AIDS FAQ


Q.エイズの流行に対し世界でどのような対策が立てられていますか?


 1994年12月1日、世界42カ国からエイズ対策の政府責任者が集まり、エイズ対策を初めて国際政治レベルで話し合う「国際エイズ・サミット」がパリのユネスコ(国連教育科学文化機関)本部で開かれ、パリ宣言が採択されました。パリ宣言の中の国際政策では、1.エイズ患者や感染者を支援するために政治的、法的、社会的な環境の整備を促進する、2.エイズの予防治療法の研究、開発に向けた国際的な協力を促進する、3.すべての国において、血液および血液製剤の安全性を碓保するための国際協力を強化する、4.治療薬や予防手段の碓保を特に必要としている国々に対し世界的規模で支援する、5.エイズの脅成にさらされている小児、青年を継続的に支援する地域的、国家的、国際的な組織を育成、強化する、6.女性のHIV感染リスクを軽減するため、女性の権利を高める国家的および国際的な努力を促進する、7.エイズに関する人権や倫理に取り組む間際的な機構を強化する、などがうたわれ、世界各国が協力してエイズの流行を阻止する強い決意が示されました。
 日本政府は、人口・エイズ問題解決のため西暦2000年までの間に総額30億ドル以上を拠出することを決め、1994年2月11日の日米首脳会談で全世界に向けて表明しました。国際機関を除いてこれほど大規模な支援を行う例はなく、人口‐エイズ問題解決に向けての日本政府の強い意欲を示しました。