戦前・戦後と、世界的にも多く作られた、蛇腹によるフォールディングカメラ。
いわゆるスプリングカメラは、ロシアでは余りメジャーにはなりませんでした。
ZEISS=SUPER-IKONTAのクローン・発展系であるMOSKVA各型のあとは このISKRAシリーズが見られるだけです。
モスクワは、 良い意味でも悪い意味でも、 戦前よりのスプリングカメラの流れのような造りでしたが
このイスクラはその原形をツアイスではなくアグファに求めました。
AGFA=SUPER-ISOLETTE (アメリカではANSCO=SUPER-SPEEDEXとして発売) が ISKRAの原形です。
一眼式距離計内蔵ファインダー・自動巻き止め・ライトバリューシャッターの採用など
それまでのロシア製の機構とは一味違った内容・デザインにまとめられ
Induster-58 75mm F3.5 という非常に高性能なレンズの装着や
装填時のオートストップ・自動巻き止めなども採用され
見た目より遥かに使いやすい精緻なものになりました。

 
製造年代
製造台数
ISKRA
1960-1963年
38722台
ISKRA-2
1961-1964年
6118台


イスクラシリーズはこの2機種のみであり
これ以降、120フィルムを使用するスプリングカメラは
ロシアでは製造がされませんでした。
そういう意味ではロシア製スプリングカメラのファミリーツリーは短かったわけです。

ロシア製のレンズ固定式ブローニーカメラとして、卓絶した実用性を持つイスクラは
より陽の当たるところに出るべきカメラだと強く感じます。
このコンテンツでは、希少品とされるISKRA-2も交えて説明致します。
ツアイスのスーパーシックスによく似た単独LV値メーターを搭載したモデルです。
ISKRA-2の画像・説明はひょっとしたら日本語サイトでは初めてかもしれません。

 

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