その17:無料ほど怖いモノはなし?

 

 人々が好きな言葉に、「無料」というのがある。当然私も好きだ。しかし、「無料」という言葉の裏には、「お金以外の何かで対価を払ってね」という意図が込められているのだ。

 インターネットの世界、無料で何が一番怖いかというと、サーバーにつながらない可能性が大きくなることだ。無料だから、つながらなくても文句が言えないと言うのが実状だ。

 さて、インターネットの世界で無料物(特にHPスペース、メールアドレス)を使うことによる二つ目のリスクは、「広告メール」や「バナー広告」が入ることである。これはまさしく「無料でサービス提供するけど、対価は広告掲載(=スポンサー企業の宣伝)というので払ってね」という意味だ。

 個人的に言うと、見るにしろ、作るにしろWebページやメールに広告が入っているのは好きではない。

 まず見る側にすると、見たくもない広告を見せられるというのがある。Webページでポップアップタイプで出てくるタイプはオンラインソフトを使うことで、ある程度まで抑え込むことができるが、ページそのものに埋め込まれるタイプの広告はお手上げだ。しかも、広告が入ることで重たくなって、表示に時間がかかる原因ともなる。
 メールに至っては、受信すれば自動的に広告が入ってくるし、それ以外のダイレクトメールも受信せざる得ない。

 Webページを作る側にすれば、デザインが狂う原因となるし、重いページの原因ともなる。軽いページにこだわった作りをしたいのであれば、無料スペースなんて使ってはダメ。
 メールでは、「なんや、こいつ。自分の身元すら明らかにできんのか。」なんて軽く見られることもある。また、見知らぬ人間から無料アドレスのメールが来たら、「あやしいメールだと思え」なんてことも半ば常識になりつつある。自己防衛が徒となることもあるのだ。

 ただし、「物は使いよう」という言葉があるように、デザインに目をつぶるのであれば、無料スペースは投資なしでWebページを持てるようになる。そのかわり定期的な更新が必要なところもあるので要注意(Geocitiesとか)。
 メールアドレスなら、いつでも切り捨てられるから、自己防衛のためにはかなり役立つ。「とりあえずメールアドレス教えて」なんて言われた日には、気軽に教えることができるし、掲示板に安心して書き込みができるというメリットがある。

 無料のメリットとリスク。これをよく理解して、よきネット人生をお送り下さいませ >ALL

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