HOME→一歩先行くサイト作成編→XHTMLへの移行を視野に入れる
XHTMLは、XML化されたHTMLです。
XHTMLのメリットとすれば、情報の共有化がよりしやすくなると言うことでしょう。つまり、人間がWWWブラウザを使って文書を閲覧するだけでなく、コンピュータが文書構造を分析した上で、必要な部分だけを取り出すなんてこともやりやすくなります。また、他のXML関連技術が取り入れやすいというメリットがあります。
メリットだけが先行しがちなXHTMLですが、XHTML1.0がW3Cによって勧告されたのは、2000年1月のことです。よって、古いWWWブラウザでの表示には問題がある部分があります。
W3Cによって2001年5月に勧告されたXHTML1.1ではルビをふることもできるようになりました。XHTML1.0がもつ問題点に加えて、Media
Typeで従来のtext/htmlが使えず、application/xhtml+xmlを使うべきとですが、InternetExplorer(Windows版、Mac版とも)はapplication/xhtml+xmlに対応していません(ダウンロードが開始されます)。
なお、2000年12月に勧告されたモバイル機器向けのXHTML BasicでもMedia TypeはXHTML1.1と同じように設定する必要があります。
ブラウザ名 | 対応しているか |
---|---|
Windows版Internet Explorer | 非対応 |
Netscape4.x | 非対応 |
Netscape6 | 対応 |
Netscape7 | 対応 |
Mozilla | 対応 |
Opera6.x | 対応 |
Opera7.x | 対応 |
ホームページ・リーダー3.01 | 非対応 |
Mac版Internet Explorer5.x | 非対応(注1) |
Safari v1.2 | 対応 |
iCab | 対応 |
OmniWeb4.5 | 対応 |
Konqurer | 対応 |
lynx | 非対応 |
w3m | 非対応 |
(注1:サーバ側のレスポンスヘッダだけで送り出すMedia Typeの指定をすれば表示できるとのこと。META要素でしているとダメ。ソースは、"Current Status" のログ: 2004-02 2004-2-11の記事。)
ということで、現状ではHTML4.01の書式に基づいて、Webページを記述するのがベターですが、XHTML1.0への移行は視野に入れておいた方がよいかと思います。
個人的には、XHTML1.1への移行はお勧めしません。いつになったら移行できるかもわからない状態でしょう。また、XHTML Basicを採用する際は、携帯専用として考えておいた方が良いと思います。ただ、携帯電話側の実装(i-mode,EZweb)を考えると、時期尚早のような気がします。
XHTMLを採用しても大丈夫かどうかは、以下のポイントをクリアできるかです。クリアできないのならあきらめた方が良いと思います。
なぜ、この条件をクリアしなければいけないのかですが、以下の理由によります。
最初の問題は、Mac版Internet Explorer4.5未満のバージョン(これはMacOS8.xまでの付属のものや、非PowerPC用であります)やWindowsCE機付属のブラウザではXML宣言のあるXHTML文書の表示が上手くできないことです。これだけであれば、UTF-8,UTF-16の採用でクリアできたのですが……。
2つ目の問題は、携帯電話の場合、i-modeの一部機種以外では対応していないこと、パソコン用ブラウザでもw3m,linux版lynxでは対応していないことです。
XHTMLを採用する場合、携帯電話からの閲覧も考慮するとサーバ側で文字コードをShift_JISに指定するというのが、現状ではベストだと思います。
サーバ側で文字コードを設定する方法は、各自で調べてください。
記述時に、XHTMLがXHTMLと異なる点を大ざっぱに言うと、以下のような点になります。
上記の点をふまえてると、XHTMLへの移行を意識したHTML4.01文書を記述する時には、
ことが必要になります。
実際の移行についての解説は、XHTMLへの移行(実行編)で行っています。
リンクに関してはご自由にどうぞ。