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ZORKI 各型の概略


今ではかなり知られるようになったレンジファインダーZORKIですが
十指に渡るバリエーションがあります
ここではそれらを簡単にまとめてみました
# ZORKI-1は本来「1」は付かず「ZORKI」が正式名称ですがここでは仮にZORKI-1と表記します

バリエーションの相関概念図

ZORKI-1
ZORKI-2
バルナックタイプ
ZORKI-C
ZORKI-2C
ZORKI-5
ZORKI-6

 

ZORKI-3

ZORKI-3M

ZORKI-3C

ZORKI-4
ZORKI-4K
等倍ファインダータイプ

MIR

Note
LEICA-DIIのクローンから発展したZORKIはよくも悪くもバルナックライカと同じ特徴を持ちます
しかし、ZORKI-1以降の機種はそれぞれにロシア独自の改良が行われ
多種多様なバリエーションを持つに至りました

ZORKI-1はほぼLEICA-DIIと同じ機構を持ちますが、これは戦前よりのFED-1などからの流れを汲み
過渡期のFED-ZORKIを経て、生産型のZORKI-1になったのでしょう
このも多くのバリエーションを持ち、1a〜1eなどと称されています

1951年それまでのバルナックタイプのファインダーを離れ、大きなプリズムブロックに
等倍ファインダーを搭載したZORKI-3が製造され、このモデルからはそれまでのライカスタイルから
離れた独自の意匠を持つようになります

ZORKI-3は二軸式のスローシャッターを搭載していましたが、次機種のZORKI-3Mではそれが
一軸式になり、さらにZORKI-3Cでシンクロ機構を搭載しました
このZORKI-3Cから軍艦部の形状が変わりましたが、これはシンクロ機構をカバーするためでしょう
ZORKI-3Cで後期のZORKIの特徴はほぼ完成されましたが、さらにセルフタイマーを付けた
ZORKI-4が出てこれが完成形と判断されたのか、製造が10年以上に及ぶロングセラー機となり
マイナーチェンジを繰り返しながら、最終機ZORKI-4Kに続きます
ZORKI-4KはZORKI-4最後期タイプにレバー巻き上げを搭載したタイプです
長年に製造が渡ったためか、同じZORKI-4でも内部や外装は行程の簡略化等がおこなわれたらしく
最初期と最後期では少しテイストの違ったものになったような気がします
刻印の違いや、標記の方法・内部パーツの変遷など
ZORKI-4は非常に多くのバリエーションを持ちます。

1959-61年、ZORKI-4の下位機種としてMIRが製造されます
これはZORKI-4からスローシャッター部を外し、さらに1/1000も省いた機種ですが
スロー部は機関をそっくり外していますが、1/1000はダイアル標記が省略されたのみで
そのまま1/1000にセットできる機種がほとんどです
理解しがたい方法ですが、1/1000は保証しないよ、ということでしょうか?

年代は戻りますが、等倍ファインダータイプが出現した後でも、なぜかそれまでの
バルナックタイプを踏襲したモデルは製造されました
ZORKI-1に無かったストラップアイレットとセルフタイマーを搭載したZORKI-2が出たのは
ZORKI-3が発表された三年もあとのことです

さらにシンクロを搭載したZORKI-Cも発表されましたが、シンクロ機構のため
ZORKI-2までの端正なバルナックタイプの軍艦部から、厚みを増した軍艦部となりスタイルが
かなり印象が違うものになりました、このタイプはセルフタイマーを搭載した
ZORKI-2Cまで続きます

すでにZORKI-4が出て二年後、それまでのZORKIとはかなり毛色が変わったモデルZORKI-5
製造されました、ボディシェルはバルナックタイプを踏襲しながら
それまでのZORKI-1タイプともZORKI-3タイプとも違う、FED-2タイプの長い基線長を持つ
ファインダー光学系を採用し、さらにレバー巻き上げを搭載したモデルです
ZORKI-5は二年間の短い製造期間ながら二つのタイプを持ち、かなり実験的な機種だと思われる
のにかかわらず、製造台数はかなり多いようです
1959年、ZORKI-5の後継機種ZORKI-6が製造されます。ZORKI-5の特徴に加えついに裏蓋が
現今のカメラと同じくヒンジバックタイプとなり、スプールも固定式となりました
これらの構造は同時期のKMZの35mmSLR、ZENIT-3Mと同じ構造であり
部品の共通化が計られているのでしょう

ZORKI-6は1966年まで製造されましたが、ここでこの異端のツリーは終了してしまいます


各型の主な機能一覧表

1
C
2C
2
3
3M
3C
4
4K
MIR
5-1
5-2
6
底蓋
-
-
-
-
-
-
-
裏蓋
-
-
-
-
-
-
-
ヒンジバック
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
ノブ巻き上げ
-
-
-
-
レバー巻き上げ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
スローシャッター
×
×
×
×
×
×
×
×
シンクロ
×
×
×
×
等倍ファインダー
×
×
×
×
×
×
×
視度補正
×
×
×
×
セルフタイマー
×
×
×
×
×
×
×

 

 

各型の製造年代と製造台数

48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
1
835502
C
472702
2C
214903
2
10310
3/3M
87569
3C
45572
4/4K
1715677
MIR
156229
5-1
125000
5-2
111501
6
385207

上記の表の一番上の二桁の数字は19を抜かした製造年代です(48=1948)
右端の数字は全製造台数です、グレー部分が製造された年代を表します
(KMZのサイトから要約して作成)

Note
ZORKI-1の戦前のものはいわゆるFED-ZORKIと呼ばれるもので、原ZORKI的な存在のものです
各年ごとの製造台数はKMZのサイトに詳しい表がありますが、この表を見ても製造が長いからといって必ずしも製造台数が多いとは限りません
ZORKI-5はPrinecel氏の昔の資料ではかなり製造台数が少ないと思われていたのですがKMZによると遥かに多い台数が製造されていたようです

ZORKI-C/ZORKI-2C/ZORKI-3C の末尾の「C」はキリル文字標記であり
ラテン文字で表すと本当は、ZORKI-S/ZORKI-2S/ZORKI-3S の方が正しいと思われますが
日本では両方の呼び方が混在しており、ここでは見かけの標記「C」で表しました
(KIEV-6C=KIEV-6S・FED-C=FED-Sも同じケースです )

 
 
 
 
 

 

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