平成10年 1月27日
1) | 今回(平成9年11月から12月末日まで)のエイズ動向委員会への報告は、患者40名(前回48名)、感染者66名(前回88名)の合計106名(前回136名)、うち転症例は2名(前回2名)でした。 |
2) | 平成9年の1年間における患者・感染者の報告は、患者250名(過去最高)、感染者397名であり、それぞれ前年を上回る増加傾向を示しています。 |
3) | 欧米諸国の幾つかでは新規感染が減少に転じていると報じられているのに対して、我が国においては異性間性的接触、同性間性的接触による感染の増加傾向が認められ、国籍・性別では日本人男性が、感染地域別では国内が多数を占めており、関東・甲信越ブロックに大多数が集中しております。 従って、我が国では依然として感染の拡大傾向が続いているという認識、特に日本人男性の国内における性感染症としての増加傾向が高まっているとの認識を持つ必要があります。 |
4) | また、日本人のHIV感染について年齢別にみると、男性異性間性的接触 による感染は40歳代が、男性同性間性的接触による感染及び女性異性間性的接触による感染は20歳代がピークとなっており、こうした年齢層を中心としたきめ細かい啓発活動に結びつける必要があります。 |
5) | なお、年報については、近年の治療法の劇的な改善や薬害エイズの和解を踏まえた医療体制の整備等により、エイズを取り巻く環境が大きく変わりつつあることから、年間のエイズ発生動向について詳細な分析を加えるとともに添付資料の充実等を図りました。 1997年11月20日現在のWHOの報告によると世界のエイズ 患者の届出数は173万人を越え、この1年間で約19万人が新たに報告されております。 |
6) | 1997年11月20日現在のWHOの報告によると世界のエイズ患者の届出数は173万人を越え、この1年間で約19万人が新たに報告されております。 |