「名雪の旅してかのん〜青森県八戸市編〜」

−蕪島(かぶしま)−

「みゃあ」
「……ねこ?」
 ぴくり、と辺りを見回す名雪。
 しかし、猫の姿はない。
「みゃあ」
「……ねこー」
「みゃあみゃあ」
「ねこー、ねこー」
 うろうろ。
【解説】蕪島
 八戸港に突き出した小さな半島。春には渡り鳥のウミネコが多数飛来することで有名。
 ウミネコの鳴き声はみゃーみゃーと確かに猫によく似ている。
「みゃあみゃあみゃあ」
「ねこー、ねこー、ねこー」
 ……誰か止めて。

−今夜の宿−

「おばさん、この料理なに?」
「はい、名物のいちご煮です」
 ぴきーん☆
「わ、たのしみ♪」
 名雪、椀のふたを取る。
「……いちご入ってない」
【解説】いちご煮
 八戸名物の、アワビとウニをふんだんに使って澄まし汁に仕立てたぜーたくな一品。
 命名の由来は汁の中のウニが野いちご(オレンジ色のつぶつぶのあれ)に見えるからだとか。
「うー……おいしいけど」
 名雪、不満顔ですする。
「……あち」

−総評−

「がっかりしたから、祐一イチゴサンデー3つおごり」
「なんで俺がっ?!」

(おしまい)
---------------------------------------------------------------
 八戸市は実は筆者の生まれ故郷だったりしますが。
 これで、「KANON」の舞台が八戸市でないことははっきりしたのではないかと(^^;


ゲーム系ネタの小部屋へ戻る

ど〜じゅの客間へ戻る