エデンの園

お前は神の園であるエデンにいた。エゼキエル28/13


2009/9/22追記
エゼキエル書の28章を読んだ時、それまでのキリスト教団が説明していたエデンの園の
イメージは一変した。
エデンの園とは、ダビデ王朝の宮殿の事であった。
エゼキエル書28/13
お前は「神の園であるエデン」にいた。あらゆる宝石がお前を包んでいた。
ルビー、黄玉、紫水晶/かんらん石、縞めのう、碧玉/サファイア、
ざくろ石、エメラルド。それらは金で作られた留め金で、お前に着けられていた。
それらはお前が創造された日に整えられた。
しかし、ダビデ王朝は腐敗し、やがてバビロン帝国によって滅ぼされてしまいます。
エゼキエル書28/15〜16
お前が創造された日から、お前の歩みは無垢であったが、ついに不正がお前の中に、
見いだされるようになった。
お前の取り引きが盛んになると、お前の中に不法が満ち、罪を犯すようになった。
そこで、わたしはお前を神の山から追い出し、翼で覆うケルブであるお前を、
火の石の間から滅ぼした。

創世記のアダムとイブの話は、実はユダヤ人が自立した国家を造り、エジプトや
メソポタミアを模して、王朝を作り、その王朝がやがて腐敗し、ユダヤの民としての
活力を失い、周辺の大国に侵略され、滅ぼされた歴史を神話として描いた物です。
キリスト教団が説明している様な、人類創世の話でもなく、綺麗な楽園に住んだ
話でもなく、神との約束を破って木の実を食べて、罪を犯した場所でもありません。
キリスト教団の物語は、経典とは全くかけ離れて、好き勝手に造った童話物語に
過ぎません。

はじめに

エデンの園は楽園だったと考えるクリスチャンは多い、楽園とはどんな所か自分はよく知らないが、いろんな人の話を聞くと、気候が温暖で病気や死がなく、自然に潤沢な果実が生い茂り、手を伸ばせば簡単に食べ物にありつけて、綺麗な水が湧いていつでも喉を潤すことが出来る所らしい、動物たちが人間に愛好的でおとなしく纏わってくるとか、ともかくいろんな事を想像している。
さて聖書には本当にその様な事が描かれているだろうか、検証してみましょう

創世記

エデンの園の話は、創世記2/8−3/24に描かれているだけです。

1...気候が温暖−−−−−何処にも気候に関しての記述はありません
2...病気や死がない−−−何処にも病気や死に関する記述はなくイブに対し
              産みの苦しみを大きくすると言ってるだけである
              更にこの人類最初の女性である彼女が人類最初の
              出産(カイン)をしたのは、この後である。

        3:16 神は女に向かって言われた。「お前のはらみの苦しみを大きな
          ものにする。お前は、苦しんで子を産む。お前は男を求め
          彼はお前を支配する。」
        4:1 さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを
          産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。

3...潤沢な果実−−−−−何処にも果実についての記述はなく、2/15では
              エデンの園でそこを耕す事が記述されているので
              農耕という労働を示していて、自然の果実だけでは
              十分な食料にならなかった事が示されている
              3/17をどう解釈したらいいのか不明

        2:15 主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこ
           を耕し、守るようにされた。
        3:17 神はアダムに向かって言われた。「お前は女の声に従い/取って
           食べるなと命じた木から食べた。お前のゆえに、土は呪われるも
           のとなった。お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。

4...綺麗な水−−−−−−何処にもそんな記述はありません

5...動物たち−−−−−−動物たちは蛇しか登場しません、それもイブほ騙す役割です
              ので纏わってくると言う表現はあてはまりません

6...そのほかは−−−−−創世記にはそのほかの要件として、蛇について言及して
              いるが、蛇が呪われた生き物かどうか不明だし、家畜の言葉
              があるが、家畜を飼うのは次男のアベルが最初なので
              蛇に言っても意味が分からないだろう。

        3:14 主なる神は、蛇に向かって言われた。「このようなことをしたお前は
           あらゆる家畜、あらゆる野の獣の中で呪われるものとなった。
           お前は、生涯這いまわり、塵を食らう。

なーんだそうなのか

創世記を読む限り、エデンの園は世に言う楽園などではなく、ごくごく当たり前の土地だったようです
3/22−24にあるように、罰として楽園から追い出したのではなく、ごくごく当たり前な土地ではあるのですが、「命の木」がたまたまあって、アダム達が「命の木」に近づく事が不都合だった為に追い出しただけのことです

        3:22 主なる神は言われた。「人は我々の一人のように、善悪を知る者と
           なった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生き
           る者となるおそれがある。」
        3:23 主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取
           られた土を耕させることにされた。
        3:24 こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の
           東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。

また例によって原罪主張の為の脚色なんだ

エデンの園を理想的な楽園の如く説明するのは、アダムを罪人として原罪意識を持たせようとしたキリスト教の脚色でした。創世記を何回読み直しても、エデンの園はごくごく当たり前の土地だったのでしょう


とりあえず終わりです