話題で選ぶ運営日誌

「Webサーバー構築」の巻
(1997.7-1997.8)


 夏休みの研修(7月16日)

 通知表が完成しました。
 個人懇談会が終わりました。

 学期末までにやらなければならないことはまだまだありますが,ようやく夏休みが見えてきた感じです。


 当然のことながら,子どもたちが休みだからといって,私達教員も休みになるわけではなく,夏休みもそれなりに仕事がありますが,やはり精神的にはずいぶん楽になります。

 夏休みの私たちの仕事には,水泳や部活動の指導などの他に,各種研修活動への参加があります。

 今年は,地区でかなり大がかりなコンピュータ研修会が予定されていて,多くの教員が参加することになっています。研修会は初級コースから上級コースまでの6つのコースに分かれていますが,私は,各学校のコンピュータ担当者を対象とした上級コースに参加します。

 上級コースのねらいは,コンピュータ室の管理運営責任者としての資質を身につけるということです。

 さて,「コンピュータ室の管理運営責任者としての資質」とはいったいどのようなものでしょうか。研修会の要項に目を通してみました

 研修内容は,
・ネットワークコンピュータの活用について
・コンピュータ室の保守管理について

 となっています。

 なるほど。


 具体的なプログラムは次の通りです。

(1日目)
・LANの基礎知識について
・プロトコルについて
・ネットワークドライブの設定について

(2日目)
・WindowsNT Severについての基礎知識
  (ドメイン管理とクライアントの設定)
・WindowsNT Severのセットアップの実習

(3日目)
・WEBの設定と活用
・WEBアプリケーションの作成の実習


 うーん,3日目は何となくできそうな気がしますが,1日目と2日目はかなり難しそうです。

 コンピュータ室の管理運営責任者である以上,ネットワークおよびサーバーの管理運用技術は修得しておく必要があるということでしょうか。こんなことまで私達教員に要求されるとは思いませんでした。

 私はこれまで,機器やソフトウェアの操作方法や活用法などを先生方に教えたり紹介したりするような取り組みをしてきたのですが,それだけでは駄目なのですね。ため息が出そうです。

 それにしても,WindowsNT Severのセットアップの実習までやらなくてはならないとは,ちょっと不可解です。


 教材は「WindowsNT4.0システム管理入門−基礎編」です。事前に目を通しておくように指示されています。

 ざっと目を通してみましたが,とっても難しそうです。


 大変な夏休みになりそうです。ふうぅ。






 予習(7月27日)

 明日はコンピュータ研修会があるので予習を行いました。

 予定では,第1回目の明日は,
 ・LANの基礎知識について
 ・プロトコルについて
 ・ネットワークドライブの設定について

 となっているので,研修会のテキスト「WindowsNT4.0システム管理入門−基礎編」(ソフトバンク)の該当ページを開いてみました。

 OSI参照モデル,Ethernet,Token ring,CSMA/CD方式,IEEE802.5,ODI,NDIS,TCP/IP,IPX/SPX,10BASE-5,HUB,ISA,EISA,PCI,...。

...頭が痛くなりました。風邪でぼんやりした頭には難しすぎます。というか,頭の中がすっきりしていても私には難しすぎます。

 パソコン初心者の先生方が,WIN95の研修を受けているときも,きっとこのような心境なのでしょう。

 このことについて,先日YYさんから励ましのメールをいただきました。

 もし、夏休みの研修内容を理解されたら、HomeLANとかも自分で出来ますよ!出来れば、楽しんで、知識を吸収しちゃってください!受け身になっちゃうと、いっぱい用語が出てきたりして、辛くなったりしがちですから...

 そうですね。昨日メールのお返事を書いていて元気が出てきました。

 今回の研修に対してやる気が起きなかった最大の理由は,研修で学んだことが実際のコンピュータ室の管理・運営にどう役立つか分からないという点にありました。役に立つかどうか分からないのに,わざわざこんな難しいことを学びたくなかったのです。

 ですが,考えてみると,日ごろ自分のパソコンや周辺機器・ソフトなどをいじっているときは,はっきりした目的などなくても,ただの好奇心からあれこれ試して楽しんでいます。

 明日は,自分自身が楽しむつもりで研修を受けたいと思います。




 夏休みの研修会(7月28日)

 コンピュータ研修会に参加してきました。

 サーバー,ネットワーク関係のことは,苦手意識というか,抵抗があったのですが,実際にやってみるとなかなか楽しいものでした。

 研修会には,WINDOWSCEマシン「CASSIOPEA」を持参しメモをとりました。説明を聞いたり,パソコンの操作をしながら,気づいたことを入力していきました。長い文章を入力するのは少々つらいですが,覚え書き程度にメモをとっていく使い方なら,この「CASSIOPEA」はとても便利です。

 もちろん今日の日誌は「CASSIOPEA」にメモしておいたことを編集しながら書いています。


 さて,研修プログラムは次の通りでした。
1 ネットワークの基礎知識(講義)
  ・LANについて
  ・プロトコルについて
2 ネットワークの設定(実習)
  ・共有ドライブの設定
  ・ネットワークドライブの設定


 1については,専門用語を駆使した難しい講義ではなく,実際の接続に必要な知識のみについての説明でした。助かりました。

 2の実習は,今日はクライアント上の設定が中心でした。実際の操作手順は,ロータススクリーンカムというソフトで作成された教材が用意されていて,視覚的に確認できたのでとても分かりやすかったです。

 ローカルドライブやフォルダに共有の設定をして,他のパソコンからファイルを開いたり,サーバーのフォルダをクライアントのドライブ(ローカルドライブ)として設定したりしました。

 驚いたことに,共有の設定をすれば,他のパソコンのプログラムを動かしたりすることもできるのですね。以前の日誌でMS「NetMeeting」の機能を利用して電子辞典などを複数のコンピュータから操作する使い方を考えていたのですが,このやり方の方が簡単です。

 それから,WIN95マシン同士の一対一の接続(ピア・ツー・ピア?)の実習も行いました。これなら,自宅のパソコンも簡単にLANが組めそうです。

 次回は,WindowNT4.0の基礎知識及びセットアップ,そしてLAN構築の実習です。サーバーの操作が中心なるようですが,
「見かけは難しいがやってみると簡単」
とのことなので,楽しみにしています。




  夏休みの研修会その2(8月5日)

 今日も「CASSIOPEIA」持参し,メモをとりながら受講しました。 ゆずさんに教えていただいた「親指二本打法」がとても役に立っています。

 今日の予定は,
・WindowsNTServerについての基礎知識
・WindowsNTServerのセットアップ及びLAN構築実習
 でしたが,
 基礎知識に関する説明は一切なく,いきなり「WindowsNTServer」のセットアップから始まりました。


 作業内容は,1台のパソコンをサーバーとして設定し,そこに2台のパソコンをクライアントとして接続することです。

 あらかじめケーブルを接続しておいてから,セットアップを開始しました。

 最初に出てきたのが,フォーマットの選択画面です。講師の先生の指示で,FATのパーテーション削除し,NTFSに変更します。

 NTFS...?

 近くにみえたインストラクターの方に質問しました。

「NTFSとFATはどう違うのですか。」
「NTFSはNT独自のフォーマットなので,セキュリティが強固になります。外部からの読み書きに制限をかけやすいのです。」
「ありがとうございました」


 さて,フォーマットとHD検査が終わり,続いてネットワーク接続関係のセットアップが始まりました。

 ここからが正念場ですね。いろいろ選択肢があって難しいです。

 さっぱり分かりません。

 とにかく講師の先生がいわれたとおりに実行しました。
(このあたりは用語が難しく,進行も速かったので,メモはとれませんでした。)


 途中,ノートパソコンをLANに接続する方法を教えていただいたので,メモしておきました。

・小学校では100VG用カードを使用する。
・今後導入される中学校では100BASEのカード買うべき。

 うーん。よく分かりませんが...。


 それはさておき,1時間半ほどかけてNTのインストールが終わりました。説明を聞きながらでしたので,正味1時間程度でしょうか。全体の雰囲気はWIN95のセットアップとよく似ていました。


 休憩をはさんで,次はユーザー管理とクライアント側の設定です。

 サーバーの方は,ユーザー名とパスワードの設定などを行いました。クライアント側は,前回の研修会で設定したとおりなので特に変更する箇所はありませんでした。


 これだけの作業を地元の業者さんに依頼すると50万円とのこと。

 えっ,50万円!?
 なんと,これだけで50万円ですか。

 今回の研修会で,なぜNTのセットアップの実習を行うのか,大いに疑問だったのですが,なるほど,こういうわけだったのですね。

 私たちが自分で行えばタダですからね。

 次回は”WEBの作成”と”サーバー上でのWEBの設定”についてです。




 夏休みの研修会その3(8月20日)

 午前中は郷土資料編集委員会に顔を出し,午後からは楽しみにしていたコンピュータ研修会に出席しました。

 最初から大失敗です。研修会用テキストと要項をうっかり家に忘れてしまいました。つまり手ぶらで参加。完全に休みボケです。


 さて,今日の研修内容は,HPの作成とサーバーへの登録です。

 まずはMS「WORD97」を使ってのHP作成を行いました。内容は自由です。簡単な学校紹介のHPを作成することにしました。

 自信のある人は「メモ帳」で作成しても良いとのことでした。最近タグが少し分かるようになってきたので,「メモ帳」でやってみたい気もしましたが,将来的には,子どもたちにHPを作成させたいと考えているので,値段も手頃な「WORD97」が,どれくらい使いやすいかを試してみる目的で「WORD97」で作成することにしました。

 使ってみた感想ですが,ほとんどワープロ感覚で作成できました。WYSIWYGなので「ホームページビルダー」と似たような感じです。細かい部分は「ホームページビルダー」の方が洗練されているように思いましたが。

 それに「WORD97」には,いくつかのテンプレートが用意されていて,文章を枠の中に挿入するだけで,とりあえずHPができてしまうので,子どもが使う道具としては便利かも知れません。

 ただしソースはメチャメチャです。フォントが勝手に組み込まれたり,今まで一度もお目にかかったことがないようなタグが組み込まれたりします。「ホームページビルダー」が自動生成するソースは「HyperEdit」で作成するものと大して変わりはないので,違和感は感じませんが,「WORD97」が自動生成するソースはさっぱり分かりません。

<META HTTP-EQUIV...>
< META NAME=...>
< BODY LINK=...>
<DIR>
<FONT FACE="MS Pゴシック" LANG="JA">


 こんなのです。ご存知ですか?

 ネスケでもきちんと表示されるのでしょうか。MACでも大丈夫でしょうか。

 それにこんなソースだと「WORD97」でしか編集できなくなりそうです。子どもが使うだけなら,まあそれでも良いかも知れませんが。

 うーん。MSの傲慢さを感じてしまうなあ。



 次はいよいよ2時間ほどかけて作成したHPをサーバーに登録する作業です。

 NTにWEBサーバーとしての機能を持たせるためのソフトIIS(Microsoft Internet information Server)は,前回の研修会ですでにセットアップしてあります。

 まず,クライアントで作成したHPをサーバーに転送しました。これは第1回の研修会で行っているので楽勝です。LANが組まれているのでFTPソフトも必要ありません。

 そして,IISのメニューに従って,サーバーに転送したHPをWEBとして設定しました。

 作業はそれほど難しくはありませんでした。(私は失敗しましたが)数回やれば覚えてしまうでしょう。



 私の学校では,これまでHPを開く場合,ネスケ(またはIE)からファイルを直接読み込んでいました。

 ですが,うまくいけばこれからは,アドレスを指定するやり方に変更できそうです。幸いにもIIS(無償配布されている)も入手することができました。

 夏休み中にぜひ挑戦してみたいです。


 追記:ごめんなさい
 今日の日記は,「WORD」でHPを書いてみえる方に対して,大変失礼な書き方でした。

 私は,多くの子どもたちが共有して使うソフトとして,「WORD」は適切かどうか,という視点で書きました。個人で使用する場合は,自分が気に入っているものを使えばよいということは言うまでもありません。

 補足します。
 「WORD」は「ホームページビルダー」のように使い勝手が良く,だれでも簡単に作成できるテンプレートもあるので,子どもでも比較的使いやすいと思います。
 ただし,ソースが難しいので,何も考えずに使う分には良いのですが,タグの知識をある程度学ばせながら使わせようと思うと少々使いづらい面があると思うのです。

 以上の点,言葉足らずでした。(8/21 0:50)






 今日の内容はかなり専門的です。
 申し訳ありません。
 それにきちんと理解しているかどうか自信がないので,とんでもない勘違いをしているかも。


 LAN(8月22日)

 先日のコンピュータ研修会(8/20)で学んだことを参考に,「IIS(Microsoft Internet information Server)」をセットアップし,校内LANでのWebサーバーを構築したいと考えています。


 「IIS」のセットアップに先だって,まず私のノートパソコン(PC9821NA12)を校内LANに接続する作業に挑戦しました。

 この作業は「IIS」のセットアップとは直接関係はないのですが,先日入手した「IIS」が3メガ(解凍すると6メガ)もあるので,FDではサーバーにコピーすることができないのです。というか,やりかたが分かりません。

 それならこの機会に,今後のことも考え,98ノートとのLANを構築して,サイズの大きなファイルでも簡単に転送できるようにしてやろうと考えたのです。


 さて,そのLAN構築ですが,コンピュータ室のパソコンには,100VGまたは10BASE-TのLANが接続できるのですが,校内LANは100VGで接続されているので,校内LANに接続するには,100VG用カードを購入しなければなりません。

 ところが100VG用カードは現在ほとんど流通していないとのことで,店頭にあるのは10BASE-T用のみでした。これだと1台のパソコンと接続することしかできません。しかし選択の余地はないので,残念ですが,10BASE-T用のTDK「LAK-CD021AX」とクロスケーブルを購入しました。(計1万4千500円也)


 98ノートへのLANカードのセットアップはプラグアンドプレイ対応なので極めて簡単でした。

 それから,接続相手ですが,1対1の接続しかできないのなら,サーバーに直接接続しようと思いましたが,設定方法が分かりません。98ノートに組み込まれたプロトコルはTCP/IP(インターネット用とは別のもの)ですが,サーバーにはTCP/IPが組み込まれていません。

 Webサーバーを構築するためには,いずれにしろTCP/IPをセットアップしなければならないのですが,よく分からないのでとりあえず今日はやめておきました。


 それで結局クライアントに接続することにしました。クライアントの方はMS「NetMeeting」をセットアップしていただいた際にTCP/IPが組み込まれているはずです。

 そのTCP/IPの設定ですが,外部に接続されていないネットワーク環境下では,IPアドレスは「192.168.100.X」を使うことになっています。Xの部分の1〜21まではすでに21台のクライアントが使用しているので,98ノートのアドレスは「192.168.100.100」にしておきました。

 これでいいのかなあ。

 それから,MS「ネットワーク共有サービス」をインストールし,コンピュータ名とワークグループ名を設定しました。

 これで設定は終わりのはずです。どうかな?

 ...ジャジャーン!!成功です。

98ノート→(10BASE-T)→クライアント→(100VG)→サーバー

 というルートができました。

 でも,やっぱりなんだかつまらないです。サーバーに直接接続できないのは不便です。10BASE-Tで接続しているときは,100VG接続の校内LANは使えなくなってしまうので,98ノートとサーバーとの間でのやりとりがとても面倒です。


 やはりサーバーへの接続に挑戦することにしました。

 まずは試しに98ノート用のユーザー名とパスワードをサーバー登録してトライしてみました。

 ...無理でした。

サーバーにインストールされているプロトコルはNetBEUI。
98ノートにインストールされているのはTCP/IP。


 やはりこれを同じにしてやらなければだめなのだろうなあ。

 もしかしたら,ノートパソコンにもNetBEUIを組み込めばいいかな?

 ...だめです。

 ヘルプで確かめたところ,サーバーに登録したユーザー名と98ノートに設定しておいたユーザー名が異なっていたことが発覚(笑)。同じ名前に設定し直して再挑戦です。

 ...ジャジャジャーン!!!うまくいきました。

98ノート→(10BASE-T)→サーバー←(100VG)←クライアント

 というルートができました。うん,この方が便利です。

 98ノートからサーバーに「IIS」が無事転送できたことを確認して,作業を終えました。

 今日はここまです。疲れました。

 明日はいよいよWebサーバーの構築に挑戦です。



 現在,PC9821NA12の他に,今では全く使っていないPC9821Ne(486DX4)を持っているのですが,LANでつなぐと何かいいことあるかな。
 活用法は思いつかないけれど,せっかくLANを覚えたので,うずうずしてきました。
 また無駄遣いしそうです。



 私信:
 磯部さん,タグについてのアドバイスありがとうございます。
 それから,「Lynxでの見え方を表示する」ページ面白いですね。






 Webサーバー構築(8月23日)

 Webサーバーの構築に挑戦しました。

 うまくできればそれに超したことはありませんが,たとえ失敗しても現在のLAN環境を崩壊させるようなことだけはしたくありません。それが今日の目標です。


 まずは,MS「IIS(Microsoft Internet information Server)」のインストールを行いました。このソフトがWebサーバー構築に必要な各種サービスを提供してくれます。

 インストール作業はとても簡単でした。WINDOWSアプリケーションのインストール作業とほぼ同じで,メニューにしたがって進めていくだけでした。


 次はいよいよ各種環境設定です。ここからが難しそうです。

 最初にインターネットサービスマネージャを開き,各種サーバーの実行状況を見てみました。WWW,Gopher,FTPのすべてが停止中です。どこをクリックしても反応しません。どうやら先に何かをやっておかなければならないようです。

 調べてみたら,TCP/IPが組み込まれていませんでした。NTでは,TCP/IPは自分で組み込まなければならないようです。

 下手なことをやってLANへの影響はないかと不安でしたが,とにかくCD-ROMを挿入してTCP/IPのセットアップを開始しました。7個のオプションがありましたが,よく分からないので7個すべてを選択しておきました。

 セットアップの途中で,TCP/IPの設定メニューが現れました。

・IPアドレス は,「192.168.100.0」
・サブネットマスクは, 「255.255.255.0」


 研修会で学んだ通りに設定しました。(昨日の日記参照)

・デフォルトゲートウェイ
・プライマリWINSサーバー
・セカンダリWINSサーバー


 この3つは意味が分からないので未記入のままにしました。

 OKボタンを押します。さて,どうかな?

 「無効なIPアドレスまたはサブネットマスクです」

 あぁ,だめだあ。

 ではIPアドレスを「192.168.100.99」にしてみたらどうかな。

 今度はエラーメッセージは出ません。うまくいったのでしょうか。


 NT再起動後,再びインターネットサービスマネージャを見てみましたが,WWWサーバーは停止中のままです。

 うーん。だめです。この件は後回しにして次に進みます。


 ですが,ここからの作業が分かりません。確か記憶ではHPを入れておくフォルダを指定しなければならないのですが,それらしきコマンドが見当たらないのです。

 研修会で使ったのは「NT4.0とIIS3.0」だったのですが,ここにあるのは「NT3.51とIIS1.0」です。バージョンが違うので,メニューもずいぶん違っています。

 困ったなあ。

 難解なオンラインヘルプを参照した結果,どうやら「IIS1.0」では,HPを入れておくフォルダを指定するのではなく,IISがあらかじめ用意したフォルダにHPを入れておいた方がよさそうです。

 ではそうします。これでうまくいくかな。クライアントのブラウザから,アドレスを指定して読み込んでみました。

 「サーバーに接続できません」

 はぁ。だめです。どうやら,根本的に間違っているようです。


 この後TCP/IPなどネットワーク関係の設定を変えてみたり,クライアントの設定をいじってみたり,いろいろやってみましたが結局だめでした。


 ずぶの素人のくせに,マニュアルなしで勘に頼ってやろうとしたのがそもそもの間違いだったかも知れません。これ以上やると正常に動いているLANまで壊れてしまいそうな気がするので,今日はもうあきらめました。


 「IIS」とTCP/IPのインストールに費やした時間がおよそ40分,その後のどたばた試行錯誤に費やした時間がおよそ5時間でした。 


 明日は,オンラインヘルプを最初からじっくり読んでみます。それで分からなければ,もう打つ手なしです。



 追記:
 家に帰ってインターネットにつないだら,WWWもFTPもできなくなってしまっていました。原因は今日の作業でTCP/IPをいじったためでした。

 すぐに解決したからよかったものの,一事はどうなることかと思いました。

 運任せの行きあたりばったりではだめですね。





 Webサーバー構築その2(8月24日)

 昨日に続いてWebサーバーの設定に挑戦しました。

 昨日の失敗の原因を探るため,まずオンラインヘルプを1時間ほどかけて目を通しました。

 難しいのであまりよく分かりませんでしたが,見当外れなことはやっていないような気はします。


 その後またTCP/IPの設定などをちょこちょこいじり,リセットを繰り返しましたが結局うまくいきませんでした。


 そこで,最後の望みを託して「IIS(Microsoft Internet information Server)」の再インストールを試みることにしました。

 昨日の作業で,わけも分からず適当に設定を変更したりして,そのためにLANでつないでいた私の98ノートまでおかしくなってしまったので,昨日いじったクライアントのTCP/IPの設定をすべてもとに戻し,「IIS」もいったん完全削除してから,再インストールしました。


 インストール完了後,インターネットサービスマネージャを開いたところ,

 何と!

WWWサーバー実行中」と表示されています。

 クライアントのブラウザから「192.168.100.99」と入力したら,

 ジャジャジャジャーン!

 うまくいきました。WWWサーバーのルートに置いてあるhtmlファイルがきちんと読み込れたのです。


 昨日と違う点は,

・TCP/IPがすでにセットアップされていた。
 (昨日は「IIS」をインストールした後でTCP/IPをセットアップしました)
・インストール先のドライブをNTと同じAドライブにした。
 (昨日は万一のトラブルに備えて,空のBドライブにインストールしました)

 このどちらが,原因だったのでしょうか。インストール先のフォルダは任意に選択できるので,TCP/IPがすでにセットアップされていたことが,うまくいった理由のような気がします。

 とにかくよかったです。

 LAN接続した98ノートからも読み込むことができました。 FTPもつながりました。

 感動しました。


 念のため,ファイル転送や「NetMeeting」など既存のネットワーク機能を調べてみましたが,何も問題は起こっていないようです。



 追記:
 昨日の日誌についてアドバイスをいただきました。他の方の参考になると思いますので一部引用させていただきます。

 山口さん,SEの立場からいつもアドバイスありがとうございます。

 SEサイドから言わせてもらえば、本当に一生懸命ネットワーク設計をしていますし、出来れば、環境は変更してほしくないし、変更する時は相談してほしいのですが、ユーザーさんにしてみれば、マスコミ等の宣伝がとても凄いので、イントラネットの構築なんて簡単そうだ、という印象を持たれて、実践したいと思われても当然だと思います。
 やはり契約上どうなっているのか、知りたいところです。
 でも、そんな契約上のこととは関係なく、ネットワークというものはユーザーさん自身によって、拡張されていくものでもあります。
 そのネットワークが活用されていればいるほど、人の移動や組織の変更に伴って変更されていくのが自然でもあるわけですから。
 しかし、端末台数を一台増やすとか、いうことならば、問題ないとは思うのですが、サーバーにイントラネット環境を追加するということならば、今後の保守のこともありますので、SEさんに相談されるのがよいかと思います。
(環境の変更は、ユーザーさんの自由というのならば、話は全然違いますが、変更自由ということは、保守も完全にユーザーさんでやられるということが多いです...)


 業者さんのことは考えもしませんでした。SEさんの立場からすると確かにそうかも知れませんね。研修会(教育委員会主催)で学んだことを早速実践してみたいと思って取り組んだことなのですが,何か大きなトラブルが起こってしまったら,結局SEさんに助けていただかなければなりませんから,日ごろから情報交換をしっかりやっておく必要がありますね。


 石川さん,いつもご訪問いただきありがとうございます。

 「IPアドレスですが、「*.*.*.*」となっている、最後の数字には「0」と「255」は設定できなかったと思います。特殊な使い道がある(予約されているって奴ですね)ので、それを使ってしまって怒られたのではないでしょうか?」

 市販のガイドブックには,0〜255が自由に使用できると書いてありますが,実際には他の問題が関わってきてそうはいかないのですね。


 かわしまさん,いつもご助言ご忠告ありがとうございます。

 (詳細はお客様リストにて)





 お久しぶりです。<大げさ。


 仮想ディレクトリ(8月12日)

 WindowsNT3.51,それから,Webサーバーの勉強をしています。

 最近,研修会などで,ホームページを作る講座がかなり増えてきているのですが,せっかく身につけたその技術を,残念ながら授業に生かすことができないのが現状です。

 その原因は,作ったホームページをサーバーに転送することができない(やり方が分からない)ことと,ブラウザから閲覧する方法が分からないことにあるようです。

 この2つの原因のうち,「ブラウザから閲覧する方法」については,ブックマークしておくか,個人フォルダへのリンクを並べたトップページを作っておきさえすれば,アドレスを入力しなくても済むので,何とかなりそうです。問題は「サーバーに転送する方法」です。


 私たちの学校では,サーバー内に個人用フォルダ(ディレクトリ)があり,クライアントで作成されたファイルはすべてそこに保存されるようになっています。ですから,ブラウザから閲覧するためには,ファイルをwwwrootに転送してやる必要があります。(というか,今までそう思っていました。)
サーバー
個人用フォルダ
(クライアントで作成したファイルを保存)

wwwroot
(公開用webファイルを保存)



 ファイルマネージャを開いてファイルを転送(コピー)するだけなので,作業そのものは極めて簡単なのですが,それでもサーバーを操作することには変わりはありませんから,パソコン初心者の方なら尻込みしてしまいます。それに以前,大事なファイルを削除されてしまったことがあるので,Win95の基本操作すらできない方にサーバーを触らせるのは私としても心配です。

 そこで,先生方が(もちろん子どもたちも),サーバーには一切触らずに,ワンタッチあるいは自動的にwwwrootにファイルを転送する方法を見つけだすというのが今回の課題です。


 コンピュータ室のサーバーは現在故障中ですし,出かけるのが面倒だったので,Windows98にオマケで付いているPWS(Personal Web Server)をインストールして,自分のパソコンで考えてみることにしました。

 転送作業の問題だから,「やはりftpソフトだろう」ということで,いくつかのftpソフトを使って何とかならないものかと試してみたのですが,残念ながらうまくいきませんでした。(というか,ただ単に知識不足,操作ミスなのかも)


 ところがftpソフトを使うことはすっかりあきらめて,PWSで遊んでいたら,偶然にも解決方法を発見しました。

 PWSなら,「仮想ディレクトリ」なるものを作成すれば,wwwrootの外にあるファイルでも,あたかもwwwroot内にあるように騙してやることができるのです。別ドライブのディレクトリを指定することさえできます。

 これは便利です。任意のディレクトリをWebディレクトリに設定できるなら,アップロードなどしなくても良いのですから,問題はたちまち解決してしまいます。

 「あ,もしかしたらNT3.51にもそういう機能があるのでは?」

 そう思ったらいてもたってもいられなくなってしまい,早速学校に出かけました。

 故障中のサーバーを叩き起こし(運良く立ち上がりました!),Internetサービスマネージャの機能を調べてみたら,何とすぐに見つかりました。NT3.51にも仮想ディレクトリを設定する機能がありました。もしかして,こんなこと知らずに使っていたのは私だけかも,トホホです。でもうれしいです。

 今日は大満足です。


 1年もの間,このことを知らずにせっせとコピーしていたのがちょっと悔しいです。





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