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![]() 仕事は山積しているのですが,やる気がしない(<またか)ので,今日一日は読書デーにしてしまいました。 読んだのは「イントラネットクーデター」(江波戸哲夫,祥伝社)という本です。小説の形態をとっていますが,イントラネットの入門書という感じの本です。 文芸作品としては極めて陳腐な内容ですが,この本を読むと,企業においてイントラネットがどのように運用されているか,導入することによって生じるメリット・デメリットにはどのようなものがあるかが具体的に分かります。地区の小中学校へのイントラネット導入を目前に控えている今,とても興味深く読み進めました。 ストーリーは,社の現状に不満を持つ有志が,新たに導入されたイントラネットを利用して社内クーデターを引き起こすというものです。メールや掲示板の活用について,全社員に自由な権限を与えたことにより,それまで表に出なかった上層部への批判が噴出し,彼らの思惑通り社は混乱に陥りました。 これに類することは,中学校ならば大いに考えられることだと思います。 先日訪れたI中学校では,まだ正式運用はされていませんが,自由に利用できるメールシステムや掲示板などが用意されていました。最初のうちは子どもたちも勝手が分かりませんから,教師が想定した範囲内で活用するでしょう。しかし,私たち大人よりもはるかに柔軟な頭脳を持つ子どもたちのこと,やがては予想もつかないような使い方を見つけだすに違いありません。大人達のコントロールが効かないところまで暴走する可能性だってあると思います。 例えば匿名アドレスを使った嫌がらせメールとか掲示板荒らしなどは当然起こりうるでしょう。私のところに嫌がらせメールが殺到したり,掲示板に不満の声が書き込まれていたりしたら,登校拒否になってしまいそうです。 もしそのようなことが起こったとき,冷静に対応し,見守っていく度量があればよいのですが,私には自信はありません。 だからといって慌ててシステムを改変し,封じ込めてしまうような行為は愚の骨頂だと思います。しかしながら,最初からかなりの制限を設け,何もできなくしてしまうことにも抵抗を感じます。 そうするとやはりこれはシステムをどう運用するか云々よりも,モラルの面の指導によって解決すべき問題なのでしょうか。 ネットワークの利用について,「授業でどのように活用していくか」ということばかりに私は関心を向けてきましたが,それだけでは駄目ですね。ネチケットなど,もっと基本的な問題についてもきちんと考えておく必要があることを痛感されられました。 いつも子どもたちの顔色を窺い,すべてにおいて物分かりの良い教師にはなりたくありません。子どもたちと激しく対立してでも,絶対に譲れないことだってあると思うのです。 |
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