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「DTM大作戦」の巻



 DTM−アナログからデジタルへ−(4月19日)
 DTM(ディスクトップミュージック)を始めました。

 趣味としてではなく仕事です。

 今年の仕事上の最大の悩みは音楽をやらなければならないことです。高学年の音楽は,専科の先生が受け持つことが多いので,私はこれまで幸いにも音楽の授業をやらなくてもよかったのですが,今年ついにやることになってしまいました。

 私は片手でピアノを弾くことすらできないほど不器用な人間です。

 途方に暮れ,藁にもすがる思いで,テクノコム「MIDISCAN FOR WINDOWS」を購入しました。

 このソフトは,印刷された楽譜の画像イメージをスタンダードMIDIデータに変換するソフトです。1年ぐらい前から近所のパソコンショップの店頭に置いてあり,以前からちょっと気になっていたソフトでした。これまでは「面白そうなソフトがあるな」と思っていたものの,別に必要はなかったので,店頭で時々手に取って見ていただけでしたが,本日ついに購入しました。

 学校には教科書準拠の音楽CDがあるので,範唱を聴いたり,カラオケで歌ったりすることはできるのですが,音楽CDでは,細かい部分の練習はできません。

 MIDIデータなら,フレーズ単位で練習をしたり,パート別に練習をしたり,曲の速さを変えたりすることができます。それに音源があれば演奏する楽器を変更することも可能です。

 そういうわけで,期待に胸を膨らませて購入した「MIDISCAN」ですが,試用した結果,「何とか使えるんじゃないかなあ」という手応えを感じました。

 イメージスキャナで楽譜を読みとり,それをMIDIデータに変換するまでの所要時間はわずか5分程度です。読みとりミスがあると修正に時間がかかりますが,教科書程度の鮮明な楽譜ならミスはないようです。

 教科書の楽譜から読みとったMIDIデータです。
   こいのぼり(サイズ1KB)

 暗闇の中に一筋の希望の光を見つけたfukufukuでした。





 DTM大作戦U(4月26日)
 先日,教科書の楽譜をMIDIデータに変換するソフト「MIDI SCAN」を手に入れたことにより,音楽教育の推進に向け,一筋の希望の光を見いだした私は,さらに事態を好転させるべく,次の作戦を実行(=衝動買い)しました。

 今日は,ローランドのPCカード音源「SOUND Canvas SPC-55」とローランドのステレオスピーカ「MA-8」を購入しました。(購入金額3万5千円也)

 コンピュータ室には,すべてのパソコンにローランド「ミュージくん」がセットされており,MIDIキーボードもあるので,DTM環境は一通り整っていますが,音楽の授業はやはり音楽室でやりたいのです。

 購入商品を物色している最中に,「MIDI SCAN」の他にも,楽譜のイメージデータをMIDIデータに変換するソフトがローランドやヤマハから発売されているらしい(しかも機能が充実している)ことを知り,一瞬心が動かされましたが,今日はなんとか思いとどまりました。もう少し「MIDI SCAN」を使ってみます。

 さて,ドライバのセットアップ作業はあっけないほど簡単にできてしまいました。WIN95が発売されて間もない頃は,設定方法がややこしかったり,説明書通りにやってもうまくいかなかったりして,niftyのフォーラムやメーカーのホームページで情報収集をしたり,最新(修正)ドライバをダウンロードしたりしていたのですが,あれからもう1年以上も経過したのでメーカーさんもいろいろ勉強したのですね。(でもセットアップマニュアルはまだWIN3.1のままですよ。)

 それにしても「SPC-55」はいいですね。今まではローランドのソフトウェア音源「VSC-55」を使用していたのですが,迫力,というか,音の響きが全く違います。初めてソフトウェア音源でカラオケを聴いたときは,その表現力に感動したのですが,本物の音源と聴き比べるとソフトウェア音源などまるでおもちゃです。

 セットアップ作業の後は,インストールされているMIDI対応ソフトを試聴したり,nifty内マスターネットからダウンロードしたカラオケ曲を何曲か楽しみ,本日の作戦を終了しました。

     現在のDTM環境

 明日こそは,たまっている仕事を片づけなくては!
 (今日のDTMも一応仕事ですが...。)





 DTM大作戦3(4月29日)
 先日(4/19,26)に引き続いて,ピアノが弾けない私が音楽の授業を実施するため,DTMによる授業研究に取り組んでいます。DTMといっても,私の場合は教科書の曲を指導する事が目的で,作曲とかアレンジとか高度なことはもちろん考えておりません。

 今日は,MIDI演奏ソフト(シーケンスソフトと言うらしい)の検討&練習を行いました。

 日曜日にパソコンショップで物色したときはあまり良さそうなものがなかったので,とりあえず手持ちのソフトを検討しました。

マスターネット「シングる」
 現在愛用しているカラオケソフトです。音色(楽器)を変えたり,キー(音程)やテンポ(速さ)を変えることができます。また,四分音符8個単位で早送りと巻き戻しができます。四分音符8個単位というのがちょっと変かな。

ヤマハ「歌楽」
 以前使用していたカラオケソフトです。キーやテンポを変えることができますし,拍手機能があって楽しいですが,曲の途中から演奏することはできません。失格です。
 ところでこのソフトは困ったことにアンインストール機能がありません。ちょっと試してみただけなのにHDのゴミになってしまいました。フォルダごと削除しても大丈夫かなあ。

ローランド「MIDI FILE PLAYER」
 「Vミュージくん」に付属していたソフトです。音色を変えたり,キーやテンポを変えることはできます。また,1小節単位での早送りと巻き戻しができます。操作ボタンが小さいので,マウスが使いにくそうです。

インターネット「Singer Song Writer Lite」
 以前衝動買いしたものの,難しそうだったのでこれまでほとんど使用していないソフトです。音色を変えたり,キーやテンポを変えることはできます。任意の小節から曲を演奏することもできます。作曲用のソフトなので,よく分からないボタンがたくさんあります。


 以上,比較検討した結果,作曲はやらないけれど,「Singer Song Writer Lite」が一番使いやすそうです。任意の小節から演奏できるのはこのソフトだけですから。


 ところで,楽譜変換ソフトについて,ITさんから大変参考になるメールをいただきました。ITさんによると,楽譜読みとりソフトには,他にヤマハ「スコアリーダー」とカワイ「スコアメーカー」があり,使用した結果,カワイ「スコアメーカー」の方が格段に優れているとのことです。

「スコアメーカー」の優れた機能として
・強弱記号、反復記号、速度記号も認識できます。
・音楽帳を使えば、歌詞も入れられます。
・印刷できます。(ヤマハはできませんでした。)
・使い勝手がいい(と思います。)

などが挙げられるとのことです。

 また,私が調べたところ,値段もヤマハが68000円,カワイが39800円ですから,その点でもカワイの方が良いですね。

 私が先日購入した「MIDI SCAN」は,希望小売価格24800円(実売18000円程度)と安いのですが,機能が貧弱で駄目なようです。特に反復記号を認識できないのは致命的です。

 トホホです。

 現在のDTM環境と投入金額





 DTM大作戦4−挫折−(5月5日)
 今日はいつもの休日より早く,7時半ごろ目が覚めてしまいました。今日中にやらなければならない仕事を大量に抱えているためでしょうか。睡眠不足にも関わらず二度寝する気にはなれませんでした。

 午前中はボーッとしていて,お昼頃から仕事を始め,テストや野外生活のしおりを作成していました。仕事の合間に少しだけ「DTM」の続きに挑戦しました。


 楽譜の画像イメージをMIDIデータに変換するソフト「MIDI SCAN」(4月19日購入)は,やはり駄目です。

 昨日,野外学習で歌う曲を何曲か試してみましたが,どうやら使いものになりません。(昨日の日記

 楽譜変換の手順は次の通りです。

1 楽譜をイメージスキャナで画像データとして読み取る。
       ↓
2 画像データを楽譜データとして認識する。
       ↓
3 誤認識の部分を修正する。
       ↓
4 楽譜データをMIDIデータに変換する。


 2のところで正確に認識できなかった場合は,3で修正することができるのですが,昨日は4のところが駄目でした。つまり,楽譜データとしては正しいのにも関わらず,演奏がメチャメチャになってしまったのです。

 これではどうしようもありません。「MIDI SCAN」の駄目さ加減を思い知らされました。パッケージに大きく書かれた「楽譜からMIDIへ一足飛び!」のキャッチコピーが虚しいです。

 やはり,ITさんからのアドバイスにしたがって,カワイ「スコアメーカー」を購入した方が良いでしょうか。(39800円です!)

 たまたま雑誌の付録に「スコアメーカー」の体験版が収録されていたので,早速試してみました。

 結果は見事な変換ぶりでした。「MIDI SCAN」と同一条件で試してみましたが,「スコアメーカー」の方は,楽譜通り正確に演奏してくれました。

 これはいいです。ITさん,ありがとう。早速購入したいです。

 購入価格18000円の「MIDI SCAN」は,もはやハードディスクのゴミになってしまいました。アンインストール機能がありません!

 そういえば,体験版「スコアメーカー」もアンインストール機能がありません。

 困ります!



 仕事の方は午後10時半までやったけど,まだ終わっていないので,これからまた仕事です。ふぅーっ。





 パソコンではできないこと(6月6日)
 ふと気がついてみれば,パソコンで音楽の授業をやろう企てた「DTM大作戦」は,あれから全く進行しておりません。

 実際にやってみてわかったのですが,パソコンで音楽の授業をやることって,とっても面倒です。

 ノートパソコンを音楽室に持っていき,音源カードとスピーカとマウスと電源アダプターを接続し,コンセントにプラグを差し,電源を入れ,WINDODWSを立ち上げ,音楽ソフトを起動させる事って,とっても面倒です。

 それに,右手にマウスを持ち,左手に教科書を持ち,ノートパソコンのディスプレイとにらめっこしながら音楽の授業をやるなんて,何か変です。ちょっと違うなあ,という感じです。

 音楽ソフトのちっちゃなボタンに神経を集中しすぎて子どもたちの様子を見る余裕もありません。

 パソコンを使えば,きっと何か素晴らしいことができるという思いは,単なる幻想でした。

 考えてみれば,私は,音楽の授業の進め方がよく分かっていませんし,音楽に関する基礎知識も不足していました。そういう基本的なことを全く勉強せずに,パソコンで何とかしようとしたのは間違いでした。

 そこで,恥を忍んで,知り合いのK先生に,音楽の授業のイロハを教えていただくようお願いすることを決心しました。

 気まぐれな自分の気持ちが変わらないうちに,事を進めておこうと思い,早速K先生が勤務するS小学校に電話をかけました。

 ・・・。

 K先生は出張のため不在でした。



 コンピュータの電源切断の件で,詳しく教えていただき本当にありがとうございました。

 調子に乗って(調子に乗りすぎ!)またまた質問なのですが,HDが衝撃に弱いということは分かったのですが,ノートパソコンのHDが壊れないのは,どうしてですか?私は,ノートパソコンをいつも持ち歩いていますし,起動中に持ち運ぶことさえあるのですが,ちっとも壊れません。それにリブレットを膝の上で操作している人を見かけたことがあります。









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