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明治大学 | 
0-7 | 
法政大学 | ||
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14-3 | ||||
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14 | 
0 | 
T | 
1 | 
10 | 
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2 | 
0 | |||
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0 | 
G | 
1 | ||
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2 | 
0 | |||
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0 | 
PG | 
0 | ||
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0 | 
1 | |||
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0 | 
DG | 
0 | ||
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0 | 
0 | |||
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黒崎(3年) | 
FW | 
杉浦 (4年) | 
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山岡(3年) | 
大西(3年) | |
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中村(4年) | 
笠井(3年) | |
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鈴木(4年) | 
大屋(4年) | |
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石井(3年)  | 
内藤(4年) | |
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阮(2年) | 
山口(2年) | |
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岡本(4年) | 
田口(3年) | |
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辻(2年) | 
大久保(4年) | |
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田中(4年) | 
HB | 
岡本(2年) | 
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伊藤宏(4年) | 
内田(3年) | |
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山品(4年) | 
TB | 
浦部(3年) | 
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山口(3年) | 
濱渦(3年) | |
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松添(2年) | 
入江(4年) | |
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森藤(4年) | 
松隈(4年) | |
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岩倉(2年) | 
FB | 
前田(4年) | 
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 ある程度の明治の苦戦は予想されていたものの、やはり法政のようなボールを散らして早い展開を仕掛けていくタイプのラグビーは、明治が最も苦手とするタイプのようです。 
前半、明治にとってはやはりNO8斎藤君の欠場が響いたようで、モールラックでの集散も常に法政に後れを取り、明治が法政の22mライン以内に入る機会がほとんどありませんでした。 法政は10分にロックの内藤選手に代わって今期初登場の法政期待の新人、平塚選手が入ります。昨年の花園での活躍を知るラグビーファンから大きな拍手が沸き上がりました。 その平塚君。怪我のせいもあったのでしょうが、今日の法政のラグビーを見ると そのスタイルにはマッチしていないので使われなかったと見るのが正しいようです。今日は結構頑張って走っていたようですが他の選手に比べるとやはりスピード的にやや見劣りしました。ラインアウトも折角の長身をまだ活かしきれておらず、来年に期待したいところです。 前半から優位に立つ法政は29分、明治陣22m付近での素早いラックから右オープンに展開、ブラインドの左ウィング浦部君がトップスピードで回り込み、明治FB岩倉君のタックルを交わし、先制のトライを奪います。 明治もようやく前半終了間際にPGのチャンスを得ますが、この比較的イージーなキックを松添君が外し、ハーフタイムに。何と王者明治が前半無得点という思いがけない試合展開。サンスポによれば、これは平成元年度の大体大戦との一回戦以来8年ぶりということでした。 後半に入るとさすがに明治も顔色が変わり、10分過ぎから法政陣で怒涛の攻撃を仕掛けます。 ここは今日の勝敗を左右する戦いに見えました。何度となくスクラムが組まれ、渾身の力で押す明治。固いパックで耐える法政。ところが今日の法政は物凄い集中力でゴール前で踏ん張ります。しっかりパックされたスクラムと個人個人が自分の役割をしっかりと認識したディフェンスでタックルも確実に決め、凌ぎます。 法政のひたむきなディフェンスの前についに明治が根負けして、痛恨のノックオン。レフェリーが法政ボールのジェスチャーを示すと、ピンチを凌いだと思った法政ファンから大拍手が起こりました。ところがこの後のマイボールスクラムから出たボールをSO内田君がまさかのミスキック。 再びゴール前のラインアウトになり、明治がチャンスを迎えます。結局その後のPKからのモールを押し込まれNO8の辻君にトライを奪われ、7-7の同点に。たった一つのミスで、結局トライを奪われた法政。それまでの集中力が素晴らしかっただけに、悔やんでも悔やみきれないところでした。 勝負に「たられば」は禁物かもしれませんが、あのキックが普通にタッチを切れていれば法政が大金星を挙げていたのでは、と思います。 同点になれば総合力で勝る明治のもの。22分にフォワードの縦突進からラックを作り、右オープンに人数が余り、最後はライン参加していたプロップの黒崎君がインゴールに飛び込みました。35分には法政もPGを返し14-10と4点差に迫りますが、それでもこの時間になると「明治が負けるのでは?」という気がしなくなったのは、流経戦でも見せた明治のしっかりしたディフェンスの復活と、法政側に確実にトライを奪えるようなオプション攻撃がなかったせいでしょう。最後、法政が連続攻撃でゲインを続けますがパイルアップになり試合終了。明治が薄氷を踏む勝利ながら、何とか準決勝に駒を進めました。 この試合と前の関東学院の戦いを見て 「ひょっとして今年は関東リーグ戦のレベルが一番高いのでは?」 という気がしてきました。 明治に対して、点差は開いたが内容的には互角に近い戦いを挑んだ流経。その流経をリーグ戦では圧倒し、明治に「あわや」と迫った法政。法政を破った日大。そしてその日大を苦もなく捻った関東学院。 明治の次の相手はリーグ二位の日大。日大が国立の大歓声に戸惑いさえしなければ日大有利、と見ました。 この日の秩父宮の観客席。明治のファンは「法政戦はどうせ楽勝」と思って応援に来なかったせいなのでしょうか?やけに法政の応援が多く感じられました。 それにしても、法政ゴール前で明治がパワープレーで再三ペナルティを得た時間帯。私のすぐ前の法政ファンからは 「モールなのになんでコラプシング取るんだよー!!」 というルール無視の野次もあれば、さらに三列ほど前の明治ファンからは 「もう認定トライ、認定トライだろーがー!!」 という野次も飛ばされるし、全くレフェリーというのは因果な商売です(商売ではないですけどね)。  |