしてくれるのでは?」というファンの期待も空しく、冬の青空に無残に砕け散りました。
唯一見どころと思えたのが、フォワードで二つのトライに絡んだ、シェイプアップして少し動けるようになってきた赤塚選手だけ、という有り様ではお話になりません。

全くのミスマッチ。
ACTにとってもセレクションにもならず、お寒い試合でした。

秩父宮のメインスタンド改修のお陰で、バックスタンドだけに固まった数千のラグビーファンも、余りの力の差に終始音無しの構え。時折垣間見せるACTのスーパープレイ(相手がお粗末なので本当に凄いプレーなのか解釈が難しいのですが・・)に溜め息が洩れる程度。終盤になると、さすがに関東代表に対する罵声だけが飛び交っていました。

試合後半、どこから現われたのか、バックスタンドの立ち見席に居座ったラグビー好きと思われる不気味なカラスの大群も、あまりのつまらなさ故か、ノーサイドの笛を聞くこともなく去っていってしまいました。

オリンピック開催に国民が熱狂しているこの時期。紅白歌合戦の裏で民放がお笑い番組を放送するような位置にあるこのACT戦シリーズ。ただでさえ皆の関心が薄いのに、これではラグビーファンからもそっぽを向かれます。
11日の日本選抜戦。一体どうなるのでしょうか?不安が大きく頭を過ぎります。

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