海外コンピュータ教育事情


 英国に学ぶ情報教育の新方向−田中博之氏の講演より−

 某コンピュータ研究会主催の講演会で,大阪教育大学助教授田中博之氏の講演を聴きました。田中氏は,文部省派遣の在外研究員として7ヶ月間ロンドンに滞在し,イギリスでのコンピュータ教育(情報教育)について調査,研究を行った方です。

 田中氏の講演をもとに,イギリスのコンピュータ教育の現状をまとめました。

・カリキュラムでの位置づけ
 ナショナルカリキュラムという,法的拘束力を持つ国レベルのカリキュラムの中に情報教育が位置づけられ,発達段階に応じて,どの程度の知識・技能を身につけさせるかが明確になっている。

・教育内容
 教育全般にわたって,知識の習得よりも,実践的な技能の修得を重視している。コンピュータ教育においては,特に表現活動を重視している。

・コンピュータの導入状況
 コンピュータの普及率が高い。日本のようにコンピュータ室を設置するのではなく,各教室にコンピュータが置かれ,必要なときにすぐに使えるようになっている。

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