当初、ある一日を使って、バンコクに行く予定だった。バンコク在住のH氏と会うためだ。 彼からニホンでメールをもらった。連絡先が書かれていた。そのプリントを忘れた。 ネットカフェでわたしのメールを開けた。繋がらなかった。

dangが心配そうに覗き込んでいた。 「電話番号あるの?」 「ダメみたいだ」 「メール・アドレスは?」 「わからない」 「じゃ〜バンコク行けない?」
で、バンコク日帰りツアーは中止となった。 ネットカフェを出た。 「今日はなにするの?」 「ここに、いよう」
あの日、また、海からの風を感じた。 君を抱いた日に。 |