ハンセン病患者、元患者の方々へ

平成14年5月10日

 日本ハンセン病学会は、2001年の「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟判決1周年に臨み、反省と謝罪の意を表します。

 この判決で指摘されているように、隔離を基本とした旧来のハンセン病対策が人権の著しい侵害をもたらしていたにも拘わらず、学会がその是正の原動力となり得なかったことを深く反省します。同時に、その間、偏見・差別・人権侵害に苦しんでこられた方々に対し、その苦痛を取り除くことができなかったことを心からお詫び申し上げます。

 この反省とお詫びを原点とし、今後はこれまでの過ちを繰り返すことのないよう学会の歩みを正し、ハンセン病への偏見、差別のない社会の実現のために努めていく決意を表明します。

日本ハンセン病学会
会長 江川勝士


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2002年06月11日