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 サントリー | 
30 | 
17-3 | 
26 | 
N E C | ||
| 
13-23 | ||||||
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1 | 
T | 
0 | 
 | ||
| 
1 | 
2 | |||||
| 
0 | 
G | 
0 | ||||
| 
1 | 
2 | |||||
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4 | 
PG | 
1 | ||||
| 
2 | 
3 | |||||
| 
0 | 
DG | 
0 | ||||
| 
0 | 
0 | |||||
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長谷川(中 大) | 
FW | 
太田(明 大)  | 
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坂田(法 大) | 
立川(近 大) | |
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中村(同志社大) | 
東(鹿児島情工) | |
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吉永(天理大) | 
トンプソン(グレンダビC) | |
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星川(関東学大)  | 
角田(日体大) | |
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エニス(B C 大) | 
大東(専修大) | |
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天野(明 大) | 
菅田(日体大) | |
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清宮(早 大) | 
バリー(オークランド大) | |
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永友(明 大) | 
HB | 
野田(近 大) | 
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正田(中央大) | 
岡野(専修大) | |
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永島(早 大) | 
TB | 
関根(日体大) | 
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ウルイナヤウ(オーク工大) | 
工藤(関東学大) | |
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青柳(早 大) | 
川合(玉川大) | |
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今駒(早 大) | 
平川(佐賀工) | |
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牟田(関西学大) | 
FB | 
高岩(明 大) | 
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 ウルイナヤウ→武山(前半20分) 吉永→オルソン(前半20分) 立川→西原(前半34分) 東→田中(前半34分) 関根→カーワン(後半16分) バリー→日下(後半16分)  | 
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二戦目の伊勢丹戦に不覚を取ったサントリーと、三戦目の対東芝府中では10-69と大敗したNEC。この2チームの対戦が優勝を決定する一戦になるとは、一体誰が予想したでしょう。 
      サントリーの今シーズンのテーマは80分間躍動するアタックの継続を目指した『ダイナミックA80』というもの。自社製品のネーミングに引っかけ、ビールの販促も兼ねる。さすが営業マンの鑑ともいうべき吉野コーチの発案です。 対するNECの今季のテーマは、強いて言えば『さらば98』とでも名づけましょうか。 新生NECの旅立ちです。社内でもその計画は極秘事項だったということで、ラガーマン達には知る由もなかったでしょうが。どうせならラインアウトあたりのサインに『キューハチ、エヌエックス』というような言葉を使う遊び心も盛り込んで欲しいところでした。 冗談はさて置き、4分にPGで早々と先制したサントリーは、9分にはNEC陣でオープンに展開、ウルイナヤウ選手にボールが渡ります。NECもタックルに行きますが、ウルイナヤウ選手の強さにディフェンス陣が予想以上に巻き込まれたため、サントリーバックスの人数が余り、一度、清宮選手がサイドを突いた後、正田選手が抜けて右オープンに回し、WTBの今駒選手が右隅にサントリー最初のトライを挙げます。 20分にもサントリーはPGを決めて11-0と点差を広げます。 ここまでNECのバックスはサントリーSO正田選手が上げてくるハイパントに対し、キャッチミス、ノックオンを連発。サントリーはこのあたりを徹底的に攻めてくる様子がうかがえました。 22分にウルイナヤウ選手が負傷退場すると、サントリーはオルソン選手を投入。 26分、32分とPGを決め、着々と点を追加するサントリーに対し、NECはロスタイムに連続攻撃を見せて、なんとかペナルティを獲得、これを決めて3点を入れて前半終了となります。 後半開始早々はどちらかというとNECペース。 ただし、攻め込んでもマイボールラインアウトをキープできなかったり、スクラムを押し返されたりと決定的なチャンスを自ら潰していました。お互いにPGを二本ずつ決めて、23-9となったところでNECは満を持してカーワン選手の投入。場内から大きな拍手が起こりました。 NECはそのカーワン選手が再三突破役となって、攻撃にリズムが出始めます。26分にPG、30分にはゴール正面で得たペナルティを素早く展開。一度はサントリーにボーが出ましたが、ボールを受けた天野選手が何を思ったか、NECの選手が目の前に来ているのにキック。チャージされたボールはサントリーゴールライン付近へ。最後はNEC菅田選手が押さえ、初のトライを奪います。ところがその後のサントリーのキックオフボールをFWがお見合い、一気にサントリーのチャンスとなり、FWで押し込まれ、オルソン選手にインゴールに持ち込まれて、また点差が広がります。 ロスタイムにNECがバックスでトライを奪い、 30-24としたところでノーサイド。NEC初優勝の夢は脆くも崩れました。 サントリーにしても、今日の勝利は、正確なハイパントを上げPGを確実に決めた正田選手の右足に依るところが大きく、NECのバックスリーのディフェンスがもう少ししっかりしていればどちらに転んでもおかしくなかった試合。創造性のあるプレーも少なく、時計が数年前に逆戻りしたようなゆっくりとした試合展開で、東日本リーグの優勝を決める大一番にしては多少物足りなさが残りました。 数時間後に世界に翔く日本サッカーの劇的な試合を見た後で改めて思うと、日本ラグビーももっと頑張れ!という気がします。  |