9月6日。全職員を対象に1回目の校内研修会を行いました。まずは児童も教師もマウス操作やパソコンの起動終了など,基本操作に慣れることが大切です。そこで,操作が簡単で,マウスを使って楽しく遊べるスズキ教育ソフトの「わくわくランド」を使って,全学年とも導入時初めての授業を行おうと考えました。そこで1回目の研修会では,サーバの起動・終了操作と「わくわくランド」の操作を中心とした内容にしました。 途中,何も気づかずに別のソフトを操作している先生がいて少々うろたえましたが,間違いを指摘すると気の毒なので,そのままにしておきました。「わくわくランド」はキーボード操作を一切必要とせず,マウスだけで操作できるため,トラブルもなく,研修会は順調に進められました。”ロケットスタート”とまではいきませんが,まずはさいさきの良いスタートでした。 ![]() 9月9日。2回目の研修会を行いました。「わくわくランド」でマウスの練習をした後は,インタープログのお絵かきソフト「キッドピクス」を使って授業を行う予定です。作品を制作する活動を通して,ファイルの保存・呼び出し,印刷などの操作を学ばせたいと考えています。そこで,今回の研修会は,「キッドピクス」の操作方法を中心とした内容としました。印刷の練習については,事前のチェックで,5台のうち3台のプリンタが,印刷できない状態(おそらくインクが不良なため)でしたので,2台のプリンタを使用することにしました。プリンタ1台に対して4台のパソコンが接続されていますから,印刷ができるパソコンは8台だけになってしまいました。 研修会では,あらかじめ作成しておいた授業の展開例にしたがって操作方法を練習してもらうことにしました。 キッドピクスの基本操作,ファイルの保存・呼び出しなどの各操作が順調に進みましたが,印刷のときに困った事態が発生しました。 3台のパソコンで印刷ができないのです。準備中の表示が出たままいつまでたっても印刷が始まりません。仕方がないので印刷作業を取り消すと,今度は受信トレイセットアップウィザードが突然起動してしまいます。インターネットなんかやっていないのに変です。わけが分かりません。とにかくそれをキャンセルしようとしたら,とうとうハングアップしてしまい,以後操作ができなくなってしまいました。<ctrl+grph+del>で,復帰作業を試み,パソコンをリセットしても印刷ができない状態です。 研修会終了後,調べてみたら,その3台のパソコンだけ,プリンタの設定が,なぜかマイクロソフトFAXになっていました。どうやらこれが原因らしいです。設定を変更したらうまくいきました。 ![]() 9月20日。パソコン導入業者による第1回目の研修が行われました。事前に連絡しておいた色々な不具合も,研修会が始まる前に直しておいてもらえました。というか,あわてて直していました。私が部屋をのぞきに行ったら,最初から動かなかったPC−XXXXを一生懸命直していたところでした。業者の研修会もPC−XXXXを使って行うため,業者も必死です。PC−XXXXはどうやらボードがいかれていたようです。手元に予備のボードがないそうなので,児童用パソコンのボードを抜いて教師用パソコンに差し替えていました。これで,とりあえずは動くようになりましたが,もともとバグがあるそうなので,ビデオの映像を児童用パソコンに出力するなどの機能はまだ使えない状態です。 さて,研修会の内容ですが,予定では本当は「キッドピクス」の操作方法を一通り学習するはずでしたが,もうすでに校内の研修会で主要な操作方法の練習は済ませていたので,無理を言って,「キッドピクス」上での日本語入力の仕方を教えていただくことにしました。 インストラクターのお姉さんの話によると,「キッドピクス」と「ATOK9」は相性が悪いということで,研修会直前に急遽,IMEを「ATOK9」から「MSIME」に切り替えておきました。 今回の研修会は,「ワープロソフト以外での日本語入力は初めて」という先生ばかりだったため,かなり難航しました。「かな」キー(かな入力の場合),「CTRL 」キー,「XFER」キーを探して押し,読み仮名を一字一字探して入力し,間違えたら「BS」キー探すなど,慣れていない人にとってはとても難しくつらいことです。さらにフォントのサイズや書体の変更など,覚えなければならないことがたくさんあります。たちまち頭の中は混乱してしまいます。 極めつけは,MSIMEのアイコンでした。いつでも表示されていて,しかもでかいため,キッドピクスや他のソフトのアイコンが隠れてしまいます。WINDOWS を使ったことがない人は,邪魔なものはドラッグすればいいなんて思いつきもしません。説明しても,マウスというものはクリックするものだと思っている人にとっては,何を言ってるのか意味が分かりません。 後日,マウスのドラッグを理解できないまま授業を行ったクラスで「わくわくランド」をやっていた際,でかいMSIMEのアイコンのせいで,「わくわくランド」の,あるアイコンが押せなくなってしまい,そこから先に進めなくなったという困った事態が起きてしまいました。 その後,でかいアイコンを小さくするとともに,ドラッグの方法を再度確認する事によってこの問題は下火になりました。 ![]() 2月に入り,少々忙しいです。 私たち教員は,この時期は1年間の教育活動のまとめということで,これまで行ってきた様々な教育活動について反省会を開いたり,研究紀要の原稿を作成したりしなければなりません。 反省会の方は,まあそれなりにいいたいことを言っていれば済むのですが,問題は研究紀要の原稿です。 私の担当は2つあって,1つは「コンピュータ教育」で,字数は47字×42行の用紙4枚分ですから約8000字あります。もう1つは学年研究の「国語」についてで,こちらは2枚半で約5000字あります。あわせて約13000字です。13000字というと400字詰め原稿用紙で32枚分ですから結構しんどいです。 この2週間は原稿作成に追われ,ようやく今日原稿が完成しました。 実は締め切りは2月3日の月曜日だったのですが,それには間に合わせることができませんでした。それで,これ以上遅れるとやばいぞー,というぎりぎりの締め切りが7日の金曜日といううわさなのですが,私は7日と8日の2日間は一泊二日の研修旅行に出かけることになっているので,絶対に6日中に原稿を作成しなければならず,昨日今日は必死でした。 コンピュータ教育の原稿は,私が提案して進めてきたこの5ヶ月間の学校全体の取り組みをまとめて,それでどのような成果や問題点があって,今後どうしていかなければならないか,という感じで書き進めていきました。 原稿を書きながらつくづく思ったことは,マウス操作やソフトの起動終了など,ごく初歩的な操作ですらとまどっていた先生方と子供たちがよくぞここまでたどり着いたなあということです。今では多くの先生方が,各種機器やソフトの操作,ファイルの保存呼び出し,印刷,日本語入力など,一連の基本的な操作ができるようになってきました。それから,コンピュータ教育に対する先生方の抵抗感(反感)もずいぶん少なくなってきたことを実感しています。 トラブル続きでドタバタした5ヶ月でしたが,先生方の御協力に深く感謝するとともに,微力ながらも頑張ってきた甲斐があったなあと自画自賛しているこの頃です。 ![]() 先日,教師用パソコンのディスクトップに,よく使うプログラムのショートカットを置きました。 あまり評判は良くないようです。 子供たちが使う学習指導用のアプリケーションは,業者特製のメニューから簡単に起動できるのですが,PC−SEMIなど,教師が操作するソフトウェアは,説明書に書いてあるとおりにスタートメニューから階層をたどって起動させていたのです。(あまりに複雑なため,このようなマニュアルを作成して配布していました。) 先生方もずいぶん慣れてきたことだし,そろそろ便利で簡単な方法も知っていただこうと思い,ショートカットを作ったり,一連の手順で省略できるところは省略したりして,簡略化させてみました。 そうするとこれまで19のステップを進まないと起動しなかった機能が14のステップで済むみます。それにスタートメニューから階層をたどるとき,マウスポインタがずれてメニューが閉じてしまい,もう一度たどり直すような煩わしいことからも解放されます。 それで,一部の先生方にこのやり方を紹介してみたのですが,起動の仕方が2種類あるとごちゃごちゃになってわからなくなるので,これまで通りのやり方で良いと言うのです。 そういえば,以前アプリケーションを終了させる方法として, ・メニューバーの [ファイル]→[終了] ・右上の[×]印をクリック ・[grpah(alt)+f4] などの方法があると紹介しようとしたのですが,何種類も言われると分からなくなるので一つにして下さいと言われたことがあります。 それで,先生方の前で操作するときは, ・初心者の先生の前では,メニューバーの[ファイル]→[終了]で終了させる。 ・ちょっと使える先生の前では,右上の[×]印をクリックする。 ・誰も見ていないときは,<grpah(alt)+f4>を使う。 というように使い分けるようにしていました。 今回も,「やっとややこしい操作を覚えかけたのに,また別のやり方を教えられると困る!」という感じなのです。 今度のやり方の方がはるかに簡単なんだけどな。 ちょっと歯がゆい気持ちです。 ![]() 放課後,職員室で仕事をしていたら,C先生から,文書の保存や呼び出しがうまくできなかったので教えてほしい,との連絡を受けました。 C先生の学年は,チームワークがよくとても熱心な学年で,放課後コンピュータ室に来て,ソフトや機器の使い方を練習している姿をよく見かけます。今日も,C先生のクラスで起こったトラブルにもかかわらず,同じ学年のH先生,O先生も加わって,4人で保存・呼び出しの仕方の練習をする事になりました。 今日のトラブルの内容は,「キューブワード」というワープロソフトで作った文書をFDに保存しようとしたら,エラーメッセージが出て保存できなかったということと,以前に作った文書をFDから呼び出そうとしても,文書が見あたらなくて呼び出せなかった,というものです。 早速C先生にお願いして,今日行なった一連の操作を再現していただきました。 −保存ができなかった件− (C先生の操作) 1 [ファイル]をクリック 2 [保存]をクリック 3 文書名をひらがなで入力 4 [OK]ボタンをクリック 5 エラー表示「ファイルが保存できません。」 (原因) ひらがなで文書名を入力した際に,リターンキーを押してその文字を”確定”していなかったことが原因でした。確定せずに[OK]ボタンをクリックしてしまったので,ファイル名が未入力の状態なってしまい,エラーが表示されたようです。 半角英数字なら確定しなくていいし,漢字だと確定前は反転表示されるので分かりやすいのですが,ひらがなの場合は文字の下に点線のアンダーラインが入るだけ(MS-IMEの場合)なので,確定しなければならないことに気づかなかったようです。 −呼び出しができなかった件− こちらは,C先生に再現していただかなくても,保存の操作を見ていて原因が分かりました。これまでにも何度も起こっているトラブルです。 保存の際,保存先にCドライブ(FDD)を選択していないのです。デフォルトはネットワークドライブですから,以前保存した文書はサーバーに保存されてしまったようです。 私の学校のコンピュータは,起動時に入力する番号がパスワードの働きをしているので,前回と同じ番号を入力していれば,知らず知らずのうちに前回保存した文書を呼び出すことができるのですが,今回は,前回入力した番号と今日入力した番号が異なっていたため,サーバーに保存されているファイルを呼び出すことができなかったのです。 実際はサーバーに保存されているのですが,C先生はFDに保存したつもりでしたから,FDをセットしても呼び出せないということで困ってしまったのでした。 これを機会に,もう一度私の学校のコンピュータは,FDだけでなく,本体ハードディスクやサーバーにも保存できることを説明したのですが,数メートル離れたサーバーにファイルが保存できるということに,どうも納得がいかないようです。そういう私自身も,こうして今書いている日誌が,電話回線を通ってDTIのサーバーに送られて,世界中のコンピュータから見ることができるなんて未だに納得できないです。 トラブルが解決した後,30分ほど他のソフトの操作の仕方を一緒に練習して,職員室に戻りました。 今日は原因がすぐ分かったし,いつも熱心なC先生でしたから,気持ちよく対応することができました。 ![]() 先日,よく使うプログラムを簡単に起動できるよう,ショートカットをディスクトップに置いておいたのですが,相変わらずあまり評判はよくないようです。 授業後,コンピュータ室で練習していた3年生の先生方から,”画面のボタン”を押しても起動しないので見に来てほしいとの連絡を受けました。 これまでも数名の先生方から,ショートカットをクリックしても起動しないとの報告を受けましたが,いずれも,ダブルクリックの”失敗”が原因でした。私が知っている限り,これまで,ダブルクリックを最初の1回目で成功させて無事プログラムを立ち上げた先生は一人もいません。今回のケースもきっとそれだろうなあ,と思いながらコンピュータ室に駆けつけました。 いつものことですが,トラブルが起こった場合は,まず,トラブルが起こったときと同じ操作を再現してもらうことにしています。 fukufuku 「えーと。さっきと同じようにやってみて下さい。」 B先生 トン (やはり,ダブルクリックをしていません。) fukufuku 「マウスを2回続けてクリックして下さい。」 B先生 トン......トン(トンとトンの間隔が約2秒) fukufuku 「もっとすばやくトントンとクリックして下さい。」 B先生 トン...トン(約1秒) fukufuku 「1秒間に2回ぐらいの速さでやって下さい。」 B先生 トン,トン fukufuku 「・・・。もう一度やってみて下さい。」 B先生 トントン(上手にダブルクリックしても起動しない!) fukufuku 「あれっ?おかしいですね。私がやってみます。」 トントン(変です!起動しません!) fukufuku 「何か,変な表示は出ていませんでしたか。」 B先生 「・・・そういえば起動したときに,何かいつもと違って いたような気がします。」 ダブルクリックの失敗が直接の原因ではありませんでした。 今回のトラブルは,サーバーとパソコン(クライアント)をほぼ同時に立ち上げたことが原因だったようです。ディスクトップに置いたショートカットは,サーバーのプログラムを呼びにいくようになっているのですが,同時に立ち上げたため,どうやらネットワークがうまく働かなかったようです。 パソコンを再起動したらショートカットから正常に起動するようになりました。 さて,もう一度挑戦です。 今度はR先生です。 R先生 トン・・・ズズーッ(アイコンが動いてしまった!) fukufuku 「マウスをずらさないようにして下さい。」 R先生 トン・・・ズズーッ fukufuku 「手の力を抜いて,指先で軽くトントンと叩いて下さい。」 R先生 トン・・・トン fukufuku 「もう少し素速くクリックして下さい。」 R先生 トン,トン fukufuku 「もうちょっと速くしてみて下さい。」 R先生 トントン「あれ?」(アイコンの下の文字の部分を クリックしてしまった!) fukufuku 「下の”文字”のところではなく,上の”絵”の部分 をクリックして下さい。」 R先生 トントン fukufuku 「うまく行きましたね。じゃあ次はO先生・・・」 マウスのダブルクリック。 慣れていない人にとっては,なかなか難しいようです。 |
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