「21世紀のたばこ対策検討会」

平成10年2月17日

  1. たばこ対策の現状

     我が国におけるたばこ対策は、21世紀に向けた総合的なたばこ対策の礎として平成7年に公衆衛生審議会により意見具申された「たばこ行動計画検討会報告書」に基づき、「防煙対策」、「分煙対策」、「禁煙支援・節煙対策」を3つの柱として、各実施主体の自主的なたばこ対策の取り組みを促進するため、啓発普及を中心として取り組まれてきた。

  2. たばこ対策における今後の検討課題

     「たばこ行動計画検討会報告書」がとりまとめられた当時は、成人喫煙率が漸減するとともに、たばこ消費量頭打ちの状況であったが、最近、若年者(特に女性)喫煙率の上昇、たばこ消費量の拡大、たばこ関連疾患による死亡者数の増大、これに伴う医療費等が問題となってきた。平成9年版「厚生白書」は、「喫煙習慣は個人の嗜好の問題にとどまるのではなく、健康問題であることを踏まえ、たばこ対策を一層推進することが求められている」と記載し、また、公衆衛生審議会により、今後の生活習慣病対策において、たばこ対策を積極的に推進すべきであると報告された。
     さらに、喫煙習慣とニコチンの依存性との関連や、たばこ煙の発がん性等の危険性、低タール化に伴う健康影響について、国際知見や対策に変化もみられることから、わが国においても、これらの新しい動向を考慮して今後の管理方策を検討するなど、適切な対応を図る必要がある。

  3. 検討会の開催

     今後のたばこ対策のための具体的な方策について提言を行うため、幅広い分野からの学識経験者により構成される(別紙1参照)厚生省保健医療局長の私的検討会として、「21世紀のたばこ対策検討会」を設置する。

  4. 日 程

     第1回目は、平成10年2月24日(火)10:00〜12:00厚生省特別第一会議室(7階)にて開催予定。なお、開催頻度は、月1〜2回程度の予定。

  5. 事務局

     保健医療局地域保健・健康増進栄養課を事務局とする。

  6. 会議の公開等

     会議は原則公開とする。


参考



(別紙1)

21世紀のたばこ対策検討会委員名簿

(敬称略 50音順)

内 山 充 (財)日本薬剤師研修センター理事長
大 河 喜 彦 日本たばこ産業株式会社取締役(科学・環境統括部長)
川 口 順 子 サントリー株式会社常務取締役(生活環境部長・品質保証部担当)
小 池 昭 彦 (社)日本医師会常任理事
幸 田 正 孝 (社)全国社会保険協会連合会理事長
五 島 雄一郎 東海大学名誉教授、日本禁煙推進医師歯科医師連盟会長
島 尾 忠 男 (財)結核予防会会長、たばこと健康問題NGO協議会会長
富 永 祐 民 愛知県がんセンター研究所所長
仲 村 英 一 (財)医療情報システム開発センター理事長、WHO執行理事
野 中 ともよ ジャーナリスト
坂 東 眞理子 埼玉県副知事
ビル トッテン 株式会社アシスト代表取締役
松 本 恒 雄 一橋大学法学部教授
水 野 肇 医事評論家
矢 崎 良 雄 東京大学医学部教授
柳 田 知 司 東京慈恵会医科大学客員教授
山 崎 正 和 東亜大学大学院教授

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Feb.17, 1998