今週の泥網市場の幻燈台   next   back 我孫子亜細亜旅社   top  main  楽宮旅社の掲示板




朝、ダングとジョイは、シャワーを浴びていた。
「着替えて戻ってくるから待っててね」
彼女たちと軽いキスをした。

ホテルの屋上から桟橋が見えた。あの桟橋から、昨日コランに行った。彼女たちは、この街に住んでいた。でも、ほとんどコランには行かないらしい。ジョイは船酔いで大変だったものだ。

海沿いの道を歩いた。海からの風が意外と涼しく、やさしかった。インターネットでそのことを書きたく思った。ネット・カフェで「楽宮旅社の掲示板」をあけた。
こんな街で、あの掲示板に書くのも、素敵にヘンだった。

この街は、朝から、退廃だ。というか、健全なのだ。
ビヤバーでひとりシンビア飲んでる欧米人がいる。
昨日からやってるのか、ビアバーのなかには、女の子もいる。
訳のわからないおばちゃんとぶっかけご飯を食べたりしている。
「美少年」が彼女たちとになにか話している。冗談でも言ってるのだろうか?楽しそうだ。 ソイ・ダイヤモンド(4)へ