話題で選ぶ運営日誌

「パソコンクラブ」の巻 その2


 活動開始(4月19日)

 明日からいよいよ私たちの学校の本年度のコンピュータ教育が始まります。当面の予定は次の通りです。

4/20 コンピュータ教育ガイドブック(=本年度の方針)の提案
4/21 第一回パソコンクラブ
4/23 初めてのクラスの授業
4/27 職員の第一回コンピュータ研修会



 <コンピュータ教育ガイドブックの提案ついて>

 40ページほどの内容を20分程度で話さなくてはならないので,本年度新たに変更された部分,年間を通して役に立つと思われる部分,それから昨年度の様子を見ていて先生方の理解が少々不十分だったと思われる部分を中心に話すつもりです。

 昨年度提案した際に痛感したことは,見出しだけ紹介しておいて,文章は「あとで読んでおいてください」というのは駄目だということです。あとで読む方など一人もいません。

 ぜひ読んでいただきいことは,少々時間がかかってもやはり提案の際にきちんと話しておく必要があります。

 大事なところにアンダーラインを引いておきました。


 <パソコンクラブについて>

 昨年度は,1学期はワープロとお絵描き,2学期からはホームページ作りを行いました。

 今年はホームページ作りを年間を通して行いたいと思います。というか,子どもたちのさまざまな活動をホームページに掲載するかたちで集約していきたいと思います。

 初めに表紙(トップページ)を作らせておき,以後,それぞれの子どもの希望に応じて,作文や詩,gifアニメやペイント画像,デジカメで撮った写真のページなどを追加させていきたいと思います。


 <クラスの授業について>

 3年生の子どもたちは,昨年までは「キッドピクス」というお絵描きソフトを使っての作品作りを経験しており,コンピュータの起動・終了やマウスの操作など,ごく基本的なことはできると思います。

 本年度は,かなり難易度が上がりますが,日本語入力と複数のウィンドウを使っての作業(コピー&ペースト),それからグラフ作成などを行わせたいと思っています。

 しかし3年生の子どもたちがどれだけの技能を習得できるか分からないので,まずは2年生までで身につけた基本操作のおさらいをしつつ,様子を見ながら進めていきたいと思います。


 <職員研修会について>

 まだ一週間ほど余裕があるので,また今度考えます。





 「本年度のパソコンクラブ」(4月20日その2)

 夕方からは明日開かれる第一回「パソコンクラブ」の準備を行いました。

 普通一回目のクラブの時間は自己紹介をしたり,一年間の見通しを話したり,やりたいことを考えさせたりするだけで実際の活動は行わないのですが,時間がもったいないので前置きは簡単に済ませて,次回からの活動(=ホームページづくり)に役立つことをやっておこうと思います。

 そこで明日は子どもたちに,昨年のメンバーが作成したホームページを紹介し,gifアニメも紹介し,それからイメージスキャナで取り込んだ画像やデジカメで撮った写真をその場でパソコンに取り込んだりしてみようと思います。

 徐々に教えていっても良いのだけれど,パソコンを使うと何ができるかをあらかじめ知らせておいたほうが子どもたちのイメージも膨らんでくるのではないかと思います。

 時間があれば,グラフィックソフトを使ってのデザイン文字の作成などもやらせてみたいです。





 NTTより3月分の明細が届きました。うれしいことに予想より少なく,14805円でした。PHSが13908円(こちらは号泣)ですから総額28713円です。

 確か1月分は約4万円(NTT2万円,PHS2万円),2月分が約2万7千円(NTT2万円,PHS7千円)でした。比べてみると”単価”が高いPHSの料金が月によってかなりの差があります。

 当面の目標である合計2万円未満を達成するためには,とにかく学校からのアクセス(=PHS)を自重しなくっちゃという感じです。




 第一回パソコンクラブ(4月21日)

 本年度第一回目のパソコンクラブが開かれました。

 メンバーは4年生10名,5年生8名,6年生7名です。昨年から引き続いて所属している子どもは3名でした。

 このメンバーで1年間活動していくわけですが,今年はいかに個人差を克服していくかに悩まされそうです。昨年は,コンピュータが導入されて間もない時期だったので,4年生も6年生も同じスタートラインから始めることができたのですが,あれから1年過ぎた今では,かなりの学年差及び個人差が生じていると思われます。


 初日の今日は,一年間の見通しを持たせるため,まず初めに昨年度のメンバーが作ったホームページを見せ,スキャナやデジカメなどの機器を紹介しました。そのあと少し時間が余ったので,現時点での子どもたちの技量をチェックしようと思い,「キューブペイント」というお絵描きソフトでデザイン文字を書かせてみました。

 文字のサイズや色,書体,それに影付きや縁どりなどのデザインを自由に選択させて,自分の名前を漢字で入力させてみたのですが,これらの操作はそれほど戸惑うこともなく全員ができてしまいました。


 昨年は,まず初めに日本語入力のやりかたを教えなければならず,つまりほぼゼロからのスタートでした。それに比べて今年は,最も基本的な操作である「日本語入力」がすでに全員ができるわけですから,もしかしたら個人差などそれほど心配しなくても良いのかも知れません。



 コンピュータ教育ガイドブックをお譲りする件について

 私たちは決して優れた実践をしているわけではないのです。それどころか,私たちの学校は,私をはじめとして職員全員が未だ初心者の域を出ていない状態だといえます。

 私がやっていることは,日本全国で星の数ほど行われている実践のほんの一例とお考えください。

 それでも,コンピュータ教育を始めたばかりの方にとっては役立つこともあるのではないかと思うし,アドバイスなどをいただくことによって私自身の役にも立つので,お譲りすることにしています。






 方針変更−パソコンクラブ−(5月7日)

 第2回パソコンクラブが開かれました。

 「gifアニメ」作りを始めました。5月中(あと2回で)に作品を一つ作らせたいと考えています。


 昨年の子どもたちの様子を見ていて少し感じたのは,子どもたちの活動意欲を一年間持続させることは難しいということです。

 初めのうちは「パソコンが使える!」というだけで,あるいは子どもたちの「新しいことを知りたい欲求」が直接の原動力となって,日ごろの授業では沈黙しているような子もクラブの時間は張り切って取り組んでいました。

 ところが,機器やソフトの使い方を覚え,慣れてきたので,そろそろツールとして本格的に使わせようと思ったときには,何人かの子どもはすでに熱が覚めてしまっているように感じたことがありました。


 考えてみると,操作方法を習得するまでは,試行錯誤しながら新しいことを覚えていく楽しみがあるのですが,いったん覚えてしまうと,今度は形式的なことだけでなく内容的な面を要求されるようになり,そうすると文章や絵を考えたり,構成を工夫するなど,コンピュータとは直接関係ないことで頭を働かせなくてはならないわけで,それが子どもたちの意欲を低下させる原因になっていたように思います。


 クラスでの教科の授業でコンピュータを使う場合は,子どもたちは,パソコンを使うことが目的ではなく,パソコンは目的を達成するためのツールであることを心得ているので,意欲を持続させることはそれほど困難ではないと思うのですが,パソコンを使う(体験する)ことそのものを目的とするパソコンクラブでは,内容的な面を深く追いかけるよりも,広く浅く経験させた方が良いのかも知れません。

 当初は一年がかりでホームページを作らせていこうと考えていたのですが,文章を書いたり,絵を描いたりすることには興味がない子もいるはずですし,当面はホームページ作りにこだわらず,興味がありそうなことから手当たりしだいにやってみたほうが良いかなと考え始めています。


 そう考えると,たとえば一時間中「チャットでおしゃべり」の授業でも,それはそれで良いのかも知れません。

 それで今回は急遽予定を変更して,昨年度子どもたちが最も興味を持った「gifアニメ」作りを行うことにしました。

 今年もネタ探しに苦労しそうです。





 パソコンクラブ&新しいソフト(5月13日)

 パソコンクラブが開かれました。先週に続いて「gifアニメ」作りを行いました。

 今日でまだ2回目なので多少の戸惑いはあるものの,子どもたちは夢中になって取り組んでいます。自分の思い通りに”動き”を表現できることは,子どもたちにとってずいぶん魅力的なのでしょう。

 「gifアニメ」作りは昨年度も行ったのですが,思い起こせば昨年度はホームページ作りの一環として取り組ませたのが間違いでした。ファイル名を”半角英数”で保存させようとしたため,かなり混乱してしまいました。

 今回はとりあえず”何でもOK”ということにしたので,保存を巡るトラブルはほとんど起こっていません。



 クラブ終了後は,新しく手に入れたソフトのインストール作業を行いました。今回インストールしたのは「IrfanView32」という画像ビュアーと「EasyToon」というgifアニメ作成ソフトです。

 「IrfanView32」は画像ビュアーというよりも,スライド機能を利用してのプレゼンテーションツールとして使いたいと考えています。

 現在私たちの学校で行っているプレゼンテーションのやり方は,ワープロまたはペイントソフトの画面画像をビデオプロジェクタに出力する方法です。日頃使用しているソフトの画面をそのまま表示させるだけなので手間もかからず簡単なのですが,ところがこの方法だと複数の画面の連続表示ができません。

 そこで先週末から毎日ネット上をうろついてプレゼンに使えそうなソフト(もちろんフリーのもの)を探し,片っ端から試用してみました。その結果,子どもたちにとって最も扱いやすいだろうと判断したのが「IrfanView32」です。

 画像ビュアーなので扱えるファイルは画像(jpg,bmp等)のみですが,プレゼンテーションで提示する文字情報は”見出し”と”キーワード”程度なので,あえてワープロを使うほどでもありませんし,ペイントソフトの方が,文字の表示位置やデザイン・色などを自由に設定できるので表現力が豊かです。

 そういう考えからあえて画像ビュアーを使ってみることにしました。


 もう一つの「EasyToon」は,現在クラブで使用している「GIAM」のように,あらかじめ用意しておいた画像を順番に並べながら編集するやり方ではなく,連続した白紙のコマの中に書き込んでいくやり方なので,とても簡単にgifアニメを作ることができます。

 黒一色しか使えず表現力はかなり劣りますが,低学年でも使いこなすことが可能なのでインストールしてみました。



 あーあ。今日も1時を回ってしまいました。早く寝なくっちゃ!
 (5/14 1:05)






  これも相性の問題か(5月21日)

 またまたCD-ROM装置が壊れてしまいました。これで5台目です。

 導入業者さんの話によると,当時(2年前)出荷されたCD-ROM装置には,まとまった単位(ロット?)ごとに”アタリ””ハズレ”があるとのことで,幸いにもアタリを引いた学校ならほとんど故障は起こらないが,運悪くハズレを引いてしまった学校では故障が頻発しているそうです。

 私たちの地区では約半数の小学校でCD-ROM装置の故障が頻発しているので,つまりハズレの確率は50パーセントです。これではひどすぎます。

 昨年度機種替えが行われた中学校では,契約条件の中に故障の際のメンテナンスも含まれていて,いつでも無料で直していただけるそうなのですが,一昨年までに導入された小学校では,修理等は契約の中に含まれておらず,しかも保証期間(1年)はとっくに過ぎているので,すべて学校予算の中で処理しなければなりません。

 何だかメチャメチャ損をしているような気がします。



 家庭訪問から帰ってきてから,明日のクラブの準備をしました。

 明日も先週に続いて「gifアニメ」づくりを行うつもりですが,それだけでなく新しい試みとして,授業の初め15分ぐらいを使って”インターネット”を紹介してみようと思っています。

 コンピュータ室のパソコンは接続環境が整っていないので,私のノートPC「Gateway solo2300」(通称牛くん)を使います。

 画面を全員に見せるには,画面の画像をビデオプロジェクタに出力し,スクリーンに表示させる必要があります。そういえば「牛くん」から出力したことはまだ一度もないので,試しにやってみたところ,スクリーンに表示された画像は何故か横方向に縮んでしまっており,縦長気味になってしまいました。とっても変です。

 以前使っていたNEC「PC9821NA12」(旧称フリーズくん)では横長(正常)に表示されていたのに,いったいどうなっているのでしょうか。

 ちなみにビデオプロジェクタはNEC製です。

 これも相性の問題なのかなあ。

 がっかりです。





 解像度のせいかも(5月22日)

 パソコンクラブが開かれました。

 実際にアクセスしながら紹介するつもりだった「これがインターネットだよ」は結局できませんでした。クラブの直前にも再度試してみたのですが,相変わらずスクリーンには,横方向に縮んだ縦長のディスクトップ画面が表示されてしまいました。


 「牛くん」(Gateway2000 solo)からビデオプロジェクタに出力した画像が,スクリーンに正常に表示されない問題は,どうやら「牛くん」の解像度に原因があるようです。

 ビデオプロジェクタが対応している解像度は”640×480”と”800×600”です。一方,「牛くん」の標準解像度は”1024×768”ですが,”800×600”表示も”640×480”表示も可能です。

 そこで,「牛くん」の解像度を”640×480”に落としてから出力してやれば良いと考えていたのですが,それでは駄目だったようです。PCの解像度を落としても,ビデオプロジェクタはそれを正しく判断できないようです。


 次回は,スクリーンに正常に表示できることが分かっているNEC「PC9821NA12」(フリーズくん)を使うつもりです。

 というか,最初からそうすれば良かったのですが,98ノートをビデオプロジェクタに接続する際に必須の「ディスプレイ変換ケーブル」をどうやら無くしてしまったらしいのです。それで今日はできませんでした。

 次回までに見つかると良いのですが。


 授業後は私と同じ学年(3年生)の先生方と学習指導用ソフトの使い方についての自主研修会を行いました。

 みなさんそれぞれに忙しいのでなかなか声をかけづらいのですが,思い切って呼びかけてみたところ,「(私と)一緒の学年になった今年は,コンピュータを覚えるせっかくのチャンスだからぜひ教えて欲しい」と言われ,進んで参加していただけたのはとても嬉しかったです。





  新しいツール(5月28日)


 コンピュータ室でのホームページ作成ツールとして,新しく「Netscape Communicator」付属のエディタ「Composer」を使ってみたいと思っています。

 昨年度はパソコンクラブで,「Netscape Gold」を使ってホームページを作りました。その際,特に使いづらかった点として,

・日本語入力の際,入力中の文字列が画面最下部にボックス表示される。
・ブラウザを立ち上げてからでないとエディタが起動できない。(=エディタの裏でブラウザが常時起動している)


 などがありました。


 その点「Composer」なら,ワープロソフトのように,表示したい場所にそのまま文字を入力できるし,単独で起動させることもできるので,問題点を両方ともクリアしています。

 しかしネスコミュは,ゴールドと比べてファイルサイズがずいぶん大きいので,処理速度が遅くなりそうな気がして,これまでは敬遠していました。


 ところが先日「牛くん」に両方をインストールして使い比べてみたところ,速度的にはそれほど違いはないように感じました。とはいっても,「牛くん」とコンピュータ室のパソコンとでは,CPU・メモリ環境が大きく異なります。そこでとりあえず3台のクライアントで試用してみることにしました。

 ・教師用パソコン1台(Pentium133MHZ,48MB)
 ・児童用パソコン2台(Pentium133MHZ,24MB)



 インストール作業は,「牛くん」に保存しておいたインストールプログラムをLan経由でサーバーにコピーし,クライアントから呼び出して行いました。

 作業そのものは順調にできたのですが,そういえば教師用パソコンの空き容量がかなり少なくなっていたことをすっかり忘れていました。インストール後に調べてみたらやはりあと54メガしかありません。今までもプリインストールソフトを削除しながらやりくりしていたのですが,それもそろそろ限界です。

 まだまだ大丈夫のつもりでいた児童用パソコンまでも残り75メガほどになっていました。


 ネットで見つけたフリーソフトを次から次へとインストールしていった挙げ句,ついに空き容量の心配までしなくてはならない状況になってしまいました。追加HDを購入していただける見込みは全くありませんし,先が思いやられます。



 ワープロ,表計算,お絵かき,データベース,メール作成,掲示板など,子ども向けアプリケーションもずいぶん出揃ってきているけど,ホームページ作成ソフトだけは未だ見あたらないのが残念です。



 ついに私が住む県下にもGatewayショップがオープンするとのことです。

 部品購入や修理等,サポート面の心配も少なくなりそうです。





  すべてのクライアントにインストール(5月29日)

 昨日の続きです。

 パソコンクラブでは,昨年度「Netscape Gold」を使ってホームページ作りを行いましたが,ゴールドには少々使いづらい部分があり,子どもたちが戸惑う場面が多く見られました。そこで,新しいツールとして「Netscape Communicator」付属のエディタ「Composer」を使い,問題点を解消したいと考え,試用することにしました。


 まだ少し使ってみただけですが,期待通りネスコミュは,私たちの学校の貧弱環境(Pentium133MHZ,24MB)においても,問題なく動いているようです。ゴールドと比べても処理速度の差はほとんど感じられません。これなら新しいツールとして使えそうな気がします。


 それで結局じっくり試用するのがじれったくなってしまい,残りすべてのクライアント(18台)にもインストールしてしまいました。ネスコミュで不都合が生じたときに備えて,ゴールドはそのまま残しておきます。

 サーバーに置いてあるインストールプログラムを呼び出してインストールしたのですが,このやり方だと同時に4台ぐらいまでが限度でした。2台なら問題ありませんが,3台同時にしたとたんに実行速度が極端に遅くなってしまいました。誤算でした。

 インストールに予想以上の時間がかかった上に,空き容量を増やすための不要ソフトの削除作業にも手間取ったりして,いつの間にか2時間以上も経過してしまいました。

 これで結局使い物にならなかったらガッカリです。


 ところで今日気づいたのですが,ネスコミュのエディタ「Composer」は,単独のファイルではなく,「Communicator」と一体化しているのですね。オプション”-edit”を使用することにより,単独で起動するようになっていました。

 試しにゴールドの方にもnetscape.exeの後ろに”-edit”をつけてみたら,エディタを単独で起動させることができました。

 このことにもっと早く気づいていれば,昨年のパソコンクラブでの混乱の一つは未然に防げていました。残念です。



 今日は第5土曜日なので,残念ながらこれから仕事です。

 では行って来ます。(5/30 7:55)






 RPGmaker(6月2日)

 明日はパソコンクラブがあります。

 「gifアニメ作り」はすでに3時間行ない,全員の作品がほぼできあがったので,そろそろ新しいことをやりたいです

 昨年は,コンピュータが導入されてまだ間もない時期だったので,メンバー全員が初心者状態でした。ですからワープロ・お絵描きなど,パソコン教室で行うような基本操作を練習させても子どもたちは張り切って取り組んでいました。

 しかし今年はそういうわけにはいきません。ワープロ・お絵描きなどの技能は,日頃の授業ですでにある程度身につけているので,今さらそんなことをやっても興味を持ってもらえそうにありません。


 そこで今回は全く新しい試みとして,ゲームづくりに挑戦してみようと思っています。

 使うソフトは「RPGmaker」という,ロールプレイングゲームを作るソフトです。市販のものにも同名のものがありますが,これはネットで見つけたフリーのものです。

 ”戦闘シーン””各種イベント””パワーバランス”など,細かい設定が必要なものはあらかじめデフォルト値(あるいは選択肢)が用意されているので,それをそのまま使えばOKです。マップやキャラクタも部品として用意されているので自分で作る必要はありません。

 子どもたちが行なうことは,”マップ作り””ジャンプ(リンク)設定””イベント設定””会話シーンでのコメント作り”だけです。コメント作り以外はマウス操作のみで行えます。

 これだけでも小学生にとっては少々難しすぎるかもしれないのですが,マップやキャラを少なくすれば4年生でも何とか作れそうな気がします。


 夜,学校に出かけて,「RPGmaker」をクライアントにインストールしておきました。

 明日はサンプルのゲームをやらせてみて,ゲームづくりの見通しを持たせたいと思います。


 子どもたちはプレイするのは大好きなのですが,果たして作ることにも興味を持ってくれるでしょうか。




 うまくいかないかも(6月3日)

 パソコンクラブがありました。

 「RPGmaker」を使ったゲームづくりは失敗するかもしれません。(苦笑)

 まず私がソフトの紹介をし,サンプルのゲームをやって見せたのですが,子どもたちの反応は今ひとつでした。

 「RPGmaker」は,”ドラゴンクエスト”の類のロールプレイングゲームを作るソフトなので,子どもたちはファミコンなどですでに経験済み,すぐに飛びつくだろうと思っていたのですが,意外にも反応は様々でした。聞いてみると半数の子どもたちはこの種のゲームをやったことがないとのことで,私がやって見せても何が何だか分からないようでした。


 ロールプレイングゲームの進め方が根本的に分かっていない子が,これからゲームの概要や特徴をつかみ,自分自身で実際にゲームを作りあげるとなると,この先相当時間がかかるのではないかと思えてきました。

 週一時間単位で細切れに取り組んでいく活動としては,ちょっとしんどいかなあという感じです。


 今年のパソコンクラブは私一人で進めていかなくてはならないので,できるだけ全員に同じ活動をさせていくつもりでいたのですが,方針を変更し,興味を示した子には予定通りゲームづくりを行わせ,見通しが立たない子には別の活動をさせてみようかとも思います。


 しかしながら,何が何だか分からなかった子も,自分自身で実際にゲームをやり始めたら結構楽しんでいたようなので,もう1時間サンプルのゲームをやらせてみて子どもたちの反応を確かめた上で結論を出そうと思います。


 日誌に書いたのは初めてなのですが,実はこのソフト「RPGmaker」の存在を知ったのは2年以上前です。ずっと前からクラブで使えないものかと考えていて,頃合いを見計らっていたのでした。

 満を持しての登場のつもりだったのに,予想外の反応にちょっとがっかりです。





 「RPGmaker」その2(6月10日)

 パソコンクラブがありました。

 新しい活動としてゲームづくりに挑戦してみようと思い,前回のクラブの時間にロールプレイングゲーム(RPG)作成ソフト「RPGmaker」を紹介しました。子どもたちはRPGなどすでに経験済みという前提で紹介したのですが,予想に反してRPGをやったことがある子は約半数しかおらず,結果的に説明不足になってしまった面が多々ありました。

 そこで今回は,次の点を強調して話してみました。

 「RPGmaker」は,
・冒険ゲームを作る楽しいソフトである。
・自分が考えた世界を自由に作ることができる。
・ほとんどの設定は,メニューから選択する方式になっているので簡単に作ることができる。


 その結果,メンバーのうちおよそ8割ほどの子どもたちはぜひ作ってみたいと答えました。

 前回はあれだけ戸惑っていたのに,こんなに簡単に心変わりしてしまうとは!

 ちょっと大げさに言い過ぎたかな。

 それでも興味を持てない子もいるわけですし,途中で挫折してしまう子もいるでしょう。その子たちのために別の活動内容も考えておきたいと思います。


 今日は先週に続いてサンプルのゲームで遊ばせて,ゲームの概要をつかませることにしていたのですが,出張があったのでクラブの途中で抜け出してきました。

 一時間遊んだ後の子どもたちの反応はどうだったかな。





 「RPGmaker」その3(6月17日)

 パソコンクラブがありました。「RPGmaker」を使ってのロールプレイングゲーム作りに挑戦しています。

 先々週,子どもたちに「RPGmaker」を紹介した当初は,遊び方すらよく分からず,多くの子どもたちが戸惑っていましたが,「RPGmaker」を使って作られたサンプルのゲームをやらせてみたところ,子どもたちは興味を持ち始めました。

 先週のクラブの時間も,出張が組まれていて私がクラブに出れなかったこともあり,一時間中サンプルのゲームで遊ばせておきました。

 こうして2時間遊ばせ,「RPGmaker」の概要をつかませたところで,子どもたちに感想を聞いてみたところ,ほとんどの子どもたちがぜひゲームを作ってみたいとのことでした。

 ゲーム作りをやりたくない子のために,PTAパソコン講座でやる予定の「名刺作り」を代案として用意しておいたのですが,それにも子どもたちは興味を示したものの,やはりゲームを作ってみたいという意見が大勢を占めました。

 そこで,このまま全員にゲーム作りを行わせながら,もう少し様子を見てみることにしました。


 私がゲーム作りにこだわているのは,クラスの授業との差別化を図りたいからです。

 「名刺作り」とか「カレンダー作り」などは,技術的にはクラスの授業で行っているワープロやお絵かきと違いがありません。それに比べてゲーム作りのようなプログラミング的な思考が要求される活動はクラスの授業ではまず行われることはありません。ですから,ゲームづくりを通して今までにないパソコンの楽しみを子どもたちに味わってもらうことができるのではないかと思うのです。


 さて,今日からマップ作りに取りかかりました。この作業は,マップ部品を配置するだけなので誰でも簡単にできますし,自分だけの世界を作る楽しみがあります。主人公キャラはあらかじめ用意されているので,ただ歩き回るだけのゲームならこれだけで完成してしまいます。(歩き回るだけではゲームとは言えませんが。)

 今日は全員が楽しそうに取り組んでいました。


 この後のイベント設定やシナリオ作りの部分では,何人かの子どもが行き詰まってしまうと思いますが,そのときに,「名刺作り」や「カレンダー作り」に切り替えさせれば良いかなという感じです。





 「RPGmaker」その4(6月24日)

 パソコンクラブのロールプレイングゲーム作りは順調に進んでいます。今日で4時間目なのですが,最初の2時間はゲームの概要をつかませるためにサンプルのゲームで遊ばせただけなので,実際に作り始めてからはまだ2時間目です。

 今日は,前回の復習(マップの作り方とマップ間のジャンプの仕方)をしたあと,イベントの設定の仕方を教えました。この作業も,あらかじめ用意されている選択肢から選ぶだけなので,マウス操作のみで進めることができます。


 当初は子どもたちの関心があまり高くなく,半数以上の子が戸惑っている様子だったので,いっそのことやめてしまおうかとも思ったのですが,今日の様子を見ていると,操作方法に戸惑うことはほとんどありませんし,みんなとても楽しそうに取り組んでいます。

 ただし,子どもたちはマップ作りに”凝りすぎ”です。

 子どもたちにとっては,自分だけの世界であるマップ作りこそ腕の見せ所,というか,最も楽しい作業だとは思うのですが,あれだけ複雑怪奇なマップを作ってしまうと,せっかく出来上がっても誰も遊んでくれないような気がします。

 まあ自己満足で終わってしまっても良いのですけどね。


 次回はいよいよマップに配置したキャラに”せりふ”を言わせる方法を教えます。

 ロールプレイングゲームにおいて,旅の途中で出会うキャラとの会話は,プレイヤーに最終目的を知らせたり,ヒントを教えたりするなど,ゲームを進めていく上でとても重要な役割を担っているのですが,はたして子どもたちにどこまでできるでしょうか。これがうまくできないと,ストーリー性の無い単なる”迷路遊び”になってしまいます。

 まあそれでも構いませんけどね。






 避暑地(7月3日)

 一学期は昨年同様に閑古鳥が鳴いているコンピュータ室ですが,今日は珍しく3クラスが利用しました。

 昨日の「職員研修会」で刺激を受けて,先生方の意欲が高まった.....。

 というわけではありません。もちろん。


 理由はおそらく猛暑にあります。今日は格別暑かったですからね。エアコン完備のコンピュータ室は絶好の避暑地です。

 最近はあまり授業が行われていないため,先生方がコンピュータ室に立ち寄ることはほとんどないのですが,昨日久しぶりにコンピュータ室を訪れ,コンピュータ室がとても涼しい場所であることを思い出してしまったようです。

 そういう意味では,昨日の「職員研修会」が,コンピュータの授業を活発化させる役割を果たしたわけです。(笑)



 パソコンクラブのゲーム作りは順調に進んでいます。今日は会話文の設定の仕方を教えました。これで私からの説明はすべて終わったので,後は完成するのを待つだけです。

 これまでの様子を見ていると,子どもたちは戸惑っている様子もなく,夢中になってゲーム作りをしています。何名かの子どもたちは早ければ来週にも完成させることができそうです。


 明日は,PTAパソコン講座の第3回事前練習会です。せっかくの土曜日なのに明日も一日中仕事です。はぁーっ。



 「イタリアVSフランス」は,前後半が終わって0−0です。

 それにしてもスピード感あふれる試合で,とても面白いです。

 こういうゲームを見ていると,サッカーというスポーツはそもそも”日本人には向かないスポーツ”なのではないかと思えてきます。

 現在のジュニア世代が大人になった頃にはもしかしたら追いつけるのでしょうか?

 私は無理だと思いました。あまりにも違いがありすぎます。





 ブラジルVSオランダはそれなりに面白かったのですが,ブラジルの攻撃がちょっとちぐはぐだったのが残念です。個人の能力のみで戦っている感じすらしました。それともオランダの守備が良すぎたのかな。

 それでも”負けない”のはさすがだけど,もっともっとブラジルらしい試合を見せて欲しいです。

 試合が終わった後,1時間ぐらい寝るつもりだったのですが,延長,そしてPK戦でしたから,結局徹夜してしまいました。

 とはいっても,ロナウドの先制ゴールは覚えているのですが,クライファートの同点ゴールは全く記憶にありません。意識が戻ったのが後半のロスタイムでした。どうやら30分ぐらい気絶していたようです。




 未完成ですが(7月8日)

 1学期最後のパソコンクラブが開かれました。6月3日から始めたロールプレイングゲーム作りは,今日で終わりにしました。

 初めの2時間はゲームの概要をつかませるためにサンプルのゲームで遊ばせたので,実際に作り始めてからはまだ4時間目なのですが,機能の大半はメニューから選択する方式になっているので,子どもたちが戸惑うこともなく,ここまで順調に進んできました。それにゲームの作り方の説明は前回までに済ませてありますから,今日の私はずいぶんヒマでした。


 「今日で終わり」ということで,かなり作業を急がせましたが,3分の2程度の子どもたちは作り終えることができたものの,残りの3分の1の子どもたちは完成させることができませんでした。

 ですが,教科の授業のように最後までやり遂げることを要求するつもりはありません。クラブですから,興味が持続しないのなら中途半端なままで終わっても構わないと思います。ゲームを完成させるか,それとも別のこと(例えば名刺作り)をやるかは,各自に決めさせようと思います。2学期初めのクラブの時間は予備日ということにしておきます。

 今回取り組ませたロールプレイングゲーム作りは,ゲームを完成させることができた子どもたちにとっては,かなり満足度が高いものでした。初めは子どもたちの戸惑いも大きく,少々心配でしたが,やらせてみて良かったです。


 1学期の活動内容は以下の通りです。

・デザイン文字(バナー)作成(1時間)
・gifアニメ作成(3時間)
・ロールプレイングゲーム作成(6時間)

 さて,2学期は何をやりましょうか。



 フランスVSクロアチアもぜひ見たいのですが,今日はもうフラフラです。

 お休みなさい。

 目覚ましは一応4時にセットしておきますが,果たして起きられるでしょうか。

 自信ありません。






 次の活動(9月11日

 2学期第1回目のパソコンクラブが開かれました。

 今日は1学期に作ったロールプレイングゲームのプレイ大会をしました。

 子どもたちの様子を見ていると,自分が作ったゲームをプレイしてもらうことには関心が高いようですが,友達が作ったゲームをプレイしてあげることにはあまり関心がないようです。

 そんなものなのかなあ。

 まあ私自身が,「作る本人が楽しければ,たとえ自己満足で終わってしまっても構わない。授業じゃないんだから完成できなくてもOK。」という方針で進めてきましたから,今になって「お互いに楽しもう。」などというのは欲張りすぎなのですけどね。でもちょっと寂しいような...。


 さて,次回からは新しい活動を始めます。

 まだゲームを完成していない子もいますが,夏休みを挟んで,子どもたちの関心も薄れつつあるようなので,やめるにはちょうど良いタイミングだと思います。

 次は何をやろうかな。

 1学期の終わりに子どもたちに書いてもらったクラブの感想を読み返してみると,子どもたちは皆楽しく活動しているようで,私も嬉しいのですが,でも時間的な制約や能力差などから,作品を完成させることができず,成就感を味わえなかった子どももいるわけで,もっともっと魅力的なクラブになるよう取り組んでいかねばと思います。

 2学期はホームページ作りに取りかからせようと思っていたのですが,もう少し気軽に取り組めるものにした方が良いかなあ。





 次はホームページ作り(11月10日)

 明日はパソコンクラブが開かれます。

 今年はインストールしてあるソフトを片っ端からやってきました。これまでクラブの話題はあまり書いていないので,少し振り返ってみると,

1学期
・バナー作成(お絵描きソフト)
・gifアニメ作成
・RPGゲーム作成

2学期
・名刺作成
・学習ゲーム遊び
・写真入りカレンダー作成


 

 そしていよいよ明日からは「ホームページ作り」です。テーマは「自分の好きなことの紹介」です。

 これまでの活動と比べると今回は遊び感覚で取り組めるような活動ではないので,子どもたちが乗り気になってくれるかがちょっと心配です。

 昨年度までならコンピュータに触れるというだけで,何をやらせても張り切ってくれたのですが,そろそろ子どもたちの興味関心を見定めながら考えていかなくてはならない段階にさしかかっているような気がします。





 それぞれの楽しみ方−パソコンクラブ(12月2日)

 現在パソコンクラブではホームページ作りを進めています。

 授業の冒頭の時間を使って少しずつ進めてきたhtmlエディタ(Netscape Composer)の基本操作の仕方の説明もほぼ終わり,これからは各自のページづくりが本格的に始まります。

 先週まではあまり乗り気じゃなかった男子も,今週はずいぶん張り切っています。どうやらその理由は,今日の授業の冒頭で,リンクの仕方を教えたことにあるようです。

 女子は,文字修飾や画像貼り付けの仕方を教えた時点でページ作りに興味を持ち始め,カラフルなページ作りを楽しんでいるのですが,男子はリンク機能にとても関心を示し,やたらに面白がって使っているのです。

 男子と女子ではパソコンに対する興味の持ち方が違うのかな。



 クラブが終わった後,リンクだらけの男子のページを見てみたら,ほとんどのリンク先は白紙でした。


 リンク機能に興味を持つのは良いが,中身も作らなきゃ。






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