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「トラブルと業者のサポート」の巻 その2


 トラブルの対処法(4月10日)

 コンピュータ教育ガイドブックの作成作業は,いよいよ最後の項目「よく起こるトラブルとその対処法」にとりかかりました。もう少しで終わりです。

 今度の連休に細かい部分の修正や加筆,若干の編集作業を行えば完成です。

 来週先生方に提案し,了承されれば,本年度のコンピュータ教育がいよいよスタートします。

 「よく起こるトラブルとその対処法」は,これまで日誌に書いてきた数々の「事件」を載せるわけですが,これらの内容は,ほとんどすべて,その都度先生方に紹介してきている(もちろん日誌とはちがった書き方ですよ)ので,それらを若干修正しながら編集するだけです。

 ですが,実を言うと,これまで書き留めてきた「よく起こるトラブルとその対処法」が,実際に先生方の役にたつかどうかは,ちょっと自信がないのです。

 たとえば,日頃こういう会話をしているのですが,

A先生「CドライブがFDDということは分かったけど,じゃあAとかBっていうのは何?」
fukufuku「AドライブとBドライブはハードディスクです。」
A先生「ハードディスクって?」
fukufuku「...本体の中にある大きなFDのようなものです。」
A先生「?」
fukufuku「...windowsとか一太郎とかがその中に入っています。」
A先生「???」


 このようにパソコンに関する基本的な知識がほとんどなく,市販の教育ソフトの操作ぐらいしか行ったことがない先生方が,コンピュータを操作,たとえばエクスプローラを操作して「トラブルの対処法」を実行することはとても困難なようです。

 ですから,授業には直接結びつかないけれど,windowsの基本操作の研修会も一度行っておく必要があるのではないかと,最近は考えています。






 すっぽかし(5月2日)
 先日の職員研修の際に発覚したベ××セ「マ××××ク」のネットワーク機能の不具合を,今日の午後から直しに来ていただくはずだったのですが,業者の方は来ませんでした。

 事前連絡もありませんでした。

 どうやら,先日の約束を忘れてしまったようです。

 新年度になってからは,私の学校では,まだほとんどコンピュータ室が使われていないのですが,今日は珍しく使う予定のクラスがあったのです。それを中止にしていただいて,わざわざ空けておいたのに,すっぽかされました。

 今日私は,午後は教室で授業を行っていたので,もしかしたら私が知らないうちにやってきて,知らないうちに帰ってしまった可能性もありますが,1時間ごとにコンピュータ室をのぞいていたし,他の先生も,業者の方を見かけていないようなので,やはり,来ていただけなかったと思います。

 業者の方には,本当なら代金を取られるような作業をサービスしていただいたり,無理をお願いすることもあるので,良好な関係を続けていたいのですが,こういうのは困ります。ここの業者とは,コンピュータが導入される以前からつきあいがあるので,馴れ合いになってしまっている部分があるのかも知れません。

 とはいっても,やはり業者さんには強い言い方はできないと思います。

 連休明けに,優しく電話してみます。





 導入業者のサポート体制6(5月7日)
     −すっぽかしの理由−

 学習指導用ソフト「マ××××ク」のネットワーク機能の不具合を直していただく約束をすっぽかされた件について,本日,業者さんから連絡がありました。


 「2日にお伺いするはずだったのですが,実はマ××××クが2日にバージョンアップされまして,それがこちら(業者)に届いたら,インストールに伺おう思いまして...。」とのこと。

 どうやら,業者さんが,ネットワーク機能の不具合の原因を調べようとして,メーカーに問い合わせたところ,設定ミスではなく,プログラム上の不具合が原因だったことが分かったようです。それで,バージョンアップ版が届くまで,来校を見合わせたというのが真相のようです。

 それならそれでいいのですが,来校を見合わせることについて,事前の連絡が一言もありませんでした。それに今日の電話でも,ここまでの会話の中で,すっぽかしたことについては,一言も謝っていただけません。(どうやら迷惑をかけたとは思っていないらしい)

 だんだん腹が立ってきたので,
「こちらに来ていただくときは事前に連絡していただけますよね。」
「授業の予定がありますから!」
「この前も,授業を組まずに午後からコンピュータ室を空けて待っていたのです!」
と少し強い口調で言いました。

そしたら,
ああ,連絡が遅れてしまってスイマセン。
とのことでした。

 それを言うなら,「遅れて」じゃなくて,「忘れて」じゃないですか?

 ちょっとしたことだけど,とても不愉快な電話でした。


 それから,今日は第3回目のパソコンクラブがありました。
 先週に続いてお絵かきソフトの練習をしました。

 先の見通しはたたないのですが,当面は,グラフィックやワープロやWINDOWSの操作のごく基本的なことを地道にやらせてみようかなと思っています。

 何か高度なことをやるにしても,好きなように自由に使うにしても,パソコンとはどんなものかがある程度分かっていないと,結局何もできずに終わってしまうのではないかと思ったからです。(こういう発想をするところに私の頭の固さが表れていますね。)

 1学期は,2学期からの活動に向けて,力を蓄える期間にします。どうでしょうか。





 2年目のトラブル(5月13日)
 5月になって,コンピュータ室の方もぼちぼち使われるようになってきました。
 そろそろ実際の授業の様子も報告できそうです。

 昨年度はマンネリ化を避けるため,特別の理由がない限り,同じトラブルを何度も日誌の中で取り上げることは避けてきました。実際に起こったトラブルをすべて取り上げると,毎日同じような日誌になってしまいます。(その方が書く方はラクだけど。)

 さて,2年目を迎えた今年はどのようなことが起こるでしょうか。もしかしたら,昨年度の繰り返しになってしまうかも...。

 今日はこんな事が起こりました。

 (読者の方も原因を推理してみてください。)
 算数の授業でコンピュータを使用しようとしたS先生とG先生が,サーバーを立ち上げ,続いて教師用コンピュータのスイッチを入れたところ,教師用パソコンの画面が真っ暗なままで,何も表示されなかったとの報告がありました。

 これは,ディスプレイの電源が切ってあったせいではないかと思い,たずねてみたところ,ディスプレイの電源はついていたそうです。

 H先生(パソコン歴2年)に応援を頼んで調べてもらったとのことだったので,H先生に状況をたずねてみました。

 H先生の話では,メモリカウントは行われたにもかかわらず,その後パソコンの動きが止まってしまったそうです。それから,サーバーにインストールしてあったOCRソフト「読んde!!ココ」が何故か起動していたそうです。

 「うーん。」
 聞いただけでは原因が分かりませんでした。これは深刻なトラブルかも知れないと思いながら,コンピュータ室に行き,調べたところ,原因はこれでした。「読んde!!ココ」は何かのはずみで起動してしまったようですね。

 このトラブルは,昨年度何度も起こっていました。

 先日,作成したコンピュータ教育ガイドブックには,ディスプレイの電源の件は載せておきましたが,こちらは漏らしてしまいました。S先生達は,せっかくガイドブックを参照しながら原因を調べてくれたのに,私の記載漏れが原因で分からなかったのです。

 こういうちょっとしたことが原因で,授業が潰れてしまうわけですから笑い事では済まされません。反省しました。

 早速明日にでも先生方に報告いたします。





 削除できない事件(5月16日)
 理科の授業で,ベ××セの学習指導用ソフト「マ××××ク」を使いました。

 使用したプラグラムは「太陽高度と気温」です。このプログラムは,自分で調べた観察結果(天気,気温,太陽高度)を入力することにより自動的にグラフが作成され,1日の気温の変化や天気による気温の違い,太陽高度と気温の関係などを調べることができます。

 某CAIソフトだと,実際に観察を行わなくても,プログラムに従って学習を進めていけば知識が身に付くようになっているのですが,このプログラムでは,観察した結果をグラフ化し他のデータと比較表示する機能しかありません。

 コンピュータはあくまで,日頃の学習を手助けするための一つの道具ということで,グラフは自動作成されても,考察するのは子どもたち自身が行わなければならないし,誤ったデータを入力すると誤った結果が導き出されます。それが,このプログラムの最大の長所だと思います。


 さて,この「マ××××ク」ですが,授業を行っている最中に困ったことが起きました。先日(4月28日)職員の研修会を行ったのですが,そのときのネットワーク関連のデータが残ったままなのです。

 「マ××××ク」のネットワーク機能の一つに,「メモツール」というものがあり,「メモツール」で作成したメモはネットワークで接続された他のコンピュータの「掲示板」に表示できるようになっています。前回の研修会で職員が適当にメモを書き,送信しあっていたのですが,そのメモが「掲示板」に残ったままだったのです。

 授業そのものには影響ありませんが,これはかなり恥ずかしい事態です。
 画面を見渡しても,掲示板に貼り付けられたメモを削除するボタンがありません。マニュアルを見ても,メモを削除する方法が書いてありません,というか,マニュアルを一生懸命読んでみましたが,削除する方法を見つけることができませんでした。サーバーを見れば何とかなるかもしれないと思い,一応サーバーのフォルダも見てみましたが,何がなんだかさっぱり分かりませんでした。

 それから,もう一つ困ったことがありました。「メモツール」で作成したメモは一時的に自分のパソコンの作業用画面に貼り付けておくこともできるのですが,2台のパソコンでは,そのメモが画面に表示されたまま(もしかしたらバグかも)になっていたのです。そのせいで画面の一部が隠れてしまい,作業ができませんでした。ドラッグしてどかすこともできず,こちらも削除する方法がマニュアルに記載されてなかったので困ってしまいました。

 5月2日に来ていただけるはずだった業者の方はまだ来校していません。早く何とかしてほしいです。




 ATOKの相性(5月17日)
 日頃お世話になっている地元の業者さんが来校しました。すっぽかしの業者さんとは別の方です。(私の学校では地元の業者をはじめとして3社の業者さんにお世話になっています。)

 ベ××セ「マ××××ク」と「ATOK9」との相性が悪いので,ATOK9を「MS−IME」に変更するとのことでした。私の学校では,昨年「キッドピクス」とATOK9との相性が悪いとのことで,すでにMS−IMEを使用していたので,結局業者さんは何もせずに帰っていきました。

 ATOKとソフトウェアの相性の問題は,時々耳にするような気がするのですが,どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。相性とはいったい何なのか,不思議です。どなたかご存知の方がいらっしゃたら教えていただけませんか。


 それから,シャープの学習指導用ソフト「スタディタイム」は,WINDOWS版がうまく動作しないとのことで,DOS版が導入されていたのですが,近々WINDOWS版が正式にリリースされるようです。私の学校では,WINDOWS版を無料でインストールしていただけることになりました。ありがたい話です。

 でも考えてみれば,もともとWINDOWS版が導入されるはずだったわけですから,タダなのは当然かも知れません。何しろスタディタイムは,教材ソフトの「スーパーCAI」を含めて,一台あたり十数万円もするのです。開発の遅れが原因でDOS版を導入したのに,このままずっとDOS版を使わなければならないというのは理不尽です。業者さんありがとう。

 あれっ,この件は内緒の話だったかな?

 DOS版「スタディタイム」を導入している学校の先生方,この日誌はフィクションですので,「無料」という話は信用なさらないようお願いいたします。

追記:
ATOKの相性の問題は,遠藤さんのプロクラ日記(5/20)にて,解説していただきました。







 知らないうちに来校(5月30日)

 今日私が知らない間に,以前約束を破ってすっぽかした業者さんが来校したそうです。

 「マ××××ク」のバージョンアップ版(バグ修正版)をインストールしたとのことでした。問題点は解決されたのでしょうか。

明日にでも確かめておかなくては...。





 トラブル予防(6月5日)
 授業がないときのコンピュータ室は私の書斎です。(内緒!)

 冷暖房完備の静かなこの部屋で仕事をすると,雑然として騒々しい職員室でやるときの何倍も仕事がはかどります。

 今日も空き時間にコンピュータ室で仕事をしていたら,K先生のクラスがやってきました。算数のCAIソフトで授業の復習を行うとのことです。

 そこで,ソフトを使用する際の注意事項をK先生に説明しながら,子どもたちの様子を見ていたのですが,びっくりしたのは,間違えて違うソフトを起動してしまった際に,いきなり電源を切ってしまった子どもがいたことです。

 「起動中はいきなり電源を切ってはいけない」という,こんな基本的なルールが浸透していなかったのはショックでした。

 思わず叱ってしまいました。

 でも考えてみれば,「途中で電源を切ってはいけない」という指導は,トラブルがあったクラスでしか行われていないのかも知れません。これまで一度もそういう経験がない子どもが,何気なく電源を切ってしまったとしても責められません。

 トラブルが起こった後に指導するのではなく,トラブル予防のための指導も,もう少し丁寧にやっていく必要があるようです。


 それから今日は,もっと大きなできごとがありました。

 授業後に電気設備点検のための停電があったのです。職員室の連絡黒板に記入されていたのですが,うっかり見落としていました。

 停電になってしばらくしてから,コンピュータ室のことをふと思い出し,駆けつけたのですが,運悪く,サーバーも教師用パソコンも電源スイッチが入ったままでした。

 コンピュータ室の戸締まりや,サーバーと教師用パソコンの終了操作は,その日の最後に授業を行ったクラスの担任が行うことになっているのですが,授業後に会議などがあってあわただしい時は,授業終了直後に行わずに,夕方になってから行う場合もあります。今日もそのつもりだったようです。

 停電が終わったあと,サーバーと教師用パソコンの起動チェックを行いました。

 正常に起動したようです。一安心です。



 かねてからの疑問なのですが,ハードディスクにアクセス中でなければ壊れることはないのでしょうか。あるいは,ソフトもハードも何も立ち上げずに”お休み状態”のときであれば大丈夫なのでしょうか。

追記:
遠藤さん,コンピュータの電源切断に件で,プロクラ日記(6/6)にて,図解入りで丁寧に解説していただきありがとうございます。





 新製品のトラブル(6月13日)
 今年2月末に発売されたベ××セの学習指導用ソフト「マ××××ク」(今日から伏せ字扱い!)で,またまたトラブルが発生してしまいました。

 3年生のR先生のクラスで算数のプログラムを使用中に,3台のパソコンがフリーズしてしまったのです。

 20台のうちの3台ですから,かなり発生率が高いと思います。プログラムのバグではないでしょうか。

 つい先日,バージョンアップ版(バグ修正版)をインストールしていただいたばかりだというのに,いったいどうなっているのでしょうか。早速来週初めにでも業者さんに連絡するつもりです。

 今回のトラブルは,幸いにも”CTRL+ALT+DEL”で,プログラムを強制終了させることができたので,その手順を3年生の先生方に知らせておきました。


 午後から,隣のM中学校のコンピュータ担当の先生が来校しました。6月19日に私の学校でコンピュータ研修会を開く予定になっているので,その下見をしたいとのことでした。

 M中学校には,現在PC9801VM2(8年前の機種でHDなし)が導入されているのですが,今秋,新機種が導入されるので,WINDOWS95に慣れることを目的とした研修会を開くそうです。

 予定している研修内容は,マウスの操作,ソフトの起動と終了,ウィンドウのサイズ変更や移動等の基本操作の練習です。

 研修時間は70分程度なので,ほんの少しパソコンに触れる程度の事しかできないですが,日頃WINDOWS95を使用している教員はまだそれほど多くないので,たったこれだけの研修でもそれなりに意味はあると思います。(ちなみに,昨秋私たちの学校にコンピュータが導入されたとき,WINDOWS95を操作したことがある教員はわずか3人でした。)

 ところで,6月29日に予定されている私たちの研修会については,いまだ研修内容が決まりません。

 少々焦り気味です。






 ミニ新聞づくり(6月16日)
 今週土曜日の授業参観に向けて,ミニ新聞づくりを始めました。

 新聞の大きさは,記事全体を一目で見渡せるよう,ディスプレイ一画面分の大きさとしました。横全角32字×縦15行の480文字分になります。その中にタイトルやカット・写真なども組み込みますから,文章(記事)の量は300字前後でしょうか。

 内容は,新聞・テレビのニュースや,家や学校でのできごとの中から,印象に残っていることを自由に書かせました。子どもたちが考えてきた記事は,家で飼っているハムスターなどペットに関する話題が最も多く,クラスの約4割(15名)を占めました。次に多かったのがプロ野球などのスポーツ関係の話題で,約2割(8名)でした。新聞・テレビのニュース等の時事問題に触れた子どもは,わずか1名(愛知万博について)でした。小学生ですから,やはり身近なできごと以外には,あまり関心が向かないのでしょう。

 神戸の事件について(家で下書きを)書いてきた子どもが2名いましたが,興味本位という感じだったので,やめさせました。担任による言論統制ですが,こういう異常な犯罪を取りあげて,いたずらに子どもたちの感情を揺さぶりたくなかったし,まじめに取り扱うにしても子どもにはちょっと荷が重すぎる話題だと思ったからです。

 2名の子どもたちには,「今度の授業参観は,みんながニコニコ楽しめる時間にしよう」と話して,話題を変えてもらいました。


 さて,作業の様子ですが,今日は思い切って2時間(45分×2)を新聞づくりに費やしました。そのうち,最初の20分で,日本語入力の仕方の復習や新聞の形式の説明を行い,残りの70分を子どもたちの作業の時間に当てました。

 子どもたちはとても張り切って新聞づくりに取り組みました。

 ですが,思ったよりずいぶん時間がかかりました。

 一応,日本語入力は全員ができるのですが,まともに文章を入力した経験があるのは,昨年度私が受け持ったクラスの子どもたちだけです。他の子どもたちは,自分の名前や作品のタイトルなどの短い言葉しか入力した経験しかありませんから,色々とまどうことも多かったようです。

 おまけに保存操作のミスで,入力した文章がすべて消えてしまった子どももいたりして,なかなか大変でした。

 20台しかパソコンがないので,2人1組で1台のパソコンを交替で使用させたのですが,結局どの子も半分程度しかできませんでした。計算してみると,お絵かきソフトでタイトルやカットなどを作成する時間をのぞくと,300文字の入力するのに60分ぐらいかかるようです。

 予定では,今日の2時間でほぼ完成させるつもりだったのですが,あと2時間(90分)ぐらい必要です。


 困ったなあ。あと2時間か。
 先月行われた野外学習の準備等で,すでに授業の進度がかなり遅れてしまっているのです。
 でも仕方ないな。



 MS「NetMeeting」に関するアドバイスをいただき,ありがとうございます。早速私のパソコンにインストールした「NetMeeting」を調べてみたところ,TCP/IP以外のプロトコルも使えるようなので,うまくいくかも知れません。早速試してみます。





 ミニ新聞づくり2−データ消失事件−(6月18日)

 一昨日から始めたミニ新聞づくりですが,昨日も今日も行いました。

 昨日,授業開始時に確認したところ,全部で5人の子どもの文書データが消失してしまっていることが発覚しました。(一昨日の授業の最中に発覚した子が3名いるので,データを消失した子は全部で8名です。)

 一昨日2時間もかけて入力したのに,また一からやり直しということで,子どもたちはさぞかし落胆しているだろうと思いましたが,そうでもないようです。

 どの子もケロッとしていました。ショックを受けているのは私だけで,子どもたちは再度入力作業を行うことをあまり苦にしてないようです。むしろ楽しんでいる様子すら見受けられます。


 子どもたちに事情を聞いたところ,
  • 二人とも同じ文書名で保存したため,最初に入力した子どもの文章が上書きされてしまった。
  • 作業を交替する際,文書を保存しておくのを忘れてしまった。
 など,二人で一台のパソコンを使用しているために生じた誤操作が主な原因でした。

 他に,
  • 作業中に間違えていくつものウィンドウを開いてしまい,それらをすべて同じ名前で保存してしまったため,データが消えてしまった。
 という子どももいました。新規作成した文書は「文書1」「文書2」…などの記号で表示されるので,どれが”本物”か,見分けがつかなかったようです。

 保存の手順と「上書き保存」の意味を再度説明するとともに,自信がないときは上書き保存せずに,文書名を変更して保存するようにさせました。

 以後,保存操作の失敗や保存忘れによるデータ消失はなく,順調に作業を進めることができました。


 文書に組み込む写真は,私がスキャナから取り込み,イメージファイルを作成し,子どもたちに渡しました。スキャナがサーバーに接続されているので,作業は極めて簡単です。取り込んだイメージをそのままサーバー内にある個人用フォルダに保存してやるだけです。写真一枚につき所要時間1分程度でした。


 最後に,家庭で発表の練習ができるよう,出来上がった作品を印刷し,一人一人に持たせました。

 途中で失敗もありましたが,4時間で全員が作品を完成させることができました。

 授業参観の準備は整いました。一安心です。





 導入業者のサポート体制7−台風の中の来校−(6月20日)

 午前9時30分,台風で大雨の中,業者さんが私たちの学校に徒歩で来校しました。

 上から下まですっかりずぶぬれの状態でした。

 実は先週,私が不在の時に,何かのバージョンアップのために20日に来校したいとの,業者さんからの伝言を受けていたのですが,私はてっきり,以前約束をすっぽかした業者さんだと思っていたので,確認の連絡もせずにほったらかしにしておきました。

 ところが,来校したのは,私の知っている方ではありませんでした。

 用件をたずねてみたところ,教育用ネットワーク「PC−XXXX」のバージョンアップをしたいとのことでした。ということは,どうやらはるばる横浜からやってきた方のようです...(汗)

 今回どんな点がバージョンアップされたかをたずねてみたところ,ビデオプロジェクタへの出力が低下することがあるので,その点を強化したとのことでした。

 あっ,やはりそうだったのですね。

 今年の1月29日に,わざわざ横浜の開発部?から来ていただいて,4人がかりで調査し,直していただいたのですが,その後も調子が悪かったので,どうもおかしいと思っていました。

 他には例がなく,私の学校だけで起こる症状とのお話でしたが,バージョンアップ版が出たということは,やはりプログラムの不具合だったのですね。

 まあ,正直言ってすでにあきらめていた状態だったので,思わぬ儲けものをしたような感じで嬉しかったです。

 作業は,11時までの約一時間半で終了しました。すぐに別の学校に行かなければならないとのことで,お茶も飲まずに,大雨の中を徒歩で帰っていきました。本当にご苦労様です。



 それから,地元の業者さんに,MS「NetMeeting」のセットアップの件をお願いしてみたところ,二つ返事で快く引き受けていただきました。近日中に時間を見つけて,セットアップに来ていただけるとのことです。

業者さんありがとう!

もしかしたら,自力でできるかもしれないと思い,一応やり方をたずねてみましたが,やはり素人には無理だろうとのことらしく,あまり丁寧には教えていただけませんでした。

fukufuku「やはり設定は難しいのですか。」
業者さん「ええ,アイピーなんとか(忘れました)を設定しなければなりません。それからサーバーの方も・・・(???)」

fukufuku「ああ,そうですか。ずいぶんややこしいのですね。では,よろしくお願いします。」





 授業参観にて−データ消失事件2−(6月21日)

 授業参観でした。子どもがたちが4時間かけて作成した「ミニ新聞」の発表会です。

 ワープロの編集画面に「ミニ新聞」を読み込み,その画面をそのままスクリーンに拡大表示しながら(注),発表させることにしました。

 水曜日に全員の作品が完成し,木曜日に最終確認をさせ,家でも発表の練習をさせたので,今日の発表会はバッチリ...


 ...ではありませんでした。え〜ん!(泣)


 授業の途中でAくんとBさんが私のところに来ました。Aくんの作品が無くなってしまったとのことです。

 というか,ファイルはちゃんとあるけれど,不思議なことに,ファイルの中身が,一緒に作業したBさんの作品になってしまっているとのことです。

 あれれ!?
 どちらのファイルを開いても,Bさんの作品が表示されます。(汗)

 Aくんに確かめたところ,木曜日の最終確認の時点でデータを消失したことに気づいていたそうです。ですが,Aくんがそのことを私に連絡したのは,自分の出番になってからです。

 「どうして今まで黙っていたの!?」と思わず問い詰めたくなりましたが,なにしろ授業参観の真っ最中です。焦りと怒りと困惑をぐっとこらえて平静を装い,とりあえず対応策を考えました。

 幸いにも,家庭での練習用にと,プリンタから出力した原稿があったので,それをスクリーンに拡大表示して発表させました。


 授業参観が終わり,保護者の方々が帰ったあと,Aくんを呼びました。

 「木曜日に気づいていたのに,どうして黙っていたの!!!」

 「すでに印刷を終えていたので,(データが)無くても困らないと思ったから黙っていました。ワープロの画面を,そのままスクリーンに表示するとは知りませんでした。」

 あれぇ。言ってなかったっけ?

 注)教育用ネットワークPC-XXXXの機能を使って,パソコンの画面をスクリーンに表示させます。


 思わぬトラブルがあったものの,無事授業参観を終えることができました。
 保護者の方々の関心も高かったようです。参観の時間が終わった後も,学習指導用ソフトを操作している子どもたちの様子を熱心に見ている方が数名いました。






 地元の業者さんの支援(7月3日)

 地元の業者さんにMS「NetMeeting」をセットアップしていただきました。

 「NetMeeting」は,MS「インターネットエクスプローラVer3.02(IE)」に付属しているソフトウェアで,インターネット電話やチャット,ホワイトボードなどの機能があります。

 同じ地区のK小学校が,無料でセットアップしていただいたという話を伺っていたので,私も軽い気持ちでお願いしたのですが,なかなか大変な作業だったようで恐縮しています。2人の方に来ていただいたのですが,それでも1時間半もかかってしまいました。


 MS「NetMeeting」そのものの話は次の機会に譲るとして,今日は,このような作業()を無料でやっていただくことの是非について考えてみました。(注:「NetMeeting1.0」をインストールし,各クライアントにTCP/IPを設定したそうです。それから,IEも3.02にバージョンアップしていただきました。)

 出入りの業者さんに,このような作業を無料でやっていただいくことに対しては,おそらく賛否両論あるでしょう。

 同業者の方は,こうしたことを「けしからん!」と思われるかも知れません。本来なら数万円あるい数十万円もの作業料をとられるはずですし,このような馴れ合いが日常的に行われると,他の業者が入り込む余地が無くなってしまう恐れもあります。官民癒着に結びつくと心配される方もいらっしゃるかも知れません。

 ですが,私達にとっては,こういうかたちでご協力いただけることは本当にありがたいことです。

 私はこういうことも民間ボランティアの一つとしてとらえています。

 我が国の学校教育の現状や今後の学校教育の在り方を考えたとき,色々な分野において専門的な知識を持っている方々に協力していただくことは,大変望ましいことだと私は思います。

 特にコンピュータ教育については,人材的にも予算の面から考えても,私達だけでできることには限りがありますから,こういうかたちで民間の方の協力が得られることは大変ありがたいことです。現にアメリカでは,全米の小学校をインターネットで結ぶ「NetDay」キャンペーンがボランティアベースで行われていますし,我が国でも,「こねっとプラン」というプロジェクトに多くの民間人が参加しています。例えばNTTは,「こねっとプラン」参加校のHP作成を支援する活動を全国規模で繰り広げています。


 協力していただく方が出入りの業者さんであっては,やはりまずいのでしょうか。全く利害関係のない方からの協力でなければならないのでしょうか。

 私はむしろ学校の実状を詳しく知っている地元の業者さんに快く協力していただけることが,最も望ましい姿ではないかと思うのです。

 こういう考え方って,やはり受け入れられないのかなあ。




スイッチが分からない(7月25日)

 水泳指導を終え,帰る準備をしていたら,同じ学年のM先生に呼びとめられました。コンピュータの練習をしていたら変なメッセージが表示され,うまくいかなかったとのことです。

 M先生は,この4月に転勤してきた方でパソコン初心者なので,私がお手伝いして2度ほど授業をおこなったのですが,それがずいぶん心苦しかったようで,この夏休みに一人で練習をしていたのでした。

 さっそく,M先生が書き留めておいたメッセージを拝見したところ,それはクライアントがサーバーに正常に接続されていないときに表示されるメッセージでした。おそらく,サーバーを立ちあげる前に,クライアントを起動させてしまったのでしょう。

 その旨を話したところ,M先生は,間違いなくサーバーを先に立ちあげたというのです。そこで,いっしょにコンピュータ室に行き,M先生がおこなった手順を確かめてみることにしました。

 すると,やはりサーバーではなく,クライアントである教師用パソコンを先に起動させていたのでした。というか,知らず知らずのうちにクライアントを先に立ち上げていたのでした。

 M先生は,ディスプレイのスイッチをパソコンのスイッチだと勘違いしていたようで,パソコンのスイッチのつもりでディスプレイのスイッチを切っていたため,パソコンのスイッチは,最初から”ON”の状態になっていました。そうすると教卓にあるメインの電源スイッチを入れると,まっさきに教師用パソコンが起動してしまうのです。

 そして,パソコンのスイッチだと思いこんでいたディスプレイのスイッチは,当然のことながら”OFF”になっていました。ですから,画面には何も表示されないため,知らず知らずのうちに教師用パソコンが起動していることには気付かなかったのでした。


 今日のこの一件で決心がつきました。各種機器のスイッチ類のところに,注意事項を記したシールをペタペタ貼ることにします。

 これまでずっと先生方には,試行錯誤をくり返しながら,徐々に手順を覚えていただければよいと思って,パソコン周りには何の表示も注意書きもしておかなかったのですが,やはり,「教師用パソコンのスイッチ」「サーバーのスイッチ」「触るな!」など,明示しておいたほうが良いようです。

 つくづくそう思いました。






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