話題で選ぶ運営日誌

「パソコンクラブ」の巻 その1


 パソコンクラブ(4月25日)
 本年度,第一回目のクラブ活動がありました。私の担当は,当然,というか,やはりパソコンクラブです。

 物珍しさもあり,パソコンクラブは大人気です。入部希望調査では,4−6年の児童約340人のうち,80人が希望していたそうです。コンピュータの台数や他のクラブとの兼ね合いを考え,結局26人の子どもたちがパソコンクラブで活動することになりました。

 今日は,本年度の活動内容を考えるために,パソコンクラブでやってみたいことを一人一人に話してもらいました。

 多くの子どもたちが望んでいる活動内容は,私にとってはちょっと意外でした。

 子どもたちがやりたいことの第1位はキーボード操作(主に日本語入力)の練習です。26名中17人がやりたいと答えました。

 教育用ソフトウェアは,なるべくキーボードを使用せず,マウスだけでほとんどの操作ができるよう配慮されているものが多いのですが,子どもたちの心の中には,「パソコンを扱うということは,キーボードを自在に操作することなんだ」という気持ちがあるようです。(オトナも同じかな)

 実は私は,ゲームなど,もっと気軽に楽しめることを望んでいると思っていました。でも考えてみれば,この子たちはパソコンクラブに希望して入部したわけだから,キーボードの練習をしたいと答えても,別に不思議ではないと思い直しました。

 それから,お絵かきをしたい子が15名でした。

 私が最も多いだろうと予想していた,ゲームをやりたいと答えた子は7名しかいませんでした。

 その他では,教科の勉強がしたいという子が4名,インターネットをやってみたいという子が2名いました。

 先日,先生方に本年度の方針を提案した際,子どもたちの表現力を伸ばすためには,日本語入力などのキーボード操作の技能を高めることが必要なので,できるだけ練習させてくださいとお願いしたのですが,子どもたち自身もそのことを望んでいることが分かったことは,私にとって新たな発見でした。もちろんこれはクラブという同好の士が集まる集団の中での話ですが..。

 クラブの方は,学級とは違って本当に好きな子だけが集まって活動するわけですし,活動内容も自由に決めることができます。少し高度なことにも挑戦させてみたいです。どんな事ができるか,他の学校の様子なども参考にしていきたいです。


 やっと一週間が終わりました。今週は,コンピュータ教育の職員への提案,野外学習の打ち合わせと準備,授業参観,某研究会への出張などがあり,HP関係では,取材依頼が来たことに対して,その対応の仕方の相談や教頭への報告などをして,実にあわただしい一週間でした。

 明日から連休です。
 たまっている仕事を少しでも片づけたいです。ふうぅ。





 何かアイディアはないかな−パソコンクラブ2−(4月30日)
 本年度2回目のクラブがありました。

 今年1年間,クラブ活動をどのように進めていけばよいか,良いアイデアが浮かばないのも,最近の悩みの種の一つです。

 週1時間で,年間30時間近く活動するのですが,「これだ!!」というものがありません。最初から行き詰まっている状態です。

 先週,子どもたちに,クラブでやりたいことを聞いたとき,ワープロやお絵かきなどが上手にできるようになりたいとの意見が多かったので,とりあえず,今日はお絵かきソフトの練習をしましたが,そこから先の見通しが立ちません。

 クラブ活動だから,日頃の授業を離れて,自由にやりたいことができるのだけれど,私の貧困な発想では,普段の学級での授業でやりそうなことしか思いつかないのです。

 どこかそこらへんに良いアイデアが転がっていないかな。

 今のままでは,日頃学級で行われているコンピュータの授業の補習授業のような存在になってしまいます。

 自由にやりたいことができるということは,とても難しいことです。





 アドバイス−クラブ活動のアイディア−(5月3日)
 今日は,一切仕事をせず,完全休養日としました。
 この時期の3連休は本当にありがたいです。

 先日のクラブ活動行き詰まり日誌について,KTさんとYMさんからアドバイスのメールをいただきました。

 ありがとうございました。うれしいです。教員以外の方からのアドバイスは,私達とは考える視点が違うので,大変参考になります。

 KTさんより
 クラブ活動懐かしいですネ(^_^)
 活動ネタですが、ありきたりですが、ホームページをつくってみてはいかがですか?
 NTサーバもあるし、デジタルカメラも使えるならすぐに楽しいページができそうです。(ネットワークも閉じているので情報公開の問題も少なそう)


 全校児童が自由に閲覧できるようにしておくと,やりがいもあるし,きっと楽しいでしょうね。一人一人が自分の興味があるテーマで自由に作成するのもよいし,26名のクラブ員が,行事担当,職員室担当,児童会担当などと内容を分担して記事を書き,学校ニュースを作るというのも面白そうです。

 YMさんより
 クラブ活動って学校で一番楽しい時間だろうと思い出します。
 もし私が生徒だったら先生が側にいて分からないことを気軽に教えて貰って壊してもいいくらい、自由にパソコンをいじれたら一番楽しいような気がします。
 学校には沢山ソフトがあって、附属機器も沢山あるので、そんな教材をごちゃ、ごちゃ自在に使うのは楽しいと思います。そのうちに生徒の方で特別にやりたいことがあれば手伝ったりして。


 壊れても良いから,好き放題にパソコンを使ってみたいという子どもたちの気持ち,よく分かります。私が子どもだとしても,先生から言われたことをやるだけでなく,パソコンという不思議な箱に何が入っているか,とことん調べてみたいと思うでしょう。
 こういう事って確かにクラブの時間でしかできませんね。

 KTさんのご意見もYMさんのご意見も,とても魅力的に感じました。

 やはり,普段学級でやっていることと同じような事をやっていては面白くありませんね。ぜひ,今後の活動の参考にさせてください。





 導入業者のサポート体制6(5月7日)
     −すっぽかしの理由−

 学習指導用ソフト「マ××××ク」のネットワーク機能の不具合を直していただく約束をすっぽかされた件について,本日,業者さんから連絡がありました。


 「2日にお伺いするはずだったのですが,実はマ××××クが2日にバージョンアップされまして,それがこちら(業者)に届いたら,インストールに伺おう思いまして...。」とのこと。

 どうやら,業者さんが,ネットワーク機能の不具合の原因を調べようとして,メーカーに問い合わせたところ,設定ミスではなく,プログラム上の不具合が原因だったことが分かったようです。それで,バージョンアップ版が届くまで,来校を見合わせたというのが真相のようです。

 それならそれでいいのですが,来校を見合わせることについて,事前の連絡が一言もありませんでした。それに今日の電話でも,ここまでの会話の中で,すっぽかしたことについては,一言も謝っていただけません。(どうやら迷惑をかけたとは思っていないらしい)

 だんだん腹が立ってきたので,
「こちらに来ていただくときは事前に連絡していただけますよね。」
「授業の予定がありますから!」
「この前も,授業を組まずに午後からコンピュータ室を空けて待っていたのです!」
と少し強い口調で言いました。

そしたら,
ああ,連絡が遅れてしまってスイマセン。
とのことでした。

 それを言うなら,「遅れて」じゃなくて,「忘れて」じゃないですか?

 ちょっとしたことだけど,とても不愉快な電話でした。


 それから,今日は第3回目のパソコンクラブがありました。
 先週に続いてお絵かきソフトの練習をしました。

 先の見通しはたたないのですが,当面は,グラフィックやワープロやWINDOWSの操作のごく基本的なことを地道にやらせてみようかなと思っています。

 何か高度なことをやるにしても,好きなように自由に使うにしても,パソコンとはどんなものかがある程度分かっていないと,結局何もできずに終わってしまうのではないかと思ったからです。(こういう発想をするところに私の頭の固さが表れていますね。)

 1学期は,2学期からの活動に向けて,力を蓄える期間にします。どうでしょうか。





 2学期のパソコンクラブ(9月2日)

 パソコンクラブの2学期の活動について,もう一人のクラブ顧問であるT先生と話し合いました。


 1学期の活動を通して子どもたちが身につけた技能は,ワープロを使った「日本語入力」とイメージデータ等の「コピー&ペースト」です。

 2学期は,それらを技能をより高めていくように活動を進めていくか,それともまったく別の新しいことに取り組ませるか,今後の活動の方向性について相談しました。

 T先生の考えは前者です。物語などをつくらせたり,複数の児童による共同作品をつくらせるなどして,1学期よりも深まりのある作品を作らせてはどうか,というものでした。

 そこで私は,以前から考えていた,「パソコンクラブホームページ」づくりのアイディアを提案してみました。

 部員一人一人あるいはグループ単位でテーマを設定してhtmlページをつくり,トップページからそれらのページにリンクをはるというものです。(ただしインターネット上に公開するものではなく校内LANで閲覧するものです。)

 これなら1学期に身につけた技能を生かすことができるし,各自の興味関心に応じた活動を進めることができます。T先生も大賛成でした。

 各自が設定するテーマは,まったくの自由にするか,それとも大まかな共通テーマを決めておくか,どちらにもそれなりの良さがあると思うので,子どもたちの判断に委ねたいと思います。


 問題はHP作成に使用するソフトです。

 「WORD97」や「ホームページビルダー」など,WYSIWYG環境でワープロ感覚で使えるソフトが理想なのですが,新規にソフト(21本)を購入する予算はありません。というか,「HPを作るので金をくれ」と頼んでも,「そんなわけの分からぬものに金は出せん」と即却下されることは目に見えています。

 ですが,週1時間程度の活動時間の中で,子どもたちにタグを覚えさせ,エディタでHPを作成させるのは難しすぎます。

 現在,インターネット上には子どもが作ったページを掲載している学校もたくさんありますが,かなり先進的なところでも,子どもが行うのはテキスト作成とイメージ編集までで,html化の作業は教員が行っているのです。


 子どもが作成した作品を効率よくhtml化するにはどうすればよいか。

 とりあえず今考えているのは,「一太郎6.3」のホームページ作成機能を使うことです。

 まだ実際に使っていないので何とも言えませんが,この機能を使えば一太郎の文書データを自動的にhtmlファイルに変換できるらしいのです。

 正直言ってあまり期待はしていませんが,他の方法を思いつかないので一度試してみようと思っています。





 2学期のパソコンクラブその2(9月6日)

 「パソコンクラブホームページ(LAN用)」作成に向け,もう一人のクラブ担当の先生と「一太郎6.3」のHP作成ツールを試用してみました。

 このツールは一太郎で作成した文書を自動的にhtml形式に変換するものです。


 試用した結果は,

 全然だめでした。使いものになりません。

 テキストやテーブルの配置はめちゃめちゃだし,リンクの設定は絶対パスになってしまいます。ドライブ名とフォルダ名を消して相対パスに書き換えようとするとエラーメッセージが表示されてしまいます。(クライアントで作成したものをサーバーに転送するので絶対パスでは困ります)

 完全に失格です。時間の無駄でした。

 「パソコンクラブホームページ」開設の夢が遠のきました。

  どうしようかなあ。

 市販のソフトだと1本5000円として,21台で100000円もかかってしまいます。

 私のお小遣いでは買えません。

 タグを意識せずに作れて,しかもタダ同然で入手できるソフトなんてありませんよね。




 タダ同然(9月7日)

 パソコンクラブで使うHP作成ソフトについて,思いがけず3名もの方からアドバイスをいただきました。感謝感激です。Hirasawaさん,Ishikawaさん,きむあつさん,ありがとうございました。MS製品とNetscape製品をご紹介いただきました。

 今回はコンピュータ室の21台すべてのパソコンに導入しなければならないので,使い勝手は少々悪くとも,とにかく「タダ同然」に安いものというのが第1条件だったのですが,何と!ネスケの製品は教育利用の場合は無料とのことです。

 早速ネスケのページに行き,ライセンス規定を参照したところ,確かにそのようです。すっごくうれしいです。

 一部を引用すると,
お客様が(a)学生、教育機関の教員もしくは職員(幼稚園、小学校、中学校、高校、短大、大学及び図書館)、または日本ネットスケ−プ社が定める慈善非営利団体の基準に適合する組織の従業員である場合、および、(b)ライセンスの購入を検討するために本ソフトウェアを評価の目的で使用する場合、日本ネットスケ−プ社はお客様に対し、本ソフトウェアを無償で、非独占的に使用する権利を許諾します。


 教育に理解がある(あるいは将来のユーザー獲得に力を入れている)のはMSだけではないようです。

 私が現在使っている「Communicator」をインストールしても良いわけですね。

 でも,「Communicator」はトラブルが頻発しているし,少々重いような気がするので,一つ前のバージョンですが安定している「3.01Gold」の方が良いかもしれません。確か「Gold」にもHP作成ソフトがついていたはず。

 そういえば,コンピュータ室のネスケは導入された当時のVer2.01のままだったので,ブラウザもバージョンアップできます。

 ということで,早速ダウンロードしました。喜びのあまりうっかり英語版をダウンロードしてしまうなどの失敗もありましたが,とにかく無事日本語版をダウンロードしました。


 MSのホームページでも無料ソフトはないか探してみましたが,こちらは無料でダウンロードできるのは,「FrontPage98」のベータ版のみだったのであきらめました。


 早速コンピュータ室のパソコンにインストールし,HP作成ツールを使ってみました。

 ややメニュー画面が難しいし,日本語入力が少し不便ですが,子供向けマニュアルを作ってやれば,基本的なことはできそうな気がします。助かりました。

 この後,すべてのパソコンに「Gold」をインストールしました。ネットワーク環境だとこういう時に大変便利ですね。ダウンロードしたセットアップファイルはサーバーに入れておくだけで済みます。後はクライアントから読み込んで実行させるだけです。


 最後に,Webサーバーが使えるようになったので,それまでファイル指定だったIEとネスケのスタートページをアドレス指定に変更して今日の作業を終えました。





 2学期のパソコンクラブ3(9月14日)

 今週からいよいよクラブ活動が始めるので,「ネスケGold」を見ながら,子どもたちにHPを作成させる計画を考えました。

・第1時
 ダウンロードしたHPを見せて,HPの概念をつかませる。
 HP作成ソフト(ネスケGold)を紹介する。

・第2時
 HP作成の練習をさせ,文字修飾やリンクなどの基本技能を覚えさせる。
 計画を立てさせる。(宿題)

・第3時−第6時
 計画に従ってHPを作成する。


 大まかな計画はこんなところかな。もう少し具体的に考えてみます。




 ダウンロード(9月15日)
      −2学期のパソコンクラブ4−

 クラブ活動で子どもたちにホームページ(HP)を作らせるため,昨日立てた計画に従って準備を進めています。

 最初のクラブの時間は,ダウンロードしたHPを見本として見せて,HPの概念をつかませようと思います。html文書の豊かな表現力とリンクの便利さに気づいてくれれば良いのですが。

 今回は,子どもたちがHPを作る際の参考資料ということなので,子どもたちが手掛けたコンテンツが含まれる学校HPが良いだろうということで,いつもお世話になっているNさんの学級HPと教育目的の自由な利用が認められているH小学校のHPを使わせていただくことにしました。

 NさんのHPは,MOにコピーしたものをすでにお借りしています。子どもが書いた文章を中心に構成されており,約4メガありました。

 もう一つのH小学校のHPはダウンロードしなければなりません。この学校は学校全体でインターネット教育に取り組んでおり,自前のサーバーを持ち,HPもずいぶん充実しています。

 ダウンロード作業は,AIソフト「WebWhacker2」を使って,回線が空いているであろう3時ごろから始めました。

 しかしこれがとんでもないことになってしまいました。記憶を再現すると,こんな感じです。
時刻 DLサイズ
(推定)
状況
3時 0MB ダウンロード開始
4時 7MB さすがに充実しているようです。ここはじっくり腰を落ち着けて本でも読みながら待つことにします。
5時 14MB ずいぶんありますね。まだあるのかな。
(読書中)
6時 21MB 長いなあ。でももうそろそろ終わるような気がします。
(読書中)
7時 28MB はあ。待ちくたびれました。いくら何でもそろそろ終わるのでは。(読書中)
8時 35MB テレホが終わってしまいます。でも今さらやめられません。
9時 42MB ううぅ,我慢できない。HPめぐりがしたいです。スピードは落ちますがネスコミュを起動します。
10時 47MB ここまできたら,とことんつきあう覚悟です。
10時半 50MB あれっ!?


 10時半。ダウンロード作業と並行して使っていた「ネスコミュ」が突然フリーズしてしまったので,「Gold」に切り替えてHPめぐりをしようとしたら,いきなりメモリ不足の警告が出て,ダウンロード作業がストップしてしまいました。

 うーん残念!おそらくあともう少しで終わると思ったのですが,仕方ありません。ここまでで終わりです。

 あーっ!!「WebWhacker2」の終了作業の途中で今度はパソコン本体(WINDOWS)がフリーズしてしまいました。ダウンロードしたデータがなくなってしまったら今までの苦労が水の泡です。(汗)


 リセットして確認してみたら,データはなんとか大丈夫だったようです。ふぅ。

 「WebWhacker2」でダウンロードしたデータは,そのままでは他のHDにコピーすることはできません。エクスポート作業(ダウンロードしたHPをHD内に再現する作業)を行う必要があります。さすがに50MBもありますから,この作業も1時間かかってしまいました。

 結局すべての作業が終わったのが午前11時50分でした。

 ダウンロードしたファイルの,総サイズは50.4MB,総ページ数は3549,総イメージ数は886,作業時間は計8時間50分でした。


 もうぐったりでした。



 夕方から元気が回復したので,というか,雑用もあったので,学校に出かけました。(休日の夕方はいつもこのパターンです。)

 雑用を済ませた後,苦労してダウンロードしたH小学校HPをサーバーにコピーしようとしたら,あーあ,LANカードを家に忘れてしまいました。

 あまりに悔しいので家に取りに帰りました。

 さて,学校に戻ってきてコピー作業を開始しました。

 作業時間は3分でした。





 2学期のパソコンクラブ5(9月18日)

 いよいよ明日は2学期第1回目のパソコンクラブがあります。これまで日誌に書いてきたように,2学期は,子どもたちにホームページ(HP)を作らせたいと考えています。

 第1回目の明日は,他の学校のHPを見せたあと,私が実際に簡単なHPを作って見せながらどんなことができるか紹介したいと思います。

 「ネスケGold」を使ってHPを作らせるつもりですが,子どもが使うには少々難しいようです。そこで,子ども向けマニュアルを作ろうと思いましたが,HP作成の手順を書くのはかなり面倒な作業に思えてきました。

 編集作業の大半は,ツールバーのアイコンを使えば何とかなりそうです。

 そこで,アイコンの意味とhtml用語の説明だけを記した簡単なものにしようと思います。細かい手順については,私が実際にやって見せ,それを覚えてもらうつもりです。

 さて,今から作ります。(9/18 22:40)




 子どもたちが作るホームページ(9月19日)
     −2学期のパソコンクラブ6−

 2学期第1回目のパソコンクラブが開かれました。いよいよ「パソコンクラブホームページ(HP)」作成開始です。

 授業の初めに,HPについてどの程度の知識があるか,子どもたち(28名)に聞いてみました。

 「インターネット」という言葉については,全員が聞いたことがあると答え,「ホームページ」という言葉については,約3分の2の子どもが聞いたことがあると答えました。実際にHPを見たことがある子は3名でした。


 さて,第1回目の今日は,当初の予定通り,初めに他校のホームページを見せ,そのあと私が実際に操作しながら,HP作成ソフト「ネスケGold」を紹介しました。少し時間が余ったので予定外ですが,日本語入力と文字に変化をつける練習もさせました。

 日本語入力については,編集画面にそのまま入力するのでなく,入力ボックスに入力するスタイルなので,うまくできるか少し心配していましたが,ほとんど戸惑いはなかったようです。

 わずか15分ほどの時間でしたが,それでも全員が簡単な文章を入力し,サイズや色を変えたりすることができました。

 今日の様子から判断すると,テキスト入力や文字修飾は,1学期に練習したワープロの操作経験をそのまま生かせるので,何とかなるように思いました。


 来週は,イメージを作成し,ページ内に貼りつけるところまで練習させたいと思います。

 イメージ作成も,1学期にお絵かきソフトを使った経験があるので,保存時のフォーマットを"jpg"か"gif"にさせることだけ気をつければ良いと思います。

 リンクのはりかたも,時間があれば練習させたいです。


 パソコンクラブホームページを作ることについて,子どもたちの反応はかなり良かったです。初めに他校のHPを見せたことが刺激になったようです。

 1学期の経験(絵と文章を組み合わせた作品づくり)を生かせば,自分たちもHPを作ることができるということで,子どもたちは,次のクラブの時間を楽しみにしています。





 子どもたちが作るホームページ2(9月24日)
      −2学期のパソコンクラブ7−

 2学期第2回目のパソコンクラブがありました。

 前回は,文字入力と文字に変化(サイズ,色等)を付ける練習をしたので,今回はイメージ編集の手順を説明し,練習させることにしました。

 作業の手順は,大きく分けて次の2段階になります。
  1. お絵かきソフト「キューブペイント」で画像を作成し,gif形式でネットワークドライブ(p:)に保存する。
  2. 「ネスケGold」のエディタを起動し,画像挿入アイコンをクリックし,挿入する画像を指定する。

 ファイル形式や保存ドライブ(フォルダ)の指定,半角英数でのファイル名入力など,気を付けることがいくつかあったので,子ども向け簡単マニュアルを作っておきました。


 さて,いつものように,まず私が実際にやってみせてから,子どもたちに練習させました。

 ところが,私が考えていた以上に子どもたちにとっては難しかったようで,4年生と5年生はほとんど全員が途中でわけが分からなくなってストップしてしまいました。教えた手順通りに画像を組み込むことができたのは6年生の一部の子どもたちだけでした。

 うまくいかなかったところですが,まず第一に,ファイル名を入力するときに「半角英数」に切り替えるところでかなり混乱していました。やはり小学生にとっては,「全角かな」と「半角英数」の使い分けは難しいようです。

 次に,エディタを起動し画像を指定するあたりで,操作方法が分からなくなってしまいました。ネスケのメニューは大人向けなので,迷ったときに見当をつけることができないようです。

 それから,画像を挿入する方法だけでなく,画像を背景に指定する方法もついでに説明したのですが,それが余計に混乱させる原因となってしまったようです。


 一つ一つの操作はそれほど難しいものではないと思うのですが,一連の手順の中で,複数のソフトを使い分け,日本語入力を切り替えたりするのは,小学生では難しいのかも知れません。


 もう少し細かいステップに分けて少しずつ覚えさせるべきでした。

 今の状態では,まだまだ本番のHP作成に取りかかれる状態ではないので,もう一度手順を確認し,練習させておきたいと思います。

 次回は,練習課題として文章と絵を組みあわせた自己紹介HPを作らせながら,一連の手順をもう一度練習させたいと思います。





 ホームページ作成マニュアル(9月28日)
    −2学期のパソコンクラブ8−

 運動会が終わり,家でゆっくりしていてふと思い出したのは,「運動会前で何かと忙しいから」との言い訳で後回しにしてきた仕事の数々でした。

 実に恐ろしい作業ですが,漠然と不安を抱いているよりは幾分マシだろうとの理由で,現在抱えている仕事を書き出してみました。


 ・・・・・全部で12個でした。はぁ。

 しかもこの2・3日中に必ずやっておかなければならない仕事が4つありました。


 夕方から学校に出かけました。(号泣)

 まずは比較的簡単にできる仕事を2つ済ませました。(所要時間約2時間20分)

 あと2つです。 html資料作成部会の原稿を書き,パソコンクラブのホームページ(HP)作成マニュアルを作らなくてはなりません。

 html資料作成部会の原稿書きはとても面倒な気がしたので,今日はパソコンクラブのHP作成マニュアルを作ることにしました。



 前回のクラブの時間で,お絵かきソフトで作成した絵をHPに組み込む練習をさせたところ,私が実際にやって見せたにもかかわらず,ほとんどの子どもたちが途中で手順が分からなくなり,混乱してしまいました。

 前回用意したマニュアルは,保存先のフォルダの指定や半角英数でファイル名を入力することなど,主に注意事項を記しただけで,一連の手順を記していなかったことがまずかったようです。

 手順については私がやって見せる操作を覚えてもらうつもりでしたが,子どもたちには複雑すぎて無理でした。

 そこで前回よりもう少し詳しいマニュアルを用意しておこうと思ったのですが,大変困った事態が発生していることに気付いてしまいました。

 そういえば次回クラブが開かれる10月1日は,html資料作成部会の開催日と同じ日です。時間も同じです。(汗)

 ということは,私はクラブの子どもたちの面倒を見れないではありませんか。あーあ,こんな大事なことに今頃気づくなんて。

 もう少し詳しいマニュアルどころか,私がいなくても大丈夫なように,とっても詳しいマニュアルを作らなければなりません。

 とにかくやるしかないので,3時間40分ほどかけて,「自習用ホームページ作成マニュアル」を作りました。失敗したとはいえ前回一度やっているので,これを見ればなんとかなると思うのですが。


 家にたどり着いたのは23時50分でした。





 html資料作成部会とパソコンクラブ(10月1日)

 先日の日誌で,今日10月1日は,html資料作成部会とパソコンクラブが同じ時間に開催されるため,私はパソコンクラブの子どもたちの面倒をみれないと書きましたが,実は場所も同じだったのでした。つまりもhtml資料作成部会も私の学校のコンピュータ室で行われたのです。

  児童用パソコンを使って子どもたちが自己紹介ホームページ(HP)を作成している中,サーバーと教師用パソコンを使って,私達はhtml資料作成部会の作業を行いました。

 たとえ私がコンピュータ室にいたとしても,今日だけは子どもたちの面倒をみることはできないので,昼休みに子どもたちをコンピュータ室に集めて,先日用意した「自習用ホームページ作成マニュアル」を配布し,簡単な説明をしておきました。


 さて,まずはhtml資料作部会についてですが,事情によりみにてち氏が原稿を作成できなかったため,私とN先生が作ってきた原稿を検討しました。

 2人ともみにてち氏が作った「雛型」に準拠して原稿を作成したのですが,3人の原稿を比べると,文字のサイズや色,センタリングの使い方など,細かいところが微妙に異なっており,全体として一貫性がないものになってしまいました。最終的には3人が作成したページを一つにまとめて,”一冊”の「郷土学習資料集」として完成させる予定なので,それぞれの作者の好みや個性が出てしまってはいけません。

 そこで今日は内容よりも形式的な部分に重点を置いて検討していきました。今後は今日話し合った基準に従って作業を進めていくことになります。



 html資料作成部会の間,クラブの子どもたちのことは,同じ部屋にいたにもかかわらず,あまり気にしていませんでしたが,困っている様子も感じられなかったので順調に進んでいるのだろうと思っていました。

 ところが,部会終了後に子どもたちの作品を開いて見たところ,どうやらあまり進んでいないようです。

 今日は,絵と文章を組み合わせたHPを作る練習をさせようとしたのですが,練習とはいえ,題字や背景の模様などの絵を作る作業に夢中になってしまったようで,作った絵をhtmlに組み込むところまでたどり着けなかったようです。わずか1時間ほどの活動時間なので仕方がないところでしょうか。

 それから,作成した絵をgif形式で保存したり,ファイル名を半角英数で入力するのが今回もあまりできていませんでした。

 一つ一つのことはそれほど難しいことではないと思うのですが,それらすべてを間違えずに作業を進めるのは,子どもたちにとってはかなり難しいようです。

 そして今日配布した「自習用ホームページ作成マニュアル」は,おそらくほとんど読まれていないと思います。やはり子どもたちは見よう見まねで体得する方が得意なようです。


 このままでは,子どもたちの意欲が低下しそうで心配です。クラブの時間は子どもたちにとって楽しい場であってほしいと思うし,パソコンを使うことに苦手意識を持たせたくはありません。


 次回から”本番”の作業を始める予定だったのですが,軌道修正した方が良いかも知れません。





 また自習です(10月8日)
    −2学期のパソコンクラブ10−

 私が担当しているパソコンクラブは,遠足と修学旅行のため,今週と来週は行われず,次回は再来週の水曜日に行われるのですが,またもや困った問題が起こっています。

 先週に続いて次回も,出張のため私が不在となり,子どもたちの面倒を見れないのです。もう一人の担当者であるH先生も出張です。

 2学期は,新しい試みとしてホームページづくりに取り組ませているのですが,まだ始めたばかりで,子どもたちの戸惑いも多く,まだ子どもたちだけで取り組める状況ではありません。2回連続で自習になってしまうのは本当に痛いです。

 何か対策を考えなければなりません。困ったなあ。





 自習用秘密兵器(10月19日)

 今週水曜日に,3週間ぶりにパソコンクラブが開かれます。

 現在ホームページづくりに取り組んでいるのですが,前回は,出張および会議のため,顧問2人が不在となってしまいました。そして,3週間ぶりに開かれる次回も,顧問2人が出張のため,不在になってしまいます。

 前回は,「ホームページ作成簡単マニュアル」を用意して”自習”させたのですが,ファイルを半角英数で保存することや,画像を組み込んだりする操作があまりよく分からなかったようで,子どもたちはずいぶん混乱していたようです。

 私が実際にやってみせ,それを見ながら操作方法を覚えていた子どもたちにとっては,文字で書かれたマニュアルなど何の役にも立たないことを痛感したのでした。


 さて,次回は,かねてから密かに考えていた”自習用秘密兵器”を使いたいと思います。

 それは,ロータス「ScreenCam」というソフトです。

 このソフトは,画面上の動作を録画再生するソフトです。マイクからの音声も同時録音できますし,実行形式(.EXE形式)で保存できるので,それを各パソコンにコピーしておけば,スクリーンカムがインストールされていなくても再生することができます。


 早速地元のパソコンショップに出かけました。

 「ScreenCam」は12800円でした。ところが,「1-2-3」「WordPro」「Freelance」などがセットになっている「SuperOffice」も12800円です。

 うーん。この価格設定は理解に苦しみます。「SuperOffice」が12800円なら,「ScreenCam」単体の値段は2000円ぐらいにしてくれれば良いのに。

 ちょっと迷いましたが,「SuperOffice」を購入してしまいました。「1-2-3」も「WordPro」も必要ないのに貧乏症ですね。プレゼンソフトの「Freelance」が少し気になりましたが,先週購入したMS「PowerPoint」と使い比べる根気はありません。

 それで,結局インストールしたのは「ScreenCam」のみでした。


 さて,実際に使ってみた感想ですが,予想以上に便利なツールだと思いました。操作方法もきわめて簡単です。画面上に表示された録画ボタンを押せば,画面上の動作やマイクからの音声が自動的に録画・録音されるのです。

 やりかたは簡単ですが,言葉や操作を間違えたりすると最初からやり直さなければならないのでその点は大変でした。あまり長時間だと失敗する確率が高いので,今回作成した「ホームページ作成ガイド」は6つのステップに分け,それぞれ2〜3分程度としました。

 1 画像の作成と保存のしかた
 2 背景画像の設定のしかた
 3 文章の入力のしかた
 4 作業の続きを行う方法
 5 画像を組み込む方法
 6 ブラウザで表示する方法



 2時間ほどかけて録画作業を終え,実行ファイルを他のパソコンにコピーして再生してみたら...,

 録画したときの画面の解像度が失敗でした。 800×600で行ったのですが,そうすると640×480の画面では画像がはみ出してしまって,うまく表示できないのですね。

 幸いにも,業者さんが作成した「特製メニュー」に登録すれば,起動時に解像度を切り替えることができるので,少々面倒な作業ですが,メニューに登録することにしました。


 さあ,準備は整いました。これでうまくいくでしょうか。


 今回は必要ありませんが,あとは「リンクのはり方」を作っておきたいです。


 (10月22日追記)

 自習についての指示を行い,「ホームページ作成ガイド」の使い方を教えるために,子どもたちに休み時間にコンピュータ室に集まるように連絡していたのですが,連絡がうまく届いていなかったらしく,子どもたちはあまり集まりませんでした。困ってしまいましたが出張の時間が迫っていたので,説明不十分のまま,出張に出かけてしまいました。





 久しぶりのパソコンクラブ(10月30日)

 パソコンクラブが開かれました。子どもたちの面倒を見るのは久しぶりです。

 クラブの時間は週1回ありますが,遠足と修学旅行のためクラブが2回中止になってしまったので,今月は今日で3回目です。しかもクラブが開かれた過去2回は,出張や会議のために私は出席できなかったので,クラブに顔を出したのはほぼ1ヶ月ぶりです。


 さて,ホームページづくりに取り組んでいるわけですが,自習をさせていた2回は,「ホームページ作成マニュアル」を用意したり,ロータス「ScreenCam」で「ホームページ作成ガイド」を用意しておいたにもかかわらず,子どもたちの作業はあまりはかどっていませんでした。

 ホームページづくりを始めたのは2学期からなので,やはりまだやり方がよく分からないのかと思っていましたが,今日の様子を見ているとそうでもないようで,今日の子どもたちは,それほど戸惑っている様子もなく,楽しそうに,そして熱心に取り組んでいました。

 もう少し経験をつませれば大丈夫かもしれませんが,始めたばかりの今の段階では,困ったときにアドバイスしてくれる人間がいないと,安心して活動できないのですね。

 もしかしたら,無意識のうちに私が,クラブの子どもたちを,失敗することを恐れて何もできない子どもにしてしまったのかもしれません。

 うーん,考えてみれば,私は他の先生方よりは,子どもたちがどんなところで失敗するかが予測できるので,いつも先回りして教えているような気がします。そんな細かい指導の積み重ねが,子どもたちを臆病にさせてしまったのかもしれません。

 少々反省気味です。


 クラブの子どもたちにとって,パソコンはまだまだ気軽に使いこなせるツールではなかったということは,私にとって意外な発見でした。





 すべてのデータ消失事件(11月5日)

 パソコンクラブの時間にとんでもないことが起こってしまいました。


 私たちの学校のネットワークシステムには,とても便利な機能があります。授業開始時に教師用パソコンから”クラス名”を入力し,それぞれの児童用パソコンから”番号”を入力することにより,子どもたちが各種アプリケーションで作成したファイルを,サーバー内に個別に保存・管理できるようになっているのです。


 ところが,パソコンクラブの開始時に教師用パソコンから,パソコンクラブ用に使っているクラス名”6年6組”を入力したところ,「パスが見つかりません」とのメッセージが表示され,アクセスが拒否されてしまったのです。

 そこで,「ネットワークコンピュータ」(WIN95の機能)を開いてファイル構成を調べてみたところ,何故か”6年6組フォルダ”だけが表示されません。(汗)

 フォルダの属性が変更されたことによって見えなくなってしまった可能性もあるので,サーバーのファイルマネージャからも調べてみましたが,やはり見つかりません。もちろん下位の個別フォルダもありません。

 どうやらフォルダごと削除されてしまったようです。1学期から制作してきたすべての作品が消えてなくなってしまいました。


 これはおそらくT先生の操作ミスによるものに違いありません。

 T先生には,先日,ディスクトップにクラスのフォルダのショートカットを置いておけば,子どもたちが作ったファイルを簡単に検索できることを紹介したのです。こうすると作品発表会の授業を行うときなどにとても便利なのです。

 クラスのフォルダのショートカットを作成する際に,何かの手違いでうっかり”6年6組フォルダ”を削除してしまったのでしょう。

 そのことを裏付けるように,T先生のクラスのフォルダのショートカットがあちこちに作られていたり,全く関係ないフォルダがT先生のクラスのフォルダ内にコピーされていたりするなど,T先生が試行錯誤した痕跡がいくつも残っています。

 すぐにT先生に連絡して事情を聞いてみたところ,どんな操作をしたのか「全く覚えがない」とのことでした。

 念のため,他の場所に移動していないかと色々さがしてみましたが,結局”6年6組フォルダ”は見つかりませんでした。


 ホームページづくりは,また1からスタートです。

 T先生が大変恐縮して子どもたちに謝ったこともあり,子どもたちがすぐに気を取り直して,また新しく作り始めまたことが救いでした。



 先生方にできるだけ快適に使っていただけるよう,ある程度の知識があり,理解していただける先生には,私が知っている色々なやり方を紹介するようにしているのですが,その分リスクも増えてしまうのですね。




 いまさらバックアップ(11月6日)

 「データ消失事件」から一夜明けた今日は,早速データのバックアップ作業を行いました。

 バックアップの大切さは,過去の日誌でも何度か話題にしてきたのに,やはり,とことん痛い目に遭わないとだめだったようです。

 今度という今度は,ええ,骨身にしみました。

 昨日は思わずT先生を責めてしまいましたが,対策を怠っていた私にも大きな責任があります。

 はっきりいって油断していました。HDの故障等によるデータ消失の可能性は認識していましたが,私たちの学校の先生方の技量から考えて,人為的なミスによってデータを失う危険性など考えもしませんでした。ショートカットの作り方を紹介した時点で,操作ミスを行うとデータを消失してしまう危険性があることに気付かなかったことが悔やまれます。

 それに,子どもたちが作ったデータに対してあまり重要性を感じていませんでした。「たかが子どもの作品」と軽く考えていました。無くなって初めて失ったものの大きさに気付いたしだいです。


 とにかく,データだけはMOにバックアップしておくことにしました。

 バックアップをとったのは学級用フォルダ内の子どもたちが作ったデータと自作Web資料です。


 子どもたちが作ったデータはすでに197メガありました。




 コンピュータ室が利用された時間がのべ100時間を越えました。

 20クラスですから,2学期半ばにして,1クラス平均5時間コンピュータの授業を行っていることになります。





 リンクは不思議(11月12日)
       −2学期のパソコンクラブ−

 6時間目にパソコンクラブがありました。

 ホームページづくりに取り組んでいるのですが,先日ちょっとした操作ミスから,パソコンクラブのすべてのデータを消失してしまい,また一から作り始めています。今日はその2時間目です。

 大幅に予定が遅れることが心配されましたが,子どもたちにしてみれば,一度つくったものを再現するだけなので,それほど時間がかかる作業ではありませんでした。今日のクラブ終了時には,データを消失するまでの5時間分を取り戻し,さらに新しいページづくりに取りかかり始めた子どももいたほどでした。

 しかも当初の試行錯誤により山ほど作ってしまった不要なファイルが,きれいさっぱり消えて無くなったので,気分的にもすっきりしたようです。


 今日はリンクのはり方を紹介しました。使用しているソフトは「ネスケ3.0gold」なのでタグの知識は不要です。子どもたちにとってもそれほど難しい作業ではありません。

 例として,子どもたちの目の前で,パソコンクラブの表紙のページから個人ページにリンクをはって閲覧できるようにしてみたところ,子どもたちからは驚きの声があがりました。

 そうですよね。クリックするだけで別のページにとぶなんて,とても不思議なことです。

 あるいは,ごく簡単な操作で不思議なリンクがはれることに驚いたのかも知れません。(子どもたちがホームページを見るのは今日が初めてではありませんから)


 2年前,初めてホームページを見たとき,リンクの不思議さにとても驚いたことを思い出しました。




 公開授業前日&パソコンクラブ(11月26日)

 10日間にわたって準備を進めてきたパソコン公開授業がいよいよ明日行われます。

 今日は,明日の授業のプレゼンテーションの場面のリハーサルを行いました。

 リハーサルとはいっても,子どもたち同士で発表し合う授業なので,本番同様にやって,お互いの発表内容が分かってしまっては面白味が無くなります。ですから今日は,発表グループごとに分かれて,発表者の話とプレゼン資料の提示のタイミングとをピッタリ合わせることなどを目標にして,自己評価をさせながら練習させました。


 うーん。やはり「ハイパーキューブ」のリンク機能はどうも調子が悪いようで,リンク機能を使ってプレゼン資料を連続表示させている最中に,強制終了またはシステムエラーが発生してしまったグループがありました。
 
 明日の本番では,いったいどうなる事やらずいぶん不安な状況ですが,もはや運を天に任せるしかありません。



 午後からはパソコンクラブがありました。

 ホームページづくりを始めてもうすぐ3ヶ月になります。ちょっと飽きてきたのでもうそろそろ終わりにしようかなという感じです。

 それで,ホームページづくりの次には何をやろうかと,もう一人のクラブ顧問であるH先生と相談したのですが,H先生の意見は,「何かプログラミングのようなものをやらせてみてはどうか」とのことでした。

 H先生が言うには,「たとえどんなに簡単なものであっても,自分がプログラミングしたものが思い通りに動いたら,それは子どもたちにとってとても嬉しいことであり,きっとコンピュータの楽しさを味わわせることができるにちがいない」とのことです。

 なるほどです。

 確かにそうかも知れません。

 私は,自分自身が「BASIC」や「VisualBasic」を少々かじったことがあるので,プログラミングなど小学生には所詮無理だと思い,考えもしなかったのですが,確かにH先生の言うとおりかも知れません。


 日頃の授業の中ではそういった活動はできませんが,クラブだからこそ思い切ったこともできます。

 もしかしたらどこかに,子ども向けのプログラミングツールなんてものがあるかも知れません。

 探してみようと思います。



 クラブ展と学習アニメ(2月10日)

 今日から校内クラブ展が始まりました。クラブ展とはいわゆる文化祭のようなもので,文化系の各クラブが1年間の活動の成果を発表する行事です。

 パソコンクラブでは,子どもたちが作ったホームページをコンピュータ室で公開することにしました。

 公開する期間は今日から一週間で,時間は午前中の20分の休憩時間です。その時間はクラブのメンバーが交代でコンピュータ室に詰め,遊びに来た子どもたちにブラウザの操作方法などを教えてあげることにしています。

 わずか20分という短い時間にもかかわらず,初日の入場者数は約50人でした。大盛況でした。

 当番に来ていた子どもたちは予想以上の盛況ぶりに戸惑いながらも,張り切ってがんばってくれました。

 遊びに来た子どもたちのほとんどは,ブラウザを操作するのはおそらく初めてなので,少々心配していましたが,すぐに使い方を覚え,楽しんでくれたようです。



 クラスでは,2学期末に覚えたばかりのgifアニメ作成ソフト「Giam」を使っての「学習アニメ」作りを始めました。

 テーマは5年生で学習した内容に関することとし,表現の仕方は,普通のアニメでも,スライドショー形式でも良いことにしました。子どもたちが考えてきたアニメの内容を教科別にたずねてみたら,国語,社会,算数,理科,社会,家庭,体育と多岐にわたっています。


 制約を少なくして自由に取り組ませると,子どもたちは私が考えもしなかった発想をすることがあります。

 そしてそれは私がコンピュータ教育を進めていく上での大きなヒントにもなります。

 今度はどんなアイディアで私を驚かせてくれるか楽しみです。




 こういう作業をするときに,コンピュータを2人で1台しか使えないのは,やはり不便です。








 次のアイディア(12月2日)
     −2学期のパソコンクラブ−

 明日はパソコンクラブがあります。

 ホームページづくりを始めてもう3ヶ月近くになるので,そろそろ新しい活動に取り組もうと思い,何か良いアイディアはないかと考えています。

 当初はプログラムのようなものを作らせて,コンピュータの楽しさを味わわせることができたらと考えていたのですが,小学生向きの(しかもフリーの)プログラミングツールは見当たらないので,とりあえず断念しました。

 それで,次に考えたのが「Gifアニメ」です。

 子どもたちは,アニメのように動きのある表現にとても興味を示します。見るだけでなく,自分自身の手で作ってみることにもきっと興味を示すと思います。


 Gifアニメの作り方の基本は,コマを作成し,それを順番に並べ,一コマごとの表示時間を決めるだけなので,それほど難しくはありません。というか,滑らかな動きを表現するのはとても難しいのですが,できばえを無視してとりあえず作ってみるだけならそれほど難しくはありません。

 それに,Gifアニメは,動きを表現するだけでなく,色や大きさを変化させたり,静止画を連続表示したりとアイディア次第で色々な表現ができます。

 そこで,子どもでも扱えそうなソフトはないかと探してみたら,簡単に見つかりました。「Giam」(古溝 剛さん)です。フリーなのに私が持っている市販(またはシェア)のソフトより使い勝手が良いところがうれしいです。


 ところで,クラブで最も気を遣うのは時間配分です。活動時間は週1時間しかありませんから。

 学級に割り当てている時間も週1時間しかありませんが,こちらは,他の先生に相談するなどして時間の確保さえできれば,週10時間やることだって可能ですが,クラブはとにかく週1時間しかないので,「私の説明は短く,子どもたちの活動は長く」を常に心がけています。

 それが裏目に出て,子どもたちがあまり理解できないまま取り組み,かえって時間がかかってしまうこともありますが。

 今度のGifアニメの説明も最大10分以内で何とかできないかと思っているのですが,どうなることやら。




 久々の大ヒット(12月3日)
       −2学期のパソコンクラブ−

 パソコンクラブでGifアニメ作りを始めました。

 このアイディアは昨晩突然思いついたことなので,もちろん何も準備はしていません。空き時間に大慌てでやりました。

 Gifアニメ作成ソフト「Giam」を21台のクライアントにインストールし,サンプルのファイルを共有フォルダに入れ,それから,「Giam」が常に解像度640×480で起動するよう教育用メニューシステムを設定しました。また,作成したデータはサーバー内の個別フォルダで管理できるようにしました。

 これで準備はOKです。



 さて,クラブの時間が始まりました。

 まず,サンプルのファイルをいくつか見せ,それがどのようなコマ割りになっているかを紹介しながらGifアニメのしくみを説明しました。そして次に,簡単なアニメを実際に作ってみせながら「Giam」の操作方法を説明しました。

 短い時間で効率よく説明できるよう,昨晩,あらかじめ説明する手順を考え,練習しておいたのですが,これだけを大急ぎでやって約10分かかりました。


 子どもたちには,新しい活動というよりは,現在取り組んでいるホームページづくりにおける表現手段の一つとして紹介し,「興味がある人は挑戦してみましょう」という言い方をしたのですが,子どもたちは予想以上に興味を示し,サンプルを参考にしながら夢中になって作り始めました。

 このところマンネリ気味で,子どもたちは黙々とホームページづくりに取り組んではいるものの,最近はそれほど楽しそうには見えなかったのですが,今日は久々に子どもたちが張り切り,活気のあるクラブとなりました。





 ホームページづくりを振り返って(12月19日)
      −2学期のパソコンクラブ−

 2学期最後のパソコンクラブがありました。

 今学期は「ホームページづくり」に挑戦しました。

 6年生など,一部の要領よくできる子どもたちは,絵やgifアニメを組み込みながら,2ページ3ページ目を完成させることができました。一方4年生らは,なかなか思うようにはかどらず停滞してしまいました。

 4年から6年まで,それぞれの能力や好みに合わせて自由な表現ができる活動として始めたホームページづくりですが,3ヶ月を振り返ってみると,4年生らにとっては,ファイル操作などの面で少し難易度が高すぎたようで,6年生と4年生では大きな差ができてしまいました。

 3学期は,どのように活動を進めていけばよいでしょうか。
 
  • 一応の区切りがつくまでホームページづくりを続けさせる。
  • たとえ中途半端でもホームページづくりは終わりにして,全く新しい活動に取り組ませる。
  • 上記のいずれかを子どもたちに選択させる。

 迷っています。






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