Kanon 小ネタ

 とりあえずお話以前の小ネタ集です。ちこっとでも笑っていただければ幸いです。

 タイトルインデックスです。基本的に新しい物ほど下にあります。

『異邦のぺしっ』
『やぷ○るって知ってる?』
『かのんって胸の立派なひとが多いよね』
『完了です』
『とにかく猫が好きっ』
『少女の筺』
『羽根はだてじゃありません』
『雪に埋もれた探し物』
『まもの?』
『さすがは6000年……?』
『格上げです』
『水瀬家はもと旅館業ではないですが』
『人間技ぢゃありません』
『好きにも限度というものが』
『しょうたいじょう。』
『目指すは市街以下略』
『一人見かけたら十三人』
『妖精を食うには、妖精の胃が要る』
『羽根はだてじゃありません2』
『悔いること』


『異邦のぺしっ』

「やっと見つけた…」
 だが意外にも声は少女のものだった。
 ただならぬ空気が漂う。
 少女は纏っていた布を投げ捨てた。
「…えっと、おたらいさん?」

 …俺は占い師の探偵じゃないって。

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あはは……島田荘司先生の『異邦の騎士』っす。記憶喪失つながりで。


『やぷ○るって知ってる?』

 ぶわぁぁあん。
 いつもと違う音がしたが、舞が身構えているということは……
 緊張する俺の耳に、そいつの発する音が聞こえた。
『なんじゃぁぁぁぃー、今日も寒いのぉぉぉー』
 舞、そいつを一刀両断にして、一言。
「……またつまらないものを斬ってしまった」


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ゲストは『雫』おまけシナリオ・異次元編の異次元人ORIBASSさんです。
ちと某三代目も入ってますが。


『かのんって胸の立派なひとが多いよね』

「あのね、名前、思い出したの」
 ご機嫌の殺村凶子(俺内部不確定名)。
「それで、名前は?」
「うん。真琴。穆C院門前稲荷(ぼくせいいんもんぜんいなり)真琴。よろしくね」
 ……いきなり正体ばらしてどーする。


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「穆C院(ぼくせいいん)」の字、フォントセットによっては出ないみたいですみません。
九尾にちょと足らない狐の某近未来バウンティハンターと言うことで。


『完了です』

「おまえのような奴に恨まれる覚えはないぞ」
「あるのよ、こっちには」
 どちらにしても、穏便に済みそうな状況ではなかった。
 なにより少女の目は真剣で、冗談でそんなことを言っているのではないことがわかる。
「…覚悟!」
 少女が両掌を後ろに引き、間合いを一気に詰めた。

 加速後退
 当方に迎撃の用意無し!

 ってなんだその選択肢は?


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あの場面を某コミック風に料理したらこんなんでました。瞬着!!


『とにかく猫が好きっ』

 授業中。
 突然名雪ががたっと椅子を鳴らして立ち上がった。
「どうした、水瀬」
 教師の問いに、
「ねこ」
 と答えて、にっこりと笑う。
「ねこ。ねこ。ねぇ、ねこほしいの。もうがまんできないの!肉球ふにふにしたいの!頭の上にのっけたいの!ねこーねこーねこーねこーねこーねこー……」
 もはや誰の目にも、名雪がおかしくなったのは明らかだった。
 ……いや、本当の自分に目覚めたような気もする……


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名雪の猫好きって……電波、届いてるのかも……


『少女の筺』

 こないだが舞踏会かと思ったら、文化祭では仮装大会をやるとかで。
 学外の人間も可ということで、卒業生の舞と佐祐理さんも参加するらしい。
 ……で、当日……
 佐祐理さん、くたびれた白衣。医者と言うより研究者という出で立ち。
「あははっ、理学部のお友達に借りたんですよー」
 一方、舞。……筺入りのお嬢さまである。金属の筺にすっぽり──いや、たぶん「みっしり」入って首だけ出している。移動時は佐祐理さんが抱えて運ぶ。
「……とりあえずかなり嫌いじゃない」
 それで出会う人出会う人に、
「誰にも言わないで下さいまし♪」
「……ほう」
 ってやっていた。
 まあ、BGMタイトル通り『檻』だと、坊さんばっかだしな……


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私がこの筺の中を覗くのは百年ほど早いようですね。


『羽根はだてじゃありません』

「追われてるんだよ……」
 そいつは言った。
「誰に?」
 と聞き返すと、
「ボクは四つ葉だから……」
 どこかから「しあわせになりたい」と歌声が聞こえてきた……ような気がした。


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すいません、劇場版のミュージッククリップはちとついていけなかったです。


『雪に埋もれた探し物』

 とりあえず、あゆがなくしたという「何か」を探す手伝いをすることになった。
「で、どの辺にあるんだ?」
「んっとね……ちょっと待って」
 あゆはどこからか耳飾りを取り出すと……
「あっちへ一里だよ」
「……残念ながら俺は刀になったりする芸当は持ち合わせちゃおらんぞ」
「うぐぅ、がっかり」


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最近じゃ宝貝もメジャーになってしまいまして……このネタは元仙人の方ですが。


『まもの?』

 日曜夜のナイター、舞台は9回裏。佐○木の好投に3点差で追いすがって、二死満塁、待ったなしのデッドエンド。
 さて、どう来る……?
 と、そこへアナウンス。
<<バッター、代わりまして川澄、川澄……>>
 ……はい??
 その後、見事にレフトスタンドに突き刺さる逆転サヨナラを放った舞、ヒーローインタビューにて。
<<私は魔物を打つ者だから>>
 ……すごいぞ、舞。


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大魔神も渡米しちゃいましたねぇ……。一度舞との対決を見てみたかった(笑)。


『さすがは6000年……?』

 福引き一等賞で、エジプト周遊旅行中の水瀬家両名+俺。
 しかし……
「あ、ねこー」
「ライオンだっ!!」
「ねこー」
「スフィンクスだっ!!」
「……ねこー」
「バステト(猫頭の女神)像だって、そりゃ……」
「ねこ〜」
「確かに猫だが……ミイラだろそれ」
「う゛……ねこぉ(;;」
 ……名雪には辛い道中だったらしい……


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「旅してかのん」番外編……名雪の行けなくなるところが増えて行くのは気のせいか(爆)。


『格上げです』

 栞とデートの途中、ふと悪戯心を起こしてハンバーガー屋に寄る。
「ほれ、新発売の『スーパーホットカルビバーガー』だぞ」
 ぽん、と俺が目の前に置いた、いかにも辛そうなハンバーガーを見て、硬直する栞。
「う……」
 突然、栞が店から走り出す。
(しまった……やりすぎたか?)
 慌てて後を追おうとする俺の横を──
 細い、光るものが通り過ぎ、カルビバーガーを両断する。
「相沢君。済まないが、世界の敵を看過するわけにはいかないのでね」
 どっから出したのか黒いルージュを決めて、栞。
 ……こないだまでは「人類の敵」だったんだけど……


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 好きでよく行くネパール料理店とインド料理店があるんですが、栞はどっちもダメだろーなぁ(;;


『水瀬家はもと旅館業ではないですが』

「もう、ここには来ないと思うんだ……」
 ひどく寂しそうにつぶやく、あゆ。
「ボクは……」
 ふと、あゆが視線を逸らした。
「祐一君の、約束の女の子じゃなかったから……」
 ……なんの話だ、それは。


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 仮に約束の女の子だとして……行けますかね、あゆに、○大(uu;
 ま、アニメ版最終回の記念と言うことで。


『人間技ぢゃありません』

「それで、もうこんな時間だけど、間に合うの?」
 秋子さんの問いに、名雪はのほほんと、
「次元跳躍すれば間に合うよ」
 ……俺って、とんでもない親類を持ってるんだな……


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 某スペオペものゲームとの融合ネタ。
 やはりSFはどシリアスかおバカに限ります(^^;


『好きにも限度というものが』

「帰ったらかまくら作ろうよ」
 呑気なことを言う名雪。
「そんなもん作って、何するんだ?」
 思いっきりジト目で問いかけると、
「中でイチゴ焼くの」
「焼くなっっ!!」
「かまくらで焼くイチゴはおいしいよ」
「同じだっ!!食えないって意味でっ!!」
「残念」
 本当に残念そうなところがなんだか怖かった。


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 実際に七輪で焼いたりしたら……少なくとも私は食べる気はしません(uu;
 雪苺娘はおいしいよ(^^
 P.S. 「焼きイチゴ」というのはちゃんとしたお菓子としてあるんだそうで……
 でも私としては、七輪でこんがり焙ったイチゴはやっぱし遠慮したいです(−−;


『しょうたいじょう。』

 謹啓 皆様には益々御清栄のこととお慶び申し上げます
 さて、このたび
  相沢家 祐一
  沢渡家 真琴
 との婚約相整い挙式の運びとなりました
 ……
 お忙しい中恐縮ではございますが是非ご出席下さいますようお願い申し上げます
 なお当日は傘をお忘れ無くお持ち下さいますよう


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 なんつーかベタなネタですが……
 今朝、真琴の悪戯(笑)を食らって濡れねずみになったもので。


『目指すは市街以下略』

「栞って絵以外になんか特技ってないのか?」
 しばらくあごに指なんか当てて考える栞。
「病気だった頃は、心臓が止まっても生きてるとか、乾燥しても水につけると戻るとかいろいろあったんですけど……」
 ……それは体が弱いのか、それとも桁外れに生命力が強いのかどっちだ?


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 あゆと栞で例のコンビ、犬はけろぴーもしくは真琴……
 って既出っぽいなぁ、このネタ(^^;


『一人見かけたら十三人』

「祐一くん……どうして、ボクが走ってくるといっつもよけるの?」
 今日も今日とて鼻の頭を赤くしながら、あゆ。
「実はだな……今まで秘密にしていたんだが」
 ぐっ、と拳を握って、俺は告げる。
「……相沢家の人間は、十二支の物の怪に憑かれていて……」
「……うぐぅ、うそばっかり〜」


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 なんかまた声優さんつながりネタですが。
 ほんとだとしたら祐一は何年憑きですかね(^^


『妖精を食うには、妖精の胃が要る』

「祐一〜!ついに『あのジャム』の対策を発見したよ〜!」
 何やら本を持って、名雪が部屋に駆け込んできた。
「何?『あのジャム』に対抗策なんてあったのか?」
 俺の問いに名雪は力一杯うなずき、
「FFR-41、愛称メイヴって言って……」
 ……ジャム違い、と一蹴できない俺だった。


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 ……あのジャムって……実は鏡面反転ポリペプチドでできてるとか(爆


『羽はだてじゃありません2』

 目覚まし時計。心を閉ざした名雪に、俺がしてやれる精一杯のこと。
 だが──もし、これでも、俺の想いが届かなかったとしたら……
 そう考えて部屋の中で躊躇していると、いきなり外から窓が開いた。
「怖いんだね……振られるのが」
 ……あゆ。なんだその両腕で構えたばかでっかい物騒な代物は。
「だったら、コナかけなきゃいいんだよっ!!」
 俺が最後に見たのは、視界を埋め尽くす真っ白な光だった(BADEND


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 ガイシュツきわまりないネタではありますが……とりあえずキレた4番目の人の台詞から着想しますた。


『悔いること』

「もしも或る行為をしたのちに、それを後悔して、顔に涙を流して泣きながら、その報いを受けるならば、その行為をしたことは善くない。」(Dhammapada,67)
 と、2500年も前から言われているそうだが。
 いくつの後悔が、最後の後悔だと呼ばれてきたのだろう。
 そしてどれほどの涙が、そのすぐ後の新たな後悔のために、流されてきたのだろう……
 6つの、最後の後悔が、本当に最後だなんて……多分6人とも、心底思ってはいないのだろうけど。
 とりあえずは……後悔を振り切ろうとする6つの勇気に、幸あれ。


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ま、たまにはちょっと堅く。「Last regrets」と法句経(Dhammapada)からです。


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