ブラジルのジェスチャーと誤解
まず最初に、ブラジル人の《表象動作》を調べてみよう。例えば、幾人かのブラジル人がレストランでボーイを呼ぶのに使う、中指を親指の先から付け根に滑らせてパチンと鳴らすジェスチャーは、日本でもアメリカでも軽蔑の印象を与えるかもしれない。それが、《ピスイウ・ピスイウ》という声を伴う場合も伴わない場合もあるが、他人に与える印象は同じである。
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また、ブラジルには、手の指をそらえて、首を切っているようなジェスチャーがある。これは、「もうここまで来ているんだよ!」というときに使われ、何かに対してうんざりしていることを意味する。日本ではこれが、だれかが《首になる》ことを意味するので、もしあなたに日本人の部下がいたら、このジェスチャーをする場合、注意しなければならない。
握りこぶしを作って、親指と中指と人差し指の間に飛び出させる《フィーガ》という動作は、ブラジルでは悪運を払うまじないとして使われるが、日本ではわいせつな動作である。
おもしろいことに、このジェスチャーは、日本の文化でもブラジルの文化でも、性行為を表しているのである。ただ、性行為は、生殖、すなわち豊かさや幸運を象徴しうるが、わいせつな行為そのものしか思わせない場合もあるため、その意味はいつも両義的である。とくにこのジェスチャーに関しては、ブラジルの社会では豊かさや幸運という意味でとらえられ、日本ではわいせつな意味を持ってしまったようである。
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ブラジルでは、小指を立て、他の指を全部手のひらに向けておる動作は、やせている人を表す。しかし、日本ではこのジェスチャーは、《愛人》を意味する。ブラジル人が日本に来ることがある婆会い、やせている人は何か誤解され、迷惑するかもしれない。極端な場合、だれかの家庭不和につながる可能性もあるだろう。
また、ブラジル人は、ある料理がおいしい、あるいは、ある女性がすてきだと言いたいとき、耳たぶを親指と人差し指でつまんで「ウウーン」と言う。しかし、日本人は何か熱い物を触ってしまったとき、手を耳たぶに持っていく。それは、耳たぶはいつも冷たいので、そうすると火傷を和らげることができると思っているからである。もし、ブラジル人が日本人の家で、食事中に料理がおいしいと言うために、このようなジェスチャーをした、その家の女主人は、何か熱い物を出してしまったのではないか、と心配になってしまうかもしれない。
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