話題で選ぶ運営日誌

「トラブルと業者のサポート」の巻 その3



 サーバーが死んだ!?(9月11日)

 最近人気がでてきたコンピュータ室(昨日の日誌)ですが,今日はとんでもないことが起こってしまいました。


 空き時間に職員室で仕事をしていたら,コンピュータ室で授業を行っていたY先生から,「サーバーを立ち上げようとしたが,いつまでたっても画面は真っ黒なままで,ピーという変な音が出る」との報告を受けました。

 これまでの経験だと,それはFDがセットされた状態で電源を入れた場合に起こるトラブルです。NEC98シリーズの場合,FDをセットしたままコンピュータを立ち上げようとすると,HDではなくFDDから起動しようとします。ところがそのときFDがシステムディスクでない場合,警告音が出ることがあります。

 そのことをY先生に伝えましたが,どうもあまりよく分かっていただけないようなので,私も一緒にコンピュータ室に向かいました。


 コンピュータ室に入り,早速サーバーを見てみました。

 ところが,FDなどセットされていません。それなのに,警告ブザー(私が命名)が出ています。

 何度リセットしてもだめです。ピーピー音が出るばかりで画面は真っ黒です。メモリチェックはしますが,そこから先に進みません。


 結局3分後には,私の手には負えないトラブルであることが判明しました。


 サーバーが使えなければ,スタンドアロンで使えば良さそうなものですが,私の学校のコンピュータは,起動時にサーバーのプログラム(簡単メニュー)を読みにいくように設定してありますし,導入されているソフトの半数近くは何らかの形でサーバーに関連づけられています。スタンドアロンでは,事実上使いものにならないほどサーバーに依存しているのです。


 職員室に戻り,上司に報告し,早速業者さんに来ていただくことにしました。業者さんへの連絡は上司の方からしていただけるとのことだったので,私は席を外し,再度コンピュータ室に行き,周辺機器の接続状況などをチェックしたりしました。

 しばらくして職員室に戻り,上司に経過をたずねたところ,「地元の業者さん」にお願いしておいたが,いつ来ていただけるか分からないとのことでした。

 地元の業者さんですか。うーん,大丈夫でしょうか。少々不安です。それに9月から地元の中学校に新機種が導入されたので,地元の業者さんはとても忙しいはずです。

 そこで,「地元の業者さんは忙しいようですし,今回のようなトラブルはおそらく地元の業者さんでは無理でしょう」と話し,業者さんの「本社」の方にお願いすることにしました。


 上司が電話をかけ,状況を簡単に説明した後,担当者と私との間で情報交換を行いました。

 トラブルが起こったときの状況と周辺機器の接続状況を話したところ,OS関連(NT3.51)のトラブルではなく,部品の劣化等による物理的な故障である可能性が高いとのことでした。復旧までにどれくらいかかるかについては,トラブルの程度によるので,とにかくサーバーをバラして調べてみないことには分からないとのことでした。

 その後スケジュールの調整をしていただき,ありがたいことに明日の午前中に来ていただけることになりました。


 とんでもない一日でした。





 恥ずかしすぎる結末(9月12日)

 昨日,突然サーバーが立ち上がらなくなってしまったため,多忙な業者さんに無理をお願いして,本日午前中に来校していただく約束を取り付けたのでした。


 11時過ぎに業者さんが来校しましたので,早速調べていただきました。

 昨日の日誌の中で私は次のように書きました。

 Y先生から,「サーバーを立ち上げようとしたが,いつまでたっても画面は真っ黒なままで,ピーという変な音が出る」との報告を受けました。

 これまでの経験だと,それはFDがセットされた状態で電源を入れた場合に起こるトラブルです。NEC98シリーズの場合,FDをセットしたままコンピュータを立ち上げようとすると,HDではなくFDDから起動しようとします。ところがそのときFDがシステムディスクでない場合,警告音が出ることがあります。


 ところが,FDなどセットされていません。それなのに,警告ブザー(私が命名)が出ています。



 ええ,確かにFDは入っていませんでした。

 ところが,MOが入っていたのでした。


 はい。そうでした。

 昨日の朝,私は,MOに保存しておいたファイルをサーバーにコピーする作業をしていたのですが,授業の時間が迫ってきたので,そのまま放置してコンピュータ室を後にしたのでした。そのことをすっかり忘れていました。

 いつもなら,サーバーは夕方まで終了させないので,FDやMOをセットしたままでも,このようなトラブルは起こらないのですが,昨日は4時間目に使用したM先生がたまたまサーバーを落としてしまったため,5時間目の授業でY先生が再度サーバーを立ち上げようとし,トラブルが起こってしまったのです。

 コンピュータの起動時にFDがセットされていると,FDから起動しようとすることは知っていましたが,MOでも同じなのですね。知りませんでした。

 いずれにしろ,MOをセットしたままだったことを忘れてしまっていたのですから,私の不注意です。


 職員全員に緊急連絡をし,無理を言って業者さんを呼びつけ,一年かけて築いてきた環境が崩壊するといかに大変かを力説し,さらにWeb上でも公開し,大騒ぎしたトラブルの原因は,単なる「MOの取り出し忘れ」でした。

 ごめんなさい。


 詳しい事情が分からない先生方からは,「今まで1年かけてこつこつやってきたことが無駄にならずに本当に良かったですね。」と声をかけていただきましたが,真相は私の大ボケが原因です。

 ごめんなさい。




 漢字・かな・全角英数(9月14日)


 夕方から学校に出かけ,同僚のO先生から頼まれていた作業を行いました。

 頼まれていた作業とは,夏休みのコンピュータ研修会でO先生たちが作成したホームページをコンピュータ室のパソコンで閲覧できるようすることです。

 作業内容としては,MOに保存されているデータをサーバーにコピーし,それをクライアントのブラウザのブックマークに登録するだけのことなのですが,これがなかなかうまくいかず大変な作業になってしまいました。

 うまくいかなかった原因は,ファイル名がすべて,日本語(漢字・ひらがな・全角英数)になっていたためでした。編集作業を日本語で行い,ファイル名の入力を半角英数で行うのは,確かに少々面倒なのですが,ファイル名に日本語を使うと,私の学校のようにTCP/IPを使ってアドレス指定(http://)にすると開けないケースがあるようです。

 また,アドレスを使用せず,ファイル指定(file://)にしてもネスケでは開くことができません。IEでファイル指定をしたときのみ,読むことができるようです。

 試行錯誤を繰り返した結果,このことを発見するまでにおよそ1時間も費やしてしまいました。


 これまでにも教育委員会あるいは個人レベルで作成したhtml資料では,ファイル名に日本語や半角かなが使われることが多かったのですが,私たちの地区の学校では,事実上IEが”標準”なので,それでもうまくいっていたようです。

 そろそろ半角英数に統一すべきではないかと強く思いました。





 お詫び(9月16日)

 朝,始業前の職員会議で,先週末の「サーバーが死んでしまった!?」お騒がせ事件(9/11,12)のお詫びをしました。

 あれだけ大騒ぎしただけに,さすがに「単なるMOの取り出し忘れでした。」とは言い出せず,「作業を途中で放置したままサーバーを離れてしまったため,再起動しなくなってしまいました。」などというずいぶん曖昧な言い方をしてしました。

 「MOを取り出し忘れた」の部分を,「作業を途中で放置したまま」との表現に置き換えてしまうところが,ちと情けないですね。ごめんなさい。


 でもまあ,とにかく,私のうっかりミスが原因だったことを伝え,併せて,本日から支障なく授業が行えるようになったことを連絡しました。


 さて,今日も3クラスが授業を行いました。これで2学期5日間で,のべ14クラス(時間)の利用です。盛況です。


 私のクラスでは,今日は授業とは関係ない教科外の時間を使って,コンピュータで遊ばせました。

 まずは,前回同様MS「NetMeeting」のチャット機能を使って,遊ばせました。先週は全員がチャット状態になるまでに約20分かかりましたが,今日は10分ほどで全員がチャットを始めることができました。まだ少しとまどっている子もいますが,ずいぶん進歩しました。

 相変わらず,少し気になることがあると,パソコン越しではなく,直接相手の所に行って話をしている姿には苦笑してしまいますが,まあそれも良いでしょう。

 次に,同じく「NetMeeting」のホワイトボード(ネットワーク共有できるお絵かきソフト)を使って,5目並べならぬ3目並べをさせて遊ばせました。離れたところにいる相手と共同作業ができる楽しさを味わってくれたのではないかと思います。

 最後に,パソコンクラブで使うためにインストールしたホームページ(HP)を見せてみました。自分たちと同じ小学生が登場するので,かなり興味を持ってくれたようです。

 できればクラスの子どもたちにもHPを作らせてみたいと考えています。技術的には私のクラスの子どもたち(5年生)なら何とかなると思うのですが,教科外の活動なので時間確保が難しいです。どうなるか分かりません。





 ネットワークドライブ解除事件(9月17日)

 今日もコンピュータ室はにぎやかでした。1時間目から5時間目まで,計5クラスが授業を行いました。

 コンピュータ室が5時間フルに利用されたのは,昨年9月の導入以来初めてです。これまでの1年間を思うと,なかなか感慨深いものです。


 1年生の授業も始まりました。おそらくほとんどの子が生まれて初めての経験でしょう。どんな様子でコンピュータに触っているかとても興味があります。空き時間に,担任の先生に遠慮しつつもコンピュータ室をのぞかせていただきました。

 使っていたソフトはスズキ教育ソフト「わくわくランド」でした。ゲーム感覚で楽しく学べる学習ソフトです。クリアした画面を見てもらいたくて,先生を呼ぶ声があちこちから聞こえてきます。

 それにしても1年生はかわいいですね。大きなオフィスチェアにちょこんとすわり,足をぶらぶらさせながら,みんな本当に楽しそうに取り組んでいました。


 今日もトラブルが2件発生しました。

 一つは,CD-ROMドライブが不調で,ソフトが起動しなかったとのトラブルでした。

 授業後にトラブルが発生したドライブを調べてみました。CD-ROMの出し入れを何回も繰り返しながら,データの読み取り状況をチェックしたところ,きちんと読み取ったり,読み取らなかったり,セットし直す度に気まぐれな反応をします。

 しまいにドライブから「ガガーッ」と異音が発生し,CD-ROMの表面に傷がついてしまいました。原因が分かりませんが,とにかく一度CD-ROMクリーナーで掃除してみようと思います。帰りに地元のパソコンショップにてクリーナーを購入しました。


 もう一つは,某学習指導用ソフトを使おうとした際,6台のパソコンで教材ファイルが読み込めなかったとのトラブルでした。

 このソフトでは,教材ファイルが入っているフォルダはサーバーに置かれ,各クライアント上ではネットワークドライブ(H:)が割り当てられています。ところが教材ファイルを読み込めなかった6台のパソコンは,いずれもネットワークドライブの設定が解除されていました。

 解決方法は,再びネットワークドライブを割り当ててやるだけなので簡単なのですが,知らないうちに解除されてしまったことが不思議でなりません。

 校内でネットワーク関係の設定をいじることができるのは私しかいませんが,まったく身に覚えがありません。それに子どもたちが間違えて解除してしまうことも,まずあり得ません。

 通常の解除操作以外に,何かの偶然で解除されてしまうことがあり得るのでしょうか。





 ファイルが消えた!事件(10月3日)

 今日は,授業後から8時過ぎまでベ××セの学習指導用ソフト「マ××××ク」のトラブル対策に追われていました。

 4年生のH先生のクラスの授業で,「マ××××ク」を使った作品づくりをしているのですが,とにかくトラブルが頻発するとのことです。

 発生したトラブルは,主にデータの保存・読み込みに関するトラブルです。「マ××××ク」は作成したデータの保存先に,FD,HD,ネットワークを選択できるのですが,どうやらその管理がうまくいっていないようです。

  1. フロッピーディスク(FD)に保存したはずなのに,ファイルが見つからない。
  2. FDに保存しておいたファイルを開いたら,中身が白紙(初期状態)になっている。
  3. FDに保存したはずなのに,なぜかハードディスク(HD)に保存されている。
  4. HDに保存されているデータ(画面上にファイル名が表示されている)をクリックしても,それを開くことができない。
  5. 作業中に時々フリーズする。

  1については,H先生と一緒に,問題が発生したパソコンで保存作業を繰り返したところ,何度めかの操作で,FDに保存したつもりのファイルが消えてしまいました。子どもたちが言ったとおりでした。通常の保存操作をしていて起こってしまうトラブルなので打つ手がありません。

 2については,今日は再現することはできませんでしたが,子どもたちが作成したデータを開いてみたところ,確かに”白紙”になっているものがありました。まだ何も入力していない状態で保存作業をするとは考えにくいので,やはり何かおかしなことが起こっているのでしょうか。

 3については,どうやら子どもたちの操作ミスだったようで,保存時に「複写」と書かれたボタンを押すと,指定した保存先(FD)だけでなく,デスクトップレーダー(HD内)にもデータが保存されるようです。

 4については,私とH先生が保存作業を繰り返しているときにも発生しました。原因不明です。エクスプローラから,データ情報が記されているファイルを見つけだし,それを削除することにより解決しました。このトラブルは,ただ単に幽霊ファイルが表示されているだけなら実質的は問題はないのですが,ファイルを開こうとしてクリックするとフリーズしてしまう場合もあるので,困ってしまいます。

 5については,H先生のクラスだけでなく,他のプラグラムを操作していても時々起こってしまいます。私たちの学校のパソコンのメモリは24メガなので,やはりメモリ不足が原因なのでしょうか。「マ××××ク」はずいぶんメモリを消費するようで,全体的に重い感じがします。


 それにしても,この種のトラブルの対策(あるいは原因究明作業)はとても面倒です。

 条件を一つ一つ変えながら何度も同じ操作を繰り返し,いつ,何をしているときに,どのような問題が発生するかを突き止めなければなりません。

 本当に疲れてしまいます。




 ユーザーインターフェース(10月4日)

 トラブル究明作業を昨日一緒にやっていたH先生と愚痴っていたのですが,教育ソフトを使っていて私たちが一番困るのは,教育ソフトにはWINDOWSの操作体系を無視した独自のユーザーインターフェースを持つソフトが多く,操作方法を覚えにくいことです。

 WINDOWSの操作体系に準拠したごく普通のアプリケーションであれば,起動して,簡単な編集を行い,印刷し,保存し,終了するくらいのことはマニュアルなど見なくてもできると思うのですが,独自のインターフェースを持つ教育ソフトでは,途中で操作のしかたが分からなくなり,頭を抱えてしまうことも少なくありません。

 たとえば昨日トラブッた「マ××××ク」などは,マニュアルを読まなければ,教材プログラムを起動させることすら誰にもできないと思います。

 「子どもが扱いやすいメニューを」ということで,各社それぞれに工夫しているのでしょうが,メーカーさんはとんでもない勘違いをしているように思えます。

 各社がそれぞれにインターフェースを工夫することが,結局は私たちユーザーを混乱させるだけの結果になりかねません。複数のソフトを活用している私たちは,それぞれの操作方法を理解し,覚えなければならず,余計な負担を強いられているのです。

 その点,とてもよくできたソフトもあります。

 スズキ教育ソフトの「ハイパーキューブ」というソフトは,メニュー形式を「キューブ形式」か「ウィンドウズ形式」のどちらかを選択できるようになっており,従来からのユーザーはDOS版と同じインターフェースを持つ「キューブ形式」を,他のソフトとなるべく同じインターフェースにしたい場合は,「ウィンドウズ形式」を選択すれば,違和感なく使えるようになっています。

 またそれぞれのメニューで,「ふつう」「ジュニア」「かんたん」の3つのモードを選択できるようになっており,たとえば「かんたん」モードは小学校低学年のユーザーを想定しており,複雑な編集機能はメニューから省かれています。

 このように,メーカーからの押しつけではなく,ユーザーの好みや目的に応じたインターフェースを選択できるような仕様を,ぜひ他のメーカーさんも採りいれて欲しいと思います。





 DOS版ソフト(10月14日)

 3年生のR先生のクラスで,学習指導ソフト「スXXXXXム」の算数教材を使った授業のお手伝いをしました。

 このソフトは,夏休み中にDOS版からWINDOWS版にバージョンアップされたのですが,いくつかの教材データがまだWINDOWSに対応していないため,現在のところDOS版(FDから起動)とWINDOWS版とを併用しています。

 今回使用した教材はDOS版です。かけ算とわり算の演算子が”*”と”/”なのが子どもたちにとっては少々分かりづらいですが,ソフトの操作方法自体はそれほど難しくはありません。

 ですが,一部の先生方にとっては,FDから起動させなければならないことや,WINDOWSのようにメニューバーが画面に表示されていないため,いくつかのキー操作を覚えておかなければならないことに,ずいぶん戸惑いを感じるようです。

 以前の私は,この程度のことで混乱してしまう先生方の様子を見ていて,信じられない思いがしていたのですが,最近は,メニューを見れば何とかなるWINDOWSソフトしか使ったことがない先生方にとっては,起動方法やキー操作を覚えていないと操作できないということが,とても大きな不安材料になりうるということをようやく理解できるようになりました。


 さて,いざ授業を始めてみると,R先生は事前にしっかり練習していたようで,全く心配はありませんでした。

 この時間に起こったトラブルは,1台のパソコンで,FDから起動したにもかかわらず,WINDWSが起動してしまったことだけでした。

 FDをセットする前に電源スイッチを入れてしまったのが原因だと思い,そのパソコンを使っていた子どもにそのことを教えてやりながら再度リセットしたのですが,またWINDOWSが起動してしまいました。

 「あれれ」

 と思ってFDドライブに手をあててみたらカチッと音がしました。

 起動方法の操作ミスではなく,FDをしっかりセットしていなかったことが原因でした。





 コンピュータ名とユーザー名事件(10月26日)
                ・・・難しいです。(泣)

 午後から学校に出かけ,雑務を済ませた後,コンピュータ室で作業を行いました。

 今日の作業は,メッセージ送受信ソフト「IP Messenger」(昨日の日誌)のオプション設定の変更および「よっしーポップアップ」のセットアップです。

 「よっしーポップアップ」は「IP Messengr」と同種のメッセージ送受信ソフトですが,「IP Messenger」よりも機能が豊富なので,子どもたちにとってどちらが使い勝手が良いか,比べてみようと思ったのです。


 さて,20台のパソコンに「よっしーポップアップ」をセットアップし,試用してみたところ,困った問題が起こってしまいました。

 メッセージの送信先として,現在接続されているコンピュータのユーザー名の一覧が表示されるのですが,何故か2台のコンピュータのユーザー名が表示されないのです。2番と5番のパソコンのユーザー名である「USER02」と「USER05」が見あたりません。(私の学校の20台のパソコンには,ユーザー名およびコンピュータ名として,それぞれにUSER01〜20が設定されているようです。)

 「IP Messengr」にも同じような機能があるので調べてみたところ,

2番のパソコンが,ユーザー名「USER19」,コンピュータ名「USER02
5番のパソコンが,ユーザー名「USER16」,コンピュータ名「USER05

 あれれ。

 2番と5番のユーザー名が,それぞれ19番と16番のパソコンのユーザー名になってしまっています。

 これはいったいどういうことでしょうか。だいたいユーザー名とコンピュータ名(マシン名)の違いすら私には分かりません。

 ちなみに,

19番のパソコンは,ユーザー名,コンピュータ名ともに「USER19
16番のパソコンも,ユーザー名,コンピュータ名ともに「USER16

 です。

 他のパソコンもユーザー名とコンピュータ名が同一になっているので,この状態が正しいはずです。


 どうすればよいかよく分かりませんでしたが,とにかくネットワーク関係のメニューを片っ端から開いて調べてみた結果,ネットワーク上のコンピュータ名はそれぞれ,「USER02」,「USER05」と正しく表示されているので問題ないようです。ところがネットワークにログオン時のユーザー名は,2番のパソコンが「USER19」,5番のパソコンが「USER16」となっていました。

 原因はどうやら導入業者さんの設定ミスですね。セットアップ時に,20台のパソコンの端から数えて2台目をうっかり”19”としてしまい,5台目を”16”としてしまったのでしょう。


 ユーザー名を修正すれば解決しそうです。おそらくログオン時に表示されるユーザー名を修正すれば良いのでしょう。

 ところが私の学校のパソコンは,業者の設定により自動的に処理されるので,通常のログオン画面は表示されません。困りました。

 業者さんのミスらしいということは分かったのですが,今回は業者さんには文句を言いづらいです。私が独自にセットアップしたソフトウェアで発生した問題ですし,今回のミスに起因するトラブルはこれまでまったく起こっていなかったのですから。

 うーん,ユーザー名を変更(修正)するためには,もう一度ネットワークのセットアップを行なわなければならないのでしょうか。

 全く自信がありません。さて,どうしましょう。



 「IP Messenger」はユーザー名とコンピュータ名の両方から接続相手を判断しているらしく,子どもたちが使っても不都合は起こりませんでした。ところが,「よっしーポップアップ」の方はユーザー名からしか接続相手を判断していないらしく,「USER05」と「USER02」が欠落してしまったようです。




 こんな初歩的なミスはしてほしくないなあ。





 ユーザー名事件,早くも解決(10月27日)

 導入業者さんの設定ミス?により,2台のパソコンで同一のユーザー名が使われ,メッセージ(メール)の送受信ができなかった問題(昨日の日誌)ですが,無事解決しました。

 昨日の時点で,原因はどうやらネットワークに接続する際のユーザー名の設定が間違っていることによるものであることがわかりました。

 そのユーザー名の設定ですが,

 WINDOWSパソコンでは,WINDOWSを起動する際,WINDOWSのログオンを優先するか,ネットワークのログオンを優先するかの設定ができます。

 「WINDOWSログオン」を選択した場合は,ネットワークに接続されているときだけ,ユーザー名とパスワードの入力が要求され,「Microsoftネットワーククライアント」を選択すると,ネットワークに接続されていなくても常にユーザー名とパスワードの入力が要求されます。

 しかし,私の学校のパソコンは,おそらく業者さんの設定によるものと思われますが,ネットワークに接続していても,ユーザー名とパスワードの入力を求めるネットワークのログオン画面が表示されずに,自動的に処理されてしまうため,ユーザー名を変更することができず困っていたのでした。


 さて,解決方法ですが,業者さんの設定では,WINDOWS起動時の設定が,「WINDOWSログオン」を優先になっていたのですが,これをネットワークログオンを優先(「Microsoftネットワーククライアント」)に変更したら,ユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されたのです。

 早速,ユーザー名を正しいものに変更したら,無事メッセージの送受信ができるようになりました。助かりました。


 この件について,山口佳彦さん(メールにて),たけやさん(お客様リスト)からアドバイスをいただきました。ありがとうございます。
 どうも日誌の内容について,私が勘違いしている部分もあるようです。大変参考になります。ありがとうございます。



 それから,別件ですが,

 今日サーバー内のファイルを見ていて気付いたのですが,知らないうちにネットワークドライブが3つも作られていました。

 これは,ドライブ内のファイルの内容から判断して,H先生が行ったことに間違いありません。

 早速H先生に事情をたずねてみたところ,全く身に覚えがないとのことでした。しかし,一昨日サーバー内のファイルをいじっていたことは確かで,もしかしたらそのときに何かおかしなことをやってしまったかもしれないとのことでした。

 うーん,こういうのは困ります。私の学校では,サーバーにはセキュリティ対策がまったく行われておらず,すべての職員が「アドミニストレータ」のレベルで自由にサーバーの操作が行える状態になっています。

 ですが,これまでは私以外の職員は,恐がってサーバーに触れることはありませんでした。

 自分自身がそうであるように,試行錯誤的に色々な機能を使ってみながら,操作方法を覚えていくことについては,私は否定しません。

 ですが,自分が何をやったのかさっぱり分からない状態というのは困りものです。





 CD-ROM装置の不良と著作権の問題(10月28日)
   −第5回コンピュータ研究委員会−

 地区の小学校のコンピュータ担当者が集まるコンピュータ研究委員会が開かれました。各学校で起こっている問題点について情報交換が行われたのですが,その中で気になる話題が2つありました。


 一つは,いくつかの学校でCD-ROM装置が故障するトラブルが発生しているとの話題です。

 私の学校でも,すでに1台のCD-ROM装置が交換されていますが,現在新たに2台の状態がおかしく,CD-ROMをセットしても時々認識しなくなってしまったり,ガガーッと異音が発生したり,CD-ROMの表面にキズがついてしまうなどのトラブルが発生しています。他のいくつかの学校でも似たような状況が発生しているわけで,1996年9月ごろNXXV13シリーズに搭載されたCD-ROM装置には重大な欠陥があるのではないかと勘ぐりたくなってしまいます。(問題発言か)

 製品の信頼性という点でNXXパソコンを高く評価していた私としては,大変不満な状況です。


 それから,インターネット利用する際の著作権の問題についての話題が出ました。現在,地区のいくつかの小学校では,コンピュータ担当教員などが中心になって,授業で使えそうなホームページを丸ごとダウンロードし,それをコンピュータ室のサーバーにコピーし,クライアントから閲覧できるようにしています。私たちの学校でもやっています。

 私たちの学校の場合はまだインターネットに接続できる環境が整っていないということもありますが,サーバーにコピーした方が実際に接続しながら閲覧するよりもコストがかかりませんし,時間もかかりません。また,あらかじめ不必要な情報を除外しておけるので,子どもたちが戸惑うこともなく快適に閲覧することができます。

 自分のパソコンにダウンロードし,個人で閲覧することについては何の問題もないと思うのですが,このように,ダウンロードしたホームページを,別のコンピュータにコピーし,複数のパソコンから閲覧することは,法律上問題はないのでしょうか。また,ただ閲覧するだけでなく,学習活動の一環として,ホームページの写真や文章等をコピー&ペーストしてレポートを作成させることもあります。このような行為は許されるのでしょうか。

 ご承知のように,書籍等については,問題集やドリルなどを除いて,教育利用のために書籍の一部をコピーし授業等で配布し活用することは法律上認められていることです。ですが,コンピュータソフトウェア等のデジタルデータについては,全く同一の複製物を作成することが可能であることから,教育利用においてもコピーは認められていません。


 学校でのインターネットの利用が普及するにつれ,今後著作権(あるいは知的所有権)をめぐるトラブルが頻発することでしょう。インターネット上に公開されているデータをどのように活用していけばよいか,どこまでの行為が許されるのか,現在まだはっきりした基準は無いように思います。

 難しい問題です。





 素早い対応で即交換(11月4日)
      −導入業者のサポート体制8−

 調子が悪かった3台のCD-ROM装置(10/28)の修理のため,導入業者さんが来校しました。先週木曜日にお願いしたばかりなので,実に素早い対応です。

 2学期に地元の中学校に最新機種が導入されたため,たった一人で何十校も担当している地元の業者さんはとても忙しいはずです。たかがCD-ROMのことなど,きっと後回しにされるだろうと思っていたので,予想外の早さに大変嬉しく思いました。


 さて,今日来校したのはいつもの地元の業者さんではなく,先々月「サーバーが死んだ」と大騒ぎしたときに調べていただいた本社の業者さんでした。どうやら地元の業者さんは,少々面倒な問題が起こったときは,自分で解決しようとせずに,本社の方に依頼しているようです。それは私たちにとってはとてもありがたいことです。その適切な判断には好感がもてます。


 問題のCD-ROM装置は,修理に持ち帰ることもなく,3台とも即交換していただけました。3台のうち1台は常に調子が悪かったのですが,2台は時々気まぐれに調子が悪くなっていた状態だったので,きちんと対応していただけるか心配でしたが,おそらく業者さんは最初から交換するつもりだったのでしょう。助かりました。

 さらにありがたいことに,3台とも無料にしていただける(内緒かな)とのことです。まあ無料なのは当然だと思いますが,すでに1年以上経過しているので心配でした。


 それにしても,これで21台のうち4台のCD-ROM装置が交換されました。

 私たちの学校にはCD-ROMを使用するソフトは2種類しかなく,その2種類も現在のところあまり使われていません。この1年で平均してせいぜい週1回程度でしょうか。

 それでも4台も壊れてしまうわけですから,NXXが,CD-ROM装置の製造元の某台湾メーカーからカスを掴まされたのではないかとの疑惑はますます強くなりました。





 すべてのデータ消失事件(11月5日)

 パソコンクラブの時間にとんでもないことが起こってしまいました。


 私たちの学校のネットワークシステムには,とても便利な機能があります。授業開始時に教師用パソコンから”クラス名”を入力し,それぞれの児童用パソコンから”番号”を入力することにより,子どもたちが各種アプリケーションで作成したファイルを,サーバー内に個別に保存・管理できるようになっているのです。


 ところが,パソコンクラブの開始時に教師用パソコンから,パソコンクラブ用に使っているクラス名”6年6組”を入力したところ,「パスが見つかりません」とのメッセージが表示され,アクセスが拒否されてしまったのです。

 そこで,「ネットワークコンピュータ」(WIN95の機能)を開いてファイル構成を調べてみたところ,何故か”6年6組フォルダ”だけが表示されません。(汗)

 フォルダの属性が変更されたことによって見えなくなってしまった可能性もあるので,サーバーのファイルマネージャからも調べてみましたが,やはり見つかりません。もちろん下位の個別フォルダもありません。

 どうやらフォルダごと削除されてしまったようです。1学期から制作してきたすべての作品が消えてなくなってしまいました。


 これはおそらくT先生の操作ミスによるものに違いありません。

 T先生には,先日,ディスクトップにクラスのフォルダのショートカットを置いておけば,子どもたちが作ったファイルを簡単に検索できることを紹介したのです。こうすると作品発表会の授業を行うときなどにとても便利なのです。

 クラスのフォルダのショートカットを作成する際に,何かの手違いでうっかり”6年6組フォルダ”を削除してしまったのでしょう。

 そのことを裏付けるように,T先生のクラスのフォルダのショートカットがあちこちに作られていたり,全く関係ないフォルダがT先生のクラスのフォルダ内にコピーされていたりするなど,T先生が試行錯誤した痕跡がいくつも残っています。

 すぐにT先生に連絡して事情を聞いてみたところ,どんな操作をしたのか「全く覚えがない」とのことでした。

 念のため,他の場所に移動していないかと色々さがしてみましたが,結局”6年6組フォルダ”は見つかりませんでした。


 ホームページづくりは,また1からスタートです。

 T先生が大変恐縮して子どもたちに謝ったこともあり,子どもたちがすぐに気を取り直して,また新しく作り始めまたことが救いでした。



 先生方にできるだけ快適に使っていただけるよう,ある程度の知識があり,理解していただける先生には,私が知っている色々なやり方を紹介するようにしているのですが,その分リスクも増えてしまうのですね。




 いまさらバックアップ(11月6日)

 「データ消失事件」から一夜明けた今日は,早速データのバックアップ作業を行いました。

 バックアップの大切さは,過去の日誌でも何度か話題にしてきたのに,やはり,とことん痛い目に遭わないとだめだったようです。

 今度という今度は,ええ,骨身にしみました。

 昨日は思わずT先生を責めてしまいましたが,対策を怠っていた私にも大きな責任があります。

 はっきりいって油断していました。HDの故障等によるデータ消失の可能性は認識していましたが,私たちの学校の先生方の技量から考えて,人為的なミスによってデータを失う危険性など考えもしませんでした。ショートカットの作り方を紹介した時点で,操作ミスを行うとデータを消失してしまう危険性があることに気付かなかったことが悔やまれます。

 それに,子どもたちが作ったデータに対してあまり重要性を感じていませんでした。「たかが子どもの作品」と軽く考えていました。無くなって初めて失ったものの大きさに気付いたしだいです。


 とにかく,データだけはMOにバックアップしておくことにしました。

 バックアップをとったのは学級用フォルダ内の子どもたちが作ったデータと自作Web資料です。


 子どもたちが作ったデータはすでに197メガありました。




 コンピュータ室が利用された時間がのべ100時間を越えました。

 20クラスですから,2学期半ばにして,1クラス平均5時間コンピュータの授業を行っていることになります。






 セキュリティ対策(11月8日)

 先日のデータ消失事件について,メール(takaさん,okanoさん)やお客様リスト(いしかわさん,ながちさん)にて,色々アドバイス等いただきましてありがとうございます。

 あの一件が起こってから早速,というか,遅まきながらデータのバックアップをとり,不測の事態に備えることにしたわけですが,バックアップはあくまで事後の回復措置なので,データ消失そのものを予防できる効果的な対策はないかと思案中です。

 私の学校の場合,当然のことながら,悪意により故意にデータが消去される心配はありません。(中学生ならその可能性も心配しなければなりません)

 ですが,セキュリティに関してあまりに無防備な状態であることは確かで,ちょっとした操作ミスによってもデータが消えてしまう状態を改善したいと思い,サーバー(NT3.51)のセキュリテイ機能を色々調べているのですが,なかなか良い方法は思いつきません。

 現在,子どもたちが作ったファイルが保存されているフォルダのアクセス権は,書き込みも読み込みも自由にできる「フルコントロール」にしてあります。

 そのため,その気になれば児童用パソコンからでも,サーバー内のデータを削除することが可能です。先日は子どもたちにネットワークコンピュータの使い方を教え,友達が作った作品を閲覧させたのですが,考えてみるとこれはかなり危険な行為だったような気がします。

 とはいっても,アクセス権に制限をつけると,データの修正・保存ができなくなってしまうわけですから,ファイルサーバーとしての役割を果たせず本末転倒です。

 具体的には,フォルダ内のファイルの読み書きはできても,フォルダそのものは削除できないようにしたいのですが,NT3.51の場合,どうやらその設定は無理なようで困っています。

 また,サーバーをNT4.0にすれば,削除してもゴミ箱に残るそうですが,これも予算的に無理な状況です。


 結局は,「ショートカットの作成」「コピー」「切り取り」「貼り付け」など,基本的なファイル操作の研修を一度きちんと行って,先生方の技量と意識の向上をはかるしか打つ手はないようです。




 ネットワークに接続できません事件(11月10日)

 教室で2時間目の授業を行っていたら,3年生のR先生がやってきました。サーバーを立ち上げようとしたらエラーメッセージが出たので,見にきてほしいとのことです。

 昨年度は授業中に呼び出されたことが何度もありましたが,最近は,「パソコンにトラブルはつきもの」との認識が先生方の間で定着したようで,トラブルが発生しても,とりあえず問題のコンピュータをそのままにしておいて授業を続行し,授業後に連絡していただけるようになりました。

 ですが,サーバーが立ち上がらないのであれば,授業ができないわけですからしかたありません。子どもたちを自習にして早速コンピュータ室に駆けつけました。


 あれあれ。今まで見たことがないエラーメッセージが表示されています。(汗)

 「Microsoft Windows Network:ネットワークパスが見つかりません」

 ものすごく不吉な感じがするメッセージです。

 メッセージの下に「ネットワークを復元する」というボタンがあったので,とりあえずクリックしてみたら,何事もなかったかのようにサーバーが無事立ちあがったので,トラブルの原因はさっぱり分かりませんでしたが,とにかく授業を始めていただくことができました。


 放課後,原因を探るためにサーバーを再起動してみたら,またもや同じメッセージが表示されました。

 じっくり調べてみたら,接続できない「ネットワーク」とは,ネットワークそのもののことではなく,どうやら「ネットワークドライブ」(仮想ドライブ)のことらしいということが分かりました。

 クライアントである教師用パソコンのフォルダが,ネットワークドライブとして設定されていたのですが,サーバーの起動時には,当然のことながらクライアントはまだ立ち上げていないため,接続することができず,エラーとなったようです。


 クライアントのフォルダをネットワークドライブに設定したのは,またもやH先生に違いありません。なぜなら,上記のネットワークドライブの他に,H先生のクラスのデータ保存用フォルダもネットワークドライブとして設定されていましたから。

 そこで,H先生にたずねたところ,昨日,データをコピーするためにサーバーと教師用パソコンの操作をしたが,ネットワークドライブなど作った覚えがないとのことでした。


 いったいどういうことでしょうか。不思議なことです。





 シールペタペタの効果(11月11日)

 久しぶりにコンピュータの授業を行なったK先生から苦情を言われました。

K先生「授業が終わったので,教師用パソコンを終わらせようとしたら,コンピュータのスイッチのところに「さわらない」と書かれたシールが貼ってあったので,困ってしまいました。」

fuku「それは,コンピュータのスイッチじゃなくて,ディスプレイのスイッチじゃないですか? ディスプレイのスイッチは切る必要がないので,間違えて切ってしまわないようにシールを貼っておきました。」

K先生「???」

fuku「ディスプレイのスイッチを切っても,コンピュータを終わらせることはできません。児童用パソコンと同じように,本体のスイッチを押して電源を切ってください。」

K先生「他にもスイッチがあるのですか。本体なんて見あたらなかったけど...。」


 うーん,確かにそうです...。

 児童用パソコンは,ディスプレイの下に本体がありますが,教卓には,教師用パソコン,PC-SEMI,サーバーの3つのディスプレイ(モニタ)が並んでいるだけです。それぞれの本体は教卓の下にセットされているのです。

 しかし,その配置は,1年前の導入時から全く変わっていません。

 この1年間(正確には1年2ヶ月)K先生はいったいどのように授業を行なっていたのでしょうか。(苦笑)


 私たちの学校のシステムは,授業開始時に教師用パソコンからクラス名を入力することにより,ファイルをサーバー内で個別に管理できるようなっています。ですが,ファイルを作成しない授業ならば,教師用パソコンを起動させ,クラス名を入力する必要はありません。

 おそらくK先生はこれまで,学習指導用ソフトなど,保存作業を必要としないソフトばかり使っていて,教師用パソコンを起動させたことがなかったのでしょう。

 ですが,たとえそうだとしても,視線を少し下に向ければ,本体の存在に気づくはずです。「教師用パソコン」と明記したシールも貼ってあります。


 夏休みにペタペタ貼り付けたシールは,果たして役に立っているのでしょうか。




 授業直前の大トラブル(11月27日)

 今日は公開授業当日です。私を含めて3人がコンピュータを活用した授業を行う予定になっています。

 公開授業は3時間目から始まるので,念のため,機器やソフト,子どもたち作ったプレゼン資料などの最終点検を行おうと思い,2時間目にコンピュータ室に行きました。

 部屋に入ると,1時間目にコンピュータ室を使っていたT先生から,どうもPC-SEMI(教育用ネットワークシステム)の具合がおかしいとの報告を受けました。

 私の授業では,ワープロ画面をスクリーンに拡大表示させてプレゼンテーションを行います。スクリーンに拡大表示するためのビデオプロジェクタはパソコンから直接接続されているのではなく,PC-SEMIを経由しているので,PC-SEMIが使えないと一大事です。

 早速,PC-SEMIを起動ボタンをクリックしてみたところ,

 PC-SEMIは起動しませんでした。

 コンピュータとPC-SEMIをリセットして,2度,3度と試みましたが,PC-SEMIはまったく反応しません。どうやらPC-SEMIが壊れてしまったようです。

 もう半泣き状態でした。


 残された時間はわずか1時間足らずしかありません。1時間以内に回復しなければ,プレゼンテーション授業ができないのです。


 そういえば,昨日はT先生が夕方3時間ほどコンピュータ室にこもって作業をしていました。そこでT先生に昨日行った作業の内容をたずねたところ,コピーと移動などのファイル操作をしたり,デジカメで撮った写真をパソコンに取り込むためにシリアルケーブルを接続するなどの作業をしたとのことでした。

 そうすると,考えられる原因として,PC-SEMIのソフトウェア上のトラブルやPC-SEMI本体の故障の他に,配線をめぐるトラブルの可能性もあります。

 そこで,藁にもすがる思いで,教卓のカバーを外し,配線を調べてみたところ,教師用パソコンとPC-SEMIをつないでいたコードが,ほんの少しだけ緩んでいました。

 ああっ!もしかしたらこれが原因かもしれません。

 緩んでいた部分をしっかりと接続し直して,もう一度コンピュータとPC-SEMIを立ち上げてみたところ,

 PC-SEMIは無事回復しました。

 ほんの少しだけ緩んでしまった配線のために,本当に胃が痛む思いでした。


 さて,授業の方は,司会進行も子どもたちに任せましたが,スムーズに進められました。教師用パソコンを操作して,プレゼン資料を提示していた子どもたちが少しミスをしてしまいましたが,全体的にはまずまずのできばえでした。

 最後に,「IP Messenger」(LAN用メッセージ送受信ソフト)を使って感想メールを送らせたのですが,プレゼンが少々長引いてしまい,時間が足りなくなってしまったのが残念でした。


 今日はもう疲れてしまいました。








 最近のトラブル(12月1日)

 授業後,同僚の先生方と話していたのですが,相変わらず,というか,以前にも増してトラブルが頻発しているようです。

 最近は,授業中に発生するトラブルの話はあまり聞かなくなったので,「どうやら先生方も慣れてきたので調子良くやっているのだろう」などと思っていましたが,ごくごく初歩的なトラブルはなくなったものの,慣れたら慣れたでまた新たなトラブルが起こっているようで,じっくり話をしてみると次から次へと山のように出てきます。

 先生方が一番困っているトラブルはファイルの消失です。特に「ハイパーキューブ」(子ども向け多機能ソフト)を使っている際によく起こります。

 ファイルの消失には次の2つのケースがあります。

 一つは,保存しておいたファイルを呼び出してみたら”白紙”になっていたというケースです。これは,何も入力されていない白紙の文書を,編集済みのファイルと同じ名前で保存してしまったことが原因です。

 もう一つは,ファイルを呼び出そうとしたが見つからなかったというケースです。これは,保存先のドライブを間違えてしまいファイルが”迷子”になってしまったこと,あるいは,保存したつもりが実は保存されていなかったことが原因です。

 このような保存操作のミスが頻発するのは,「ハイパーキューブ」の”仕様”に問題があるように思います。

 WINDOWSアプリケーションの場合,複数のウィンドウを開いて作業をした後,プログラムを終了させようとすると,作業中のファイルを保存するかどうかを確認するメッセージが表示されますが,

 その際,例えば「一太郎」なら,

文書1の編集画面を表示→「文書1を保存しますか」
文書2の編集画面を表示→「文書2を保存しますか」
文書3の編集画面を表示→「文書3を保存しますか」

 というように,編集画面と確認メッセージが同時に次々に切り替わり,常に保存対象となる編集画面が表示される(一番手前に来る)のですが,

 ハイパーキューブでは,

ワード1の編集画面を表示→「ワード1を保存しますか」
ワード1の編集画面を表示→「ワード2を保存しますか」
ワード1の編集画面を表示→「ワード3を保存しますか」

 というように,表示される編集画面はそのままで,確認メッセージだけが替わっているのです。

 それで子どもたちは,どれを保存すればよいか判断がつかず,保存する必要のないファイルを保存してしまったり,保存しなければならないファイルを保存しなかったりしてしまうわけです。

 これは”仕様”というよりは,設計上のミスではないかと思います。(ちょっと言い過ぎかなあ)



 それから,エクスプローラを使っている先生方の間では,ファイル操作のミスによるトラブルもかなり起こっているようです。

 子どもたちが作ったファイルを別のフォルダに移動したり,コピーしようとしているうちに,ファイルが無くなってしまったり,予期せぬ場所に新規フォルダができてしまったりしているそうです。

 この件は,クライアントのエクスプローラで,ネットワーク上のファイルを簡単に操作できてしまうところに問題があるので,セキュリティ設定の改善により何とかしたいと思うのですが,今のところお手上げ状態です。

 読者の方からいただいたアドバイスによると,どうやらユーザーごとのアクセス権とフォルダのアクセス権をうまく組み合わせれば,操作ミスによるファイル消失を防げそうなのですが,その設定をすることによって,私の学校のシステム(導入業者さんが作った教育用システム)がうまく機能するかどうかも確かめなければならないので時間がかかりそうです。それにもし失敗すると大変なことになりそうです。

 冬休みまでこの件は保留です。


 ネットワークの管理は私には難しすぎます。ふぅ。





 さぼっています(2月11日)

 このところコンピュータ室のシステムは安定しています。

 3学期のコンピュータ室の利用状況も,これまでのところ1日平均2.6クラス(63時間/24日)で,2学期とほぼ同じ水準を維持しています。

 特別なマニュアルも,そして知識も経験もほとんどないままにコンピュータ室の運営を任され,試行錯誤を繰り返しながら少しずつ手を加えてきたシステムも,しばらくはこのままでは良いかな,という状況です。

 というか,私がさぼっているだけかも。

 冬休みが終わってからずっとずいぶん忙しく働いていたつもりでしたが,そう言えばコンピュータ室の管理運営の仕事はほとんどやっていないような気がします。

 最後にメンテしたのはいつだったかな?

 えーと,忘れてしまいました。(苦笑)


 それでも,

 未だに本体の電源じゃなくてディスプレイの電源を切ってしまう方とか,授業の終了時にサーバーの電源までも切ってしまう方とかがいるのは何とも不思議なのですが,トラブルは確実に減っています。

 もちろん,基本操作に戸惑いを感じている方もまだまだ多くいますが,以前のように全く何も分からないのではなくて,実は気持ちの問題だけだったりします。私が側について見ていれば,ほとんどの場合ちゃんとできています。

 子どもと同じです。子どもみたいと言っては失礼ですが,まあ子どもみたいなものだなと密かに思っているわけです。途中でつまづいてSOSを求めている子どもでも,先生が見ているからもう一度やってごらんと言うと,スラスラできてしまうことはよくあります。


 さて,挫折して最近はずっとさぼっていますが,4月までにはぜひ考えておかなければならないのが,ファイル消失に備えたセキュリティ対策です。

 今まではアプリケーションの操作を中心にした研修会を開いてきましたが,そろそろファイル操作を覚えたいという要望も出てきています。

 教えるのは簡単ですが,失敗することも想定しておかねばなりません。特にサーバー(NT3.51)にはごみ箱がありませんから,ちょっとしたミスから取り返しがつかない事態に陥ることも有り得ます。


 これは春休みの宿題かな。




 あ,12月の日誌には冬休みの宿題と書いていたかも。




 業者さんをサポート(3月5日)

 夕方,某学習指導ソフトを納入しているS社の方が来校しました。

 この業者さんは,私達の学校とは,たった1つのアプリケーションを納入しているだけの関係であるにもかかわらず,これまでに数回来校していただいている良心的な業者さんです。以前このアプリケーションにバグを発見したときも,電光石火の素早さで対処していただきました。

 何しろ,日頃のメンテナンスを行っていただいている地元の業者さんは,様子を聞きに来るどころか,私達の方から相談(あるいは苦情)を持ちかけても,一度目は軽く聞き流されてしまいます。数回催促するとようやく重い腰を上げて対応していただける(各校のコンピュータ担当者の間では)極めて評判の悪い業者さんなのです。


 さて,今日はいつもとはちょっと雰囲気が違っていて,アフターサポートというよりは,セールスのネタを探しに来たという感じでした。もちろん使用感とかトラブルの有無など,いつもどおりの話もしましたが,「M小学校(私達の学校)での活用例を,他の学校に売り込むための材料にしたい」とか「市の導入計画を教えて欲しい」とか,そんな話題が中心でした。


 ほとんどの業者さんが「売りっぱなしで後は知らん顔」なのに,何度も足を運んでいただいているこの業者さんにはできるだけ協力したいという気持ちにもなります。私が知っている範囲の情報はお話しましたが,残念ながらあまり力にはなれなかったような気がします。


 考えてみれば,学校現場という狭い社会の中で新規に顧客を開拓しなければならない業者さんも大変ですね。






back 話題INDEXへ